転職エージェントとは?転職サイトとの違いやメリット・デメリットを紹介
2022/01/12
「収入アップを狙って転職してみようかな」「子育ても落ち着いてきたし、そろそろ本格的に仕事復帰しよう」と考えている主婦は多く、転職エージェントに登録するかたもたくさんいます。
しかし、転職エージェントに興味はあるけれど、利用したこともないし、ちょっと不安かも……というかたも多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、転職エージェントの基礎知識について、業界の裏情報まで含め分かりやすく解説している転職情報メディア『Career Theory』の編集部に解説してもらいます。
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執筆: CareerTheory編集部
最高の転職を実現するために、転職コンサルタントが業界の裏情報まで含め分かりやすく解説している転職メディア▶「...
1. 転職エージェントとは?
転職エージェントとは、求職者と求人企業をマッチングさせてくれる人材紹介サービスのことです。
登録者一人ひとりに担当アドバイザーがつき、求人の紹介や転職のサポートを行ってくれます。
転職について分からないことや不安なことがあれば、いつでも担当アドバイザーに相談できるので、転職に慣れていないかたでもスムーズに転職活動を進められるようになります。
また、応募書類の添削や面接対策などを受けることも可能です。
転職エージェントの主なサービス内容は、以下の通りです。
・転職やキャリアに関する相談
・求人の紹介
・応募の仲介
・応募書類の添削
・面接対策
・面接日の調整
・労働条件の交渉
・入社日の調整
・就職後のアフターフォロー
・その他転職に関するさまざまなアドバイス
1-1. 完全無料で利用できる
転職エージェントは完全無料で利用することができます。
職業安定法第32条の3 第2項にて、職業紹介に際して報酬を受けてはならないと定められているからです。
また、仲介手数料は企業側が支払うことになっているからです。
求職者の入社が決まれば、転職エージェントは、採用企業から仲介手数料(年収の約30%)を受け取ります。
求職者側に料金が発生することはないので、安心してください。
なお、登録料や相談料なども存在しません。
1-2. 転職エージェントを利用する際の基本的な流れ
転職エージェントを利用する際の基本的な流れは、以下の通りです。
1. 面談(キャリアカウンセリング)
2. 求人の紹介
3. 企業への応募
4. 書類選考
5. 面接日時の調整
6. 面接選考
7. 内定
まずは、担当アドバイザーと面談(キャリアカウンセリング)を行います。
希望する職業や労働条件、自分のスキルや経験などを伝えてください。
そして、自分に適した求人を紹介してもらい、気になるものがあった場合には、実際に応募することになります。
その後はアドバイザーの指示に従いながら、書類選考・面接選考へと進んでいきます。
なお、企業への応募や面接日時の調整などは、全てアドバイザーが行ってくれます。
自分から企業に連絡する必要はないので、安心してください。
2. 転職エージェントと転職サイトの違い
「転職エージェントと転職サイトの違いがよく分からない」というかたも多いでしょう。
以下では、転職エージェントと転職サイトの特徴を簡単に比較してみました。
転職サイトを利用する場合は、自分一人で転職活動を進めることになります。
「なかなか良い求人に出会えない」「履歴書の書き方が分からない」「企業とのやり取りが不安」といった悩みがあっても、全部自分で解決しなければなりません。
一方で、転職エージェントを利用する場合は、担当アドバイザーと一緒に転職活動を進めていきます。
そのため、一人で悩みを抱え込むことなく、スムーズに就職先を決められるでしょう。
3. 転職エージェントを利用する5つのメリット
ここでは、「転職エージェントを利用するメリット」を紹介します。
具体的には、以下の5つです。
1. 担当アドバイザーが自分に合った求人を紹介してくれる
2. 非公開求人や独占求人に出会える
3. 応募書類の添削を受けられる
4. 面接対策をしてもらえる
5. 家事や育児をしながら転職活動をスムーズに進められる
詳しくは、以下で解説していきます。
3-1. 転職のプロが自分に合った求人を紹介してくれる
転職エージェントを利用する最大のメリットは、やはり自分に適した求人を紹介してもらえることでしょう。
皆さんご存知の通り、求人探しは非常に大変です。
特に転職に慣れていないかたであれば、なかなか良い求人を見つけられないかもしれません。
また、気になる求人があったとしても、本当にその仕事が自分に合っているのかどうか、一人で判断するのは難しいでしょう。
繰り返しになりますが、転職エージェントに登録すれば、転職のプロである担当アドバイザーがキャリアカウンセリングを行ってくれます。
そして、希望する職業や労働条件、自身のスキルや経験などをしっかりとヒアリングした上で最適な求人を紹介してくれます。
3-2. 非公開求人や独占求人に出会える
非公開求人や独占求人を紹介してもらえることも、転職エージェントを利用する大きなメリットです。
転職エージェントは、一般に公開されている求人以外にも、「非公開求人」や「独占求人」という求人情報を持っています。
非公開求人とは、企業側の事業戦略や採用戦略上の理由により、一般的には非公開になっている求人のこと。
独占求人とは、特定の転職エージェントでしか扱っていない求人のことです。
どちらも、転職サイトやハローワークでは公開されていないので、自分で見つけることはできません。
非公開求人も独占求人も、「多数の応募者を集めて可能性を探りたい」という求人ではなく、「求める優秀な人材をピンポイントで獲得したい」という求人です。
そのため、一般的に公開されている求人よりも条件が良い(ポジションや給与が高い)ケースがほとんどです。
3-3. 応募書類の添削を受けられる
転職エージェントに登録すれば、応募書類の添削を受けることもできます。
自分一人で完璧な履歴書や職務経歴書を作成するのは難しいものです。
自分としてはしっかりと作成できたつもりでも、人事担当者から見ると内容が不適切だったり、不十分だったりすることもあるでしょう。
書類選考を通過する上で履歴書や職務経歴書は非常に大切なので、ぜひ書類の書き方についてアドバイスをもらってみてください。
3-4. 面接対策をしてもらえる
転職エージェントでは、模擬面接や面接対策もしてもらえます。
経験豊富なアドバイザーであれば、「その企業はどのような人材を求めているのか」「どのような質問をされやすいか」などを把握しているはずです。
事前にそのような情報を教えてもらえれば、面接を有利に進めることができるでしょう。
また、実際に模擬面接を受けることで、自分の良い点・悪い点をフィードバックしてもらえます。
選考通過率を上げるためにも、ぜひ積極的に面接対策を受けてみてください。
3-5. 家事や育児をしながら転職活動をスムーズに進められる
家事や育児で忙しい人でも転職エージェントを利用すれば、スムーズに転職活動を進められます。
企業への応募や面接日時の調整などの面倒ごとを担当エージェントが代行してくれるからです。
子どもや家の事情に合わせた自己都合の日程調整も、担当エージェントがうまく調整してくれるので主婦の転職でも安心です。
4. 転職エージェントを利用する3つのデメリット
ここでは、「転職エージェントを利用するデメリット」を紹介します。
具体的には、以下の3つです。
1. 自由に自分のペースで転職活動を進められない
2. 担当者との相性が良くない場合もある
3. サポート期間が決まっている転職エージェントも存在する
それでは詳しく見ていきましょう。
4-1. 求人紹介や応募の押しがある
まず、求人紹介や応募に際しての押しが強いというデメリットがあります。
転職エージェントは決してボランティアサービスではなく、あくまでもビジネスのひとつです。
利益を上げるために、「なるべく多くの求職者をなるべく早く転職させたい」と考えています。
ゆえに、毎日のように電話やメールをしてきたり、強引に転職を促してきたりするアドバイザーもいるでしょう。
その場合、「自身に寄り添ったアドバイスをしてもらえない」という理由で担当アドバイザーを変えてもらうことが可能です。
4-2. 担当者との相性が良くない場合もある
担当アドバイザーとの相性が良くない場合もあるので注意しましょう。
アドバイザーにもさまざまなタイプがいます。
物腰柔らかな人もいれば、高圧的な態度をとる人もいるでしょう。
人間なので、性格が合わない人がいるのは当然です。
「このアドバイザーとは相性が良くないかも」「いまいち信用できないな」と感じた場合には、担当者の変更をお願いしましょう。
多くの転職エージェントでは、公式サイトのマイページなどから変更申請を行うことができます。
担当アドバイザーの変更は珍しいことではないので、相性が良くないと感じたら、遠慮することなく変更申請を行ってみてください。
4-3. サポート期間が決まっている転職エージェントも存在する
サポート期間が決まっている転職エージェントもあります。
基本的には無期限でサポートしてくれる転職エージェントがほとんどですが、「登録日から3カ月間・6カ月間」などとサポート期間を限定しているエージェントも存在します。
「ゆっくりと気楽に転職活動を始めて、良い求人が見つかれば転職を検討しようかな」と考えているかたは、サポート期間が終わってしまう可能性もあるので十分に注意してください。
5. おすすめの転職エージェント
最後に、おすすめの転職エージェントを紹介します。
・リクルートエージェント
・doda
・パソナキャリア
・マイナビエージェント
求人数が多い順に紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
5-1. リクルートエージェント
『リクルートエージェント』は、業界最大手の転職エージェントです。日本No.1の転職支援実績・求人数を誇ります。
2021年12月時点では、公開求人が約14万件、非公開求人が約20万件も存在しています。
「どの転職エージェントに登録すればよいのか分からない」というかたは、とりあえずリクルートエージェントに登録してみると良いでしょう。
ただし、リクルートエージェントは、サポート期間が「原則3カ月」と定められているので注意してください。
Career Theoryの記事「リクルートエージェントは転職に使うべき?口コミ評判とサービス・使い方を徹底解説」では、
就職経験者たちを対象とした調査・口コミに基づいて『リクルートエージェント』の満足度や評判を詳しく解説する記事を公開しています。
あわせてチェックしてみましょう。
5-2. doda
『doda』は、パーソルキャリア株式会社が運営する日本最大級の転職エージェントです。
幅広いジャンルの求人情報を扱っており、大手・中小・ベンチャー問わずさまざまな求人に出会うことができるでしょう。
求人数は、非公開含めて約14万件です。
アドバイザーの質も高いので、転職について不安なことや分からないことがあれば、気軽に相談してみてください。
Career Theoryの記事「doda(デューダ)は転職に使うべき?dodaの評判とサービス・使い方を徹底解説」では、
就職経験者たちを対象とした調査・口コミに基づいて『doda』の満足度や評判を詳しく解説する記事を公開しています。
あわせてチェックしてみましょう。
5-3. パソナキャリア
『パソナキャリア』は、人材派遣業界で最大手の株式会社パソナが運営する転職エージェントです。
『オリコン顧客満足度調査の転職エージェントランキング』において、3年連続総合第1位に輝いています。
「利用のしやすさ」や「担当者の対応」という項目で高い評価を得ているようです。
丁寧にカウンセリングしてもらいたい方や、手厚いサポートを受けたいかたは、ぜひパソナキャリアを利用してみてください。
なお、2021年12月時点では、約3万8,000件の求人を公開しています。
Career Theoryの記事「パソナキャリアは利用すべき?500人の口コミ評判からわかる特徴と全注意点」では、
就職経験者たちを対象とした調査・口コミに基づいて『パソナキャリア』の満足度や評判を詳しく解説する記事を公開しています。
あわせてチェックしてみましょう。
5-4. マイナビエージェント
『マイナビエージェント』は、株式会社マイナビが運営している転職エージェントです。
2018年に実施された楽天インサイト(旧楽天リサーチ)の調査では、「20代に信頼されている転職エージェントNo.1」に輝きました。
2021年12月時点で公開されている求人数は約3.2万件であり、リクルートエージェントやdodaと比べれば少なめです。
しかし、「担当アドバイザーの対応が丁寧である」「サポートが充実している」などの理由により、顧客満足度は非常に高いです。
20代や30代前半の方、第二新卒の方は、ぜひマイナビエージェントを利用してみましょう。
Career Theoryの記事「マイナビエージェントは利用すべき?500人の評判とその真偽を検証した結果」では、
就職経験者たちを対象とした調査・口コミに基づいて『パソナキャリア』の満足度や評判を詳しく解説する記事を公開しています。
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6.まとめ
元人事部で女性の転職事情にも詳しい筆者が、転職エージェントとは何か分かりやすく解説しました。
転職エージェントに登録すれば、専任のアドバイザーが自分に合った求人を探してくれます。
さらに、応募書類の添削や面接対策など、転職活動に関するさまざまなサポートを受けられます。
ぜひこの記事を参考にした上で、実際に転職エージェントに登録してみてください。
■執筆・・・CareerTheory編集部
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