【韓国ドラマ】『ただ愛する仲』「演技ドル四天王」イ・ジュノ(2PM)初主演作!崩壊事故生存者という心の傷を抱えた若者の純愛ストーリーを韓ドラマニアが徹底解説!

2024/11/05

「野獣アイドル」として世界的K-POP人気を牽引してきた男性グループ2PMのメンバーで、現在は俳優として主演も務め名作を生み出しているイ・ジュノ。
アイドル出身で俳優としても活躍する「演技ドル」の中でも、イ・ジュノは「四天王の1人」として名前があがります。

そんなイ・ジュノがドラマで初主演を務めたのが2017年『ただ愛する仲』です。たくさんの人が亡くなった事故の生存者という心の傷を抱えながら、不器用だけど真っ直ぐに生きる若者の純愛を描いた本作について、韓ドラマニアで韓国ドラマライターのJUMIJUMIさんに徹底解説してもらいましょう!

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韓国留学を機に韓国の文化に魅了される。年間50作品以上の韓国ドラマを視聴し、またライターとして情報発信も積極...

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あらすじ:ショッピングモール崩壊事故生存者の男女。運命的に出会い、その傷を乗り越えていく…

12年前に起きたショッピングモール崩壊事故の生存者であるハ・ムンス(ウォン・ジナ)。その事故で妹を亡くし、母親は自暴自棄になって酒に明け暮れ、父親は家を出てしまいました。
自分だけが生き残ってしまった罪悪感を抱えながらも懸命に生きるムンスは、建築模型作家としての才能を認められ、ソ・ジュウォン(イ・ギウ)が代表を務めるソウォン建築事務所で働き始めます。

同じく生存者であるイ・ガンドゥ(イ・ジュノ)は事故で足に大怪我を負い、家族も失いました。頼れる人もおらず、工事現場などで働きながら孤独に暮らしています。

崩壊事故跡地の再開発にソウォンも携わることになり、ムンスも担当者の1人に。そしてガンドゥも現場で働くことになりました。
家族を亡くしただけではなく、自身も崩壊した瓦礫の中で死の恐怖に耐えながら救助を待つという辛い経験をした2人が、事故現場で運命的に出会うのです。
そして2人は崩壊事故の新しい追悼碑を一緒に作ることになり…。

見どころ:心の傷が癒え、彼らが心から幸せになれる日は訪れるのか!?

見どころ1:不器用だけど情が深い。イ・ジュノ演じるガンドゥに惚れずにいられない!

出典:Amazon

崩壊事故のせいで家族も夢も失い、危険なことにも手を出しながら毎日をどうにか生きてきたガンドゥは、世間を斜めに見ているような近寄り難い雰囲気があります。

しかしぶっきらぼうな口ぶりや態度の裏には、熱い正義感や深い情を隠しています。
その証拠にガンドゥの周りには、薬屋のおばあさんスッキ、弟分のサンマン、ホステスのマリなど、ガンドゥを慕い見守る人たちがいます。彼らとの出会いや築いてきた絆を知れば知るほど、ガンドゥの人間的魅力に惹かれていきます。

そして何より注目せざるを得ないのが、ツンデレガンドゥ!自分と同じ崩壊事故の生存者であるムンスが気になり始めると、少しずつガンドゥの可愛い一面が顔を覗かせます。
ムンスの顔を密かに眺めて微笑んだり、ムンスが差し入れしたアイスを嬉しそうに食べたり。ガンドゥが笑顔になると、こちらまで嬉しくなってしまう不思議な魅力があります。かと思えば、お酒に酔い寝てしまったムンスに夜が明けるまで肩を貸すなど、男らしい姿も!
ガンドゥの熱い男気溢れるツンデレに、あなたは惚れずにいられるでしょうか?

見どころ2:大切なものを失った人々の葛藤に涙が溢れる…

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崩壊事故によるガンドゥの傷は、父親を失ったこと・足を怪我したことだけではありません。瓦礫の中で救助を待つ間に助からなかった命を目撃していました。

崩壊事故が原因で家族がバラバラになってしまったムンス。妹から離れてしまったこと、そして自分だけが生き残ったことへの罪悪感が消えることはありません。
さらにムンスはもう1人、大事な人の命を背負って生きていました…。

2人の他にも崩壊事故により大切なものを失った人々がいます。
ジュウォンの父親は崩壊したショッピングモールの設計者でした。しかし事故が起きてしまったことでその責任を負うことになり…。
ジュウォンは二度と事故を起こさないという並々ならぬ責任と父親の想いも背負い、再開発事業に向き合います。

そして追悼碑を作ることになったガンドゥとムンスは、その他の被害者の遺族のもとを訪ねます。
事故が起きた日から時間が止まってしまった人、辛さから忘れたフリをして生きている人、様々な心の傷がそこにはありました。
悲しみを抱えて、それでも生きていかなければならない人々。彼らが葛藤しながら傷と向き合い、乗り越えていく姿に自然と涙が溢れてきます。

見どころ3:ガンドゥとムンス、2人は傷を乗り越えて幸せになれるのか?

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それぞれが事故で負った心の傷は深く、「幸せになること」から逃げてきたガンドゥとムンス。
しかし運命的な出会いを果たし、ぶつかり合ったりしながらも互いのことを知っていくうちに、少しずつ傷が癒えていきます。
しかし2人の心が通い、ようやく幸せになる勇気を持てた矢先、新たな試練が訪れるのです…。

もう充分に傷つき苦しんできた2人に襲いかかるあまりに残酷な試練に、私は心が押し潰されそうになりました。
2人が心から幸せになれる日は訪れるのでしょうか…。どうぞ最後まで見守ってください。

筆者の感想:感性が刺激される!繊細で上質なヒューマンラブストーリー!

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事故の被害者で遺族でもあるまだ若い2人が、生きたくても生きられなかった命の分まで懸命に前に進む姿が主軸にあり、そこに美しい純愛ストーリーが見事に調和しています。
登場人物の悲しみや苦しみに胸を痛めることもありますが、少しずつ傷を癒やし幸せになろうとする姿からは、自分の心まで励まされるような勇気をもらいました。
感性に訴えかけてくるヒューマンラブストーリーと言うべきでしょうか。

ガンドゥを演じたイ・ジュノは本作がドラマ初主演。ムンスを演じたウォン・ジナも現在では『僕を溶かしてくれ』や『先輩、その口紅塗らないで』などで主演を務めていますが、実は本作がドラマ初出演です。
2人とも心の傷を抱えているという難しい役柄ですが、互いに惹かれていく過程の心情や表情の変化など、丁寧に繊細に演じていて引き込まれました。

これまでは弁護士や検事など、キチッとした役柄を演じてきたイ・ジュノですが、本作では長めの髪にパーマを掛けたワイルドな雰囲気に。これがまたよく似合っています。
掴みどころのない一匹狼のように見えて、すごく思いやりが深く誠実なガンドゥのギャップにすっかりやられてしまいました。
そしてアイドルとしてたくさんのステージを踏んできたイ・ジュノだからこその「魅せる表現力」が、ガンドゥのちょっとした仕草や表情に男らしい色気を付け加えていると思います!

イ・ジュノが歌うOSTにも注目!

イ・ジュノは本作でOST(Original Sound Track)にも参加しています。ガンドゥがムンスに語りかけているような優しく温かいラブソング「어떤 말이 필요하니」です。ぜひドラマと合わせてチェックしてみてください!

■執筆/JUMIJUMIさん…韓国留学を機に韓国の文化に魅了される。年間30作品以上の韓国ドラマを視聴し、またライターとして情報発信も積極的に行う。ただ作品の内容を説明をするだけでなく、食や生活様式など文化面から掘り下げた解説を得意としている。インスタグラムはjumistyle99。

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