転職エージェントは掛け持ちしていい?複数登録で転職を成功させるコツ

2022/01/30

結婚や出産、そして育児が終わった、あるいはこれからそれに備えるという女性で転職を検討している女性は多いのではないでしょうか?

しかし、初めての転職で転職エージェントを掛け持ちで登録していいかわからない転職初心者で困りがち。

そこでこの記事では、転職エージェントに断られる理由や対応方法を、業界の裏情報まで含め分かりやすく解説している転職情報メディア『Career Theory』の編集部に解説してもらいます。

※アフィリエイト広告を利用しています

最高の転職を実現するために、転職コンサルタントが業界の裏情報まで含め分かりやすく解説している転職メディア▶「...

>>>CareerTheory編集部の記事をもっと見る

1.転職エージェントは掛け持ちできる!

結論として、転職エージェントは掛け持ちすることができます。
そして、転職を有利に進めたいのであれば、転職エージェントは掛け持ちすべきです。

しかし、その理由の前にまずは転職エージェントとは何か?ということについて説明します。その後、掛け持ちすべき理由についてみていきましょう。

転職エージェントとは

そもそも転職エージェントは、転職希望者の転職活動をサポートするサービスのことです。転職エージェントに登録すると担当者がつき、転職先を探すところから内定後の給与交渉や現職の退職準備まですべてをサポートしてくれます。

転職エージェントは成果報酬制であり、かつ報酬は内定先の企業からエージェントに支払われるため、サービスを利用する側の登録料は無料です。

そして、複数の転職エージェントを掛け持ちして登録することは禁止されていません。
また、登録するのに金銭的な負担もかからないため、掛け持ちは可能です。

転職エージェントはむしろ掛け持ちすべき!

転職エージェントに登録するのであれば、掛け持ちすることをおすすめします。前述したとおり登録料が無料なので、掛け持ちしても金銭的な負担はかかりません。

また掛け持ちすることで得られる情報の幅が広がり、自分にとって働きやすい職場に転職できる可能性が広がります。
転職活動時後のメリットを考えると、転職エージェントは掛け持ちするといいでしょう。

2.転職エージェントを掛け持ちするメリット

転職エージェントを掛け持ちすると、下記のようなメリットがあります。

・応募できる求人数が増える
・エージェントの使い分けができる
・自分に合った担当者を選べる

転職エージェントは、不慣れな転職活動をエージェントが最初から最後まで面倒を見てくれるので、1社登録するだけでも十分にメリットがあります。その上で、掛け持ちで登録することでさらにどんなメリットがあるのかをご紹介しましょう。

応募できる求人数が増える

転職エージェントに登録すると、転職エージェントのサイトには掲載していない独占求人なども紹介されることがあります。

転職エージェントを掛け持ちすれば、必然的に独占求人を紹介される回数も増えるため、応募できる求人の母数が増えることになります。応募できる求人が増えれば、自分の理想とする転職先に巡り合える可能性も広がるでしょう。

補足:独占求人とは

独占求人とは企業の戦略上、募集を絞りたい求人のことです。似たような言葉で「非公開求人」があり、ピンポイントの条件で募集したい求人や、競合他社に知られずに募集したい求人が扱われています。

「独占求人」は非公開求人よりもレアで、企業との強い信頼関係があって初めて発生するものです。そのため、企業への紹介が進めば書類選考は100%通過するといわれており、転職を有利に進めやすくなります。

エージェントの使い分けができる

転職エージェントは特化型、総合型というように特色があり、それぞれ求人の種類が異なります。

主に総合型の転職エージェントは業界や業種に関係なく幅広い種類の求人を用意しています。一方、特化型の転職エージェントはエンジニアに特化したもの、福祉業界に特化したもの、というように求人の種類が絞られます。

掛け持ちするときに総合型と特化型、それぞれ登録しておけば、使い分けながら転職活動を進めることができます。

自分に合った担当者を選べる

転職エージェントを掛け持ちすれば、自分にあった担当者を選ぶことができます。転職エージェントの登録で起こりがちなトラブルのひとつに、転職エージェントの担当者と相性が良くない、ということがあります。

転職エージェントの登録が1社のみでも担当と相性が良くなければ変えてもらうことができますが、掛け持ちしておけば自分に合った担当者に出会える可能性は高くなるでしょう。

転職エージェントを利用した転職活動において、担当者との相性は重要です。
日程調整や面接練習など直接転職にかかわることはもちろんのこと、ちょっとした不安なども話せるくらい心を許せる担当者がつけば、転職活動も有利に進めやすくなります。

転職エージェントを掛け持ちして、担当者も選べるようにしておくといいでしょう。

3.転職エージェントを掛け持ちするデメリット

転職エージェントを掛け持ちすると、下記のようなデメリットも発生します。

・日程を揃えにくい
・やり取りに時間がかかる

転職エージェントを掛け持ちすることで却って転職活動に時間がかかってしまうこともあるので、事前に把握しておきましょう。

日程を揃えにくい

転職エージェントを掛け持ちすると、面談や内定の時期を揃えにくくなってしまう可能性があります。転職エージェントの登録が1社のみの場合、複数の選考を進めているときは担当者が面談や内定の日程を調整してくれます。

しかし掛け持ちの場合は、別々のエージェント経由で申し込んだ面接同士の予定が重ならないようにするなど、自分自身でスケジュール管理しなくてはならない点に注意が必要です。

やり取りに時間がかかる

転職エージェントに登録すると、最初に転職の方向性をすり合わせる際や、書類添削や面接練習の担当者と日程調整する必要があります。つまり、転職エージェントを掛け持ちするとそのやり取りが倍になります。

日程調整だけでもやり取りに時間がかかってしまい、スケジュール管理が煩雑になってしまうことは覚悟しなければなりません。

4.転職エージェントを掛け持ちするときの注意点

転職エージェントのメリットとデメリットを把握したうえで、転職エージェントを掛け持ちするときの注意点をまとめました。

転職エージェントを掛け持ちで使いこなし、転職活動を有利に進めるために知っておきましょう。

求人応募は慎重におこなう

転職エージェントを掛け持ちした場合、求人応募は慎重におこなうようにしましょう。
その具体的な理由は主に2つです。

・同じ求人に応募しない
・応募しすぎに注意

それでは以下で解説していきます。

同じ求人に応募しない

転職エージェントを掛け持ちしていると、2社の転職エージェントで同じ求人に応募してしまう、という事態が発生する可能性があります。

実際、一人の利用者が別々の転職エージェントから同じ求人に応募することで、転職エージェント間のトラブルに発展してしまうこともあります。

また、企業側は採用が決まれば転職エージェントに紹介料を支払いますが、2社の転職エージェントから応募があるとどちらに支払うか交渉しなければなりません。

入社前からそのような混乱を招く人物は企業にとっても印象が悪くなるので、注意しましょう。

応募しすぎに注意

当然ですが、応募数が増えるほど日程調整や書類作成に時間がかかります。

結果的にスケジュール管理が煩雑になってしまったり、どこの企業向けの資料を作成しているのかわからなくなってしまったりしてしまうでしょう。

エージェントとコミュニケーションをとる

転職エージェントを掛け持ちして転職を有利に進めるためには、エージェントの担当者とこまめにコミュニケーションをとるようにしましょう。

エージェントの担当者とコミュニケーションをとらないと、ときには誤解が生まれて転職活動に支障が出る可能性もあります。

サポートの優先順位が下がる可能性もある

掛け持ちしていることについて、転職エージェントに伝えると優先的にサポートしてくれなくなる可能性があります。

転職エージェントは成果報酬型なので、担当者は自分が関わっている転職エージェントのほうで転職を成功させたいと考えます。

そして、掛け持ちで登録している利用者へのフォローに時間をかけたものの成果にならなかった、という事態は避けたいので、掛け持ちで登録している利用者へのフォローは優先順位を下げてしまうかもしれません。

そこで、掛け持ちをしていることを言わない方がいいのではと思う方もいるでしょう。

しかし、求人被りや応募被り、そしてスケジュール調整を柔軟にするためにも、掛け持ちをしていることを担当にエージェントに伝えた方が賢明です。

転職エージェントの掛け持ちで転職を成功させる5つのポイント

転職エージェントを掛け持ちする最大の目的は、転職を成功させることです。

転職エージェントを掛け持ちすることのメリットを最大限に活かして転職を成功させるために、そのポイントをまとめました。

転職エージェントは2~3社に絞る

掛け持ちで登録する転職エージェントは、2~3社に絞るようにしましょう。
4社を超えるエージェントに登録するとスケジュール管理や連絡のやり取りが煩雑になり、求人もどこに応募したのか整頓仕切れず混乱してしまうかもしれません。

一方で1社のみだと得られる情報も限られ、求人も偏るので視野が狭くなりがちです。

担当者には正直に話す

自分の将来の方向性や希望の仕事内容、条件などは、担当者に正直に伝えましょう。
担当者も求人を探しやすくなりますし、その分転職の成功率も上がります。

掛け持ちしていることを伝えるかどうかはメリット・デメリットがあるので、ご自身にとってメリットになるようであれば伝えるといいでしょう。

リアクションは早めに

転職エージェントの担当者から日程調整や求人応募の提案などの連絡がきたときは、早めにリアクションしましょう。

求人応募の提案であればリアクションが早いほうが案件に成約しやすいのはもちろん、こまめに連絡することで信頼関係を築くこともできます。

転職エージェントの担当者は他にも複数の転職希望者を担当しているので、反応が遅い人に対してはフォローしにくくなってしまいます。早めにリアクションすることは担当者の負担を減らすことにもつながると意識しておきましょう。

マナーを守って丁寧に

前段のリアクションの速さと同様に、担当者とのやり取りはマナーを守って丁寧に進めましょう。担当者も人なので、失礼な対応をされると転職のサポートもしたくなくなってしまいます。

案件の紹介を受けたらお礼を述べる、返信が遅れたらきちんと謝る、といった初歩的なことを大事にしましょう。

転職が決まる前に現職を退職しない

現職を退職するのは、転職が決まってからにしましょう。現職の退職までには引継ぎもあるため、最低でも1~2か月は猶予を持たせるところがほとんどです。

その間に転職が決まれば問題ないですが、人によっては半年から1年転職活動が続く可能性もあります。先に退職してしまって収入源が断たれると転職活動にも支障が出るので、転職活動は在職中に進めるようにしましょう。

5.掛け持ちする転職エージェントの選び方

掛け持ちする転職エージェントは、ご自身の転職の方向性に合わせて選ぶのがベストです。

掛け持ちする転職エージェントの選び方を、具体例も交えて解説します。
転職エージェントを選ぶときの参考にしてみてください。

選び方1:大手の総合型転職エージェントを2~3社

転職エージェントを掛け持ちするパターンとして、大手の総合型転職エージェントを2~3社掛け持ちするというパターンがあります。

総合型の転職エージェントにも特色があるので、うまくカバーしあえるものを合わせて選ぶといいでしょう。

・『マイナビAGENT』案件数が豊富。初心者向けサポートが充実している
・『リクルートエージェント』:案件数が豊富
・『doda』:担当者の質がいい

選び方2:特化型と総合型を合わせて2~3社

一つの業界・職種に特化した特化型と、総合型とを合わせた2~3社を選ぶのもいいでしょう。特化型は業界や職種に特化したものもあれば、利用者の条件に特化したものもあります。

・『パソナキャリア』:女性の転職にも強い総合型
・『JACリクルートメント』:管理職・ハイクラス求人がメインの特化型
・『Type女性の転職エージェント』:首都圏の女性向け求人が豊富な特化型

選び方3:特化型に絞って2~3社

自分が力を伸ばしたい業界・業種が決まっているなら、特化型転職エージェントのみに絞って登録するのもおすすめです。求人がかぶる可能性はありますが、同じ企業の募集でもプロジェクトや部署が異なることもあります。

下記の3つは、女性におすすめのIT業界に特化した転職エージェントです。

・『レバテックキャリア』:求人の質が高い
・『マイナビエージェントIT』:アドバイザーが業界に精通している
・『リクルートエージェントIT』:案件数が豊富。初心者向け案件もある

まとめ:転職エージェントを掛け持ちして転職を成功させよう

転職エージェントを掛け持ちするメリット・デメリットや、掛け持ちするときの注意点についてまとめました。

転職エージェントを掛け持ちすると、応募できる求人の数が増え、担当者の協力も得られるため、転職の成功率を高めることができます。

掛け持ちするときは、ご自身の転職活動の方向性に合わせて転職エージェントを選ぶといいでしょう。転職を成功させるために転職エージェントを掛け持ちしたいという方は、是非参考にしてみてください。



■執筆・・・CareerTheory編集部
最高の転職を実現するために、転職コンサルタントが業界の裏情報まで含め分かりやすく解説している転職メディア

 
 

PICK UP ピックアップ

TOPICS 人気トピックス

RECOMMEND