転職エージェントにデメリットはある?利用すべきでない人の特徴とは?
2022/10/25
「転職エージェントのデメリットを知りたい」
転職エージェントの登録を検討しているのであれば、このようにお考えの方も多いかと思います。
転職エージェントは完全無料で様々なサポートを受けられる点が魅力です。非公開求人も扱っており、多くの方が転職エージェントを活用して転職を成功させています。
しかしながら、転職エージェントにはデメリットも存在し、人によっては転職エージェントを利用しない方が効率的に転職活動を進められる場合もあります。
そこでこの記事では、転職エージェントのデメリットを中心に、利用すべきかどうかの判断基準やおすすめの転職エージェントについて、業界の裏情報まで含め分かりやすく解説している転職情報メディア『Career Theory』の編集部に解説してもらいます。
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執筆: CareerTheory編集部
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- 1. 転職エージェントの5つのデメリット
- デメリット1. 自分のペースで転職活動を進めるのが難しい場合がある
- デメリット2. 応募できる求人が限定される場合がある
- デメリット3. 担当者との相性を見極める必要がある
1. 転職エージェントの5つのデメリット
まずは、転職エージェントのデメリットをご紹介します。
● 自分のペースで転職活動を進めるのが難しい場合がある
● 応募できる求人が限定される場合がある
● 担当者との相性を見極める必要がある
● 担当者との調整が必要になる
● サポート期限が設けられている場合がある
デメリット1. 自分のペースで転職活動を進めるのが難しい場合がある
転職エージェントを利用することのデメリットとしてまず挙げられるのは、自分のペースで転職活動を進めるのが難しいという点です。
転職エージェントも紹介料を得て収益を上げる必要がある以上、なるべく早く転職を成立させたいというのが本音です。そのため、中には転職を強引にすすめてきたり、決断を急かしてきたりするエージェントも存在します。
反対に、スピード転職を目指している方であれば、エージェントからの求人紹介が遅く、自分で直接応募した方が手っ取り早いと感じてしまうケースもあります。
このように、転職エージェントを利用すると第三者が介入する都合上、自分のペースで転職活動を進めるのが難しくなるという側面があります。
デメリット2. 応募できる求人が限定される場合がある
次に挙げられるデメリットとしては、応募できる求人が限定されるという点です。
転職エージェントは、企業の採用代行としての役割も担っています。そのため、スキルや経歴などの基準を満たしていないとエージェントが判断した場合には、応募自体を断られてしまうケースもあります。
これはあくまで転職エージェントの判断であり、企業が直接合否を判断したわけではありません。応募する前から結果を決めつけられてしまうのは、人によっては納得がいかない場合もあるでしょう。
このように、転職エージェントを利用すると、希望の求人に応募できないケースも発生するため、注意が必要です。
デメリット3. 担当者との相性を見極める必要がある
また、担当者との相性を見極める必要があるという点も、転職エージェントを利用する際のデメリットと言えます。
なぜなら、転職エージェントを利用する上で担当者との相性は非常に重要であり、担当者との相性次第でサービスの質が変わると言っても、過言ではないからです。
基本的に登録段階で担当者を選ぶことはできないため、経験やスキルが不足している新人エージェントが担当になるケースもあります。また、仮に経験豊富なエージェントが担当になったとしても、相性が良くなければ満足のいくサポートを受けられません。
担当者との相性が悪いと転職活動がかえって非効率になることもあるため、注意が必要です。
なお途中で担当者を変更することは可能なので、相性が悪いと判断した場合には、ためらわずに変更を申し出ましょう。
デメリット4. 担当者との調整が必要になる
さらに、転職エージェントを利用すると、担当者との調整が必要になるというデメリットも存在します。
一人で転職活動を進める場合は、基本的に応募先企業との調整だけで済みます。ですが、間に転職エージェントが入ると、時には担当者も含めた三者間での調整が必要になるケースもあります。
さらに、キャリア面談や事前の面接対策を受ける際には、その都度担当者との調整が必要になるため、人によっては煩わしく感じるかもしれません。
デメリット5. サポート期限が設けられている場合がある
転職エージェントの中には、サービス(サポート)に期限が設けられている場合もあり、この点もデメリットと言えます。
仮に無期限で利用できるエージェントであったとしても、3カ月を過ぎたあたりから対応を後回しにされることが多くなります。
というのも、前述のとおり、転職エージェントは紹介料を得ることも目的としているため、早く転職が決まりそうな人を優先するからです。
ただし、時と場合によっては、期限が設けられている方がモチベーションの維持に繋がることもあるので、求職者の性格やタイプによっては一概にデメリットと言い切れない部分もあります。
2. 転職エージェントの7つのメリット
続いて、転職エージェントのメリットをご紹介します。
● 非公開求人も紹介してもらえる
● 転職のプロから客観的な意見がもらえる
● 履歴書や職務経歴書を添削してもらえる
● 面接対策をしてもらえる
● 企業との調整や交渉を代行してもらえる
● 企業の採用担当者に推薦してもらえる
● 内定後もサポートしてもらえる
メリット1. 非公開求人も紹介してもらえる
転職エージェントを利用する最大のメリットは、非公開求人も紹介してもらえることです。
企業が求人を非公開にする理由は様々ですが、中には一般公開すると応募が殺到するほど好条件なものもあり、採用担当者の負担を減らすことを目的としているケースもあります。
そのため、転職エージェントに登録し非公開求人の紹介を受けると、思わぬお宝求人に出会える可能性があるのです。
非公開求人はWeb上で検索・閲覧することはできず、転職エージェント経由でしか入手できないため、この点が最大のメリットと言えるでしょう。
メリット2. 転職のプロから客観的な意見がもらえる
次に挙げられるメリットとしては、転職のプロから客観的な意見がもらえるという点です。
転職は一大イベントであり、一人で転職活動を進めていると、時には不安に襲われることもあります。そんな時には、転職のプロであるキャリアアドバイザーへの相談が有効です。
プロから客観的な意見をもらうことで、モチベーションが高まったり、新たな選択肢が見つかったりすることもあります。
特に転職が初めてで漠然とした不安をお持ちの方には、転職エージェントに相談してみることをおすすめします。
メリット3. 履歴書や職務経歴書を添削してもらえる
3つ目のメリットは、履歴書や職務経歴書を添削してもらえる点です。
スキルや経歴は申し分ないのに、なかなか書類選考に通らないという方は、応募書類の書き方に問題がある可能性が高いです。
そのような時は、転職エージェントに履歴書や職務経歴書を添削してもらいましょう。
応募書類の書き方にはコツがあり、ちょっとしたテクニックを使うだけで書類選考を通過できるようになることは往々にしてあります。
書類選考に悩まされている方には、転職エージェントに履歴書や職務経歴書を添削してもらうことをおすすめします。
メリット4. 面接対策をしてもらえる
4つ目のメリットは、面接対策をしてもらえる点です。
エージェントによっては、応募先企業との付き合いが長いこともあります。そのようなケースでは、採用担当者から好まれる人物像や面接におけるNGポイントなどを事前に共有してもらえます。
事前に面接の傾向を把握できれば、他の応募者よりも有利に面接を進められます。
特に、面接に対して苦手意識をお持ちの方は、転職エージェントによる面接対策の必要性は高いと言えるでしょう。
メリット5. 企業との調整や交渉を代行してもらえる
5つ目のメリットは、企業との調整や交渉を代行してもらえる点です。
特に働きながら転職活動をしている方は、応募先企業との調整に苦労することも多いと思います。
その点、転職エージェントを活用すれば応募から面接の日程調整まで代行してくれるため、都度のスケジュール調整に煩わされることもありません。
さらに、転職エージェントは年収など条件面での交渉も行ってくれるため、直接交渉に抵抗がある方には大きなメリットになるでしょう。
メリット6. 企業の採用担当者に推薦してもらえる
6つ目のメリットは、企業の採用担当者に推薦してもらえる点です。
面接後に入社意欲が高いことをエージェントに伝えれば、エージェントから企業の採用担当者に推薦をしてもらえることがあります。
企業側もなるべく内定辞退者は出したくないため、エージェント経由で入社意欲の高さを伝えてもらえれば、内定が出る可能性も高まるでしょう。
メリット7. 内定後もサポートしてもらえる
7つ目のメリットは、内定後もサポートしてもらえる点です。
転職エージェントというと、内定が決まったらサポートは終了すると思われがちですが、実は入社日の調整や、現職の退職に関する相談など、内定後もサポートしてもらえるのです。
特に転職に不慣れな方の場合、段取りやスケジュール感がわからず予定通りに退職できないこともあるため、サポートの必要性は高いと言えるでしょう。
3. 転職エージェントを利用すべきでない人の特徴
ここまで転職エージェントのデメリットとメリットについて見てきましたが、次の特徴が当てはまる方は「転職エージェントを利用すべきでない人」と言えます。
●自分のペース・やり方で転職活動を進めたい
●半年以上の時間をかけて、じっくりと転職したい
●応募する企業を自由に選びたい
これらに当てはまる方は、転職エージェントを利用しない方が効率的に転職活動を進められる可能性が高いです。
ただし、全くメリットがないとも言い切れないため、必要に応じて転職エージェントの利用も検討してみましょう。
なお、時間をかけてじっくりと転職したい方や自分で応募する企業を探したい方は、『doda(求人情報サイト版)』や『リクナビNEXT』などの転職サイトがおすすめです。
4. 転職エージェントを利用すべき人の特徴
一方、次の特徴が当てはまる方は「転職エージェントを利用すべき人」と言えます。
● 初めて転職する
● 一人で転職活動を進めるのに不安がある
● エージェントが持つ非公開求人にも応募したい
● スピード転職を希望している
● 働きながら転職活動をしていて、企業との調整に苦労している
● 書類選考や面接の対策に悩んでいる
これらに当てはまる方は、転職エージェントを利用することで大きな恩恵を受けられる可能性が高いため、積極的に利用していきましょう。
5. 転職エージェントの選び方
さて、実際に転職エージェントを利用しようとしても、どのような基準で選ぶべきかお悩みの方も多いかと思います。
そこで本章では、転職エージェントを選ぶときのポイントを解説します。
5-1. 総合型と特化型の違いを理解する
転職エージェントを選ぶ際には、まず総合型と特化型の違いを理解する必要があります。
総合型転職エージェントとは?
総合型転職エージェントとは、業界や職種を問わず幅広い求人を取り扱っている転職エージェントのことです。
総合型の特徴は、ほぼ全ての業界・職種を網羅しているため、求人数が非常に多い点です。そのため、できるだけ多くの求人情報を得たい方や、業界や職種に固執せず多くの選択肢を模索したい方に向いています。
●求人数を重視する方
●転職の方向性が定まっていない方
●未経験の仕事に挑戦したい気持ちが強い方
特化型転職エージェントとは?
一方、特化型転職エージェントとは、業界・職種や地域などに特化した転職エージェントのことです。
特化型の特徴は、専門の分野に精通したキャリアアドバイザーがいる点です。そのため、総合型に比べて求人数自体は少ないですが、専門の分野に関する転職情報や、きめ細かい選考対策を受けられる点が強みと言えます。
特化する分野は業界や職種に限らず、地域、キャリアなどなど様々な種類があります。
転職の方向性や希望の業界・職種が定まっている方には特化型が向いているでしょう。
●希望する業界に特化したエージェントに相談したい方
●転職の方向性が定まっている方
●業界特有の選考対策を受けたい方
5-2. 初めて転職エージェントを利用する場合は大手を優先する
初めて転職エージェントを利用する場合は、大手エージェントを優先することを推奨します。
● 大手は全国に事業展開をしていて、求人数が多く転職における選択の幅が広がるから
● 大手は転職支援実績が豊富で、転職に関する実用的なノウハウを得られるから
もちろん、中小規模の転職エージェントにも独自のメリットや強みがありますが、信頼や実績の面においては、大手に比べて見劣りすると言わざるを得ません。
初めて転職エージェントを利用する場合は、サービスの基準も分からないでしょうから、確かな信頼と実績がある大手を選択しておいた方がリスクが低いと言えます。
5-3. 複数のエージェントに登録し、信頼できる担当者を探す
転職エージェントを利用する場合は担当となるキャリアアドバイザーとの相性が非常に重要であり、担当者との相性次第でサービスの質が変わると言っても過言ではありません。
そのため、担当者との相性を見極め、信頼できる担当者を探すことが必要不可欠です。
担当者との相性を見極めるポイントとしては、以下のものが挙げられます。
●親身に相談に乗ってくれるか
●アドバイスや助言が適切か
●希望に沿った求人を紹介してくれるか
担当者は途中で変更することも可能ですが、転職エージェント1社に限定するよりも、複数社に登録して比較・検討しながら相性を見極めていくことをおすすめします。
6. おすすめ転職エージェント一覧
前章で転職エージェントの選び方を解説しましたが、数多くの企業が様々なサービスを展開しているため、自分に合っている転職エージェントを見つけることは簡単ではないかもしれません。
そこで本章では、『Career Theory』が利用者満足度などを基準に厳選した、おすすめの転職エージェントをご紹介します。
6-1. 大手総合型転職エージェント一覧
利用満足度などが高い大手総合型転職エージェントは、以下の通りです。
● リクルートエージェント|転職支援実績No.1
● dodaエージェント|国内最大級の転職エージェント
●マイナビエージェント|親身なサポートに定評があり初めての転職におすすめ
● パソナキャリア|サポート・フォローに定評があり年収アップにも強い
●ワークポート|IT・Web業界や未経験の転職に強い
6-2. 特化型転職エージェント一覧
利用満足度などが高い特化型転職エージェントは、以下の通りです。
● 女性向け|マイナビエージェント(女性の転職)
● 看護師向け|看護roo!
● 薬剤師向け|薬キャリ
● 介護士向け|きらケア
● ハイキャリア向け|リクルートダイレクトスカウト
● IT業界向け|レバテックキャリア
● 不動産業界向け|不動産キャリアエージェント
● コンサル業界向け|アクシスコンサルティング
● 広告業界向け|マスメディアン
さいごに
この記事では、転職エージェントのデメリットを中心に、利用すべきかどうかの判断基準やおすすめの転職エージェントについて解説してきました。
人によっては、転職エージェントを利用しない方が効率的に転職活動を進められる場合もあります。
とはいえ、相対的には、デメリットよりも得られるメリットの方が大きい.ため、転職活動に行き詰った時は、積極的に利用することをおすすめします。
転職エージェントは全て無料で利用できるため、すぐに登録することができます。
あなたの転職が上手くいくことを心から願っています。
■執筆・・・Career Theory編集部
最高の転職を実現するために、転職コンサルタントが業界の裏情報まで含め分かりやすく解説している転職メディア