疲れ、イライラ、太りやすい…不調の原因は自律神経のせい?「自律神経の乱れ度チェック」
2023/02/27
疲れるのもイライラするのも太るのも……不調以上病気未満のお悩み、実は多くが自律神経の乱れのせいなのです。裏を返せば、自律神経さえ整えればスッキリと解決するかも!今すぐ実践できる「自律神経整え習慣」を紹介します!
<教えてくれた人>
総合診療科医師 小林弘幸さん
順天堂大学医学部教授で、自律神経研究の第一人者。『50歳からの自律神経を整える生き方』(扶桑社)など、著書も多数。
『リセットの習慣』(日経BP)
あなたの自律神経乱れ度Check!
まずは難しく考えずに、下のリストをチェックしてみて。目には見えないあなたの"自律神経の乱れ具合"が簡単に分かっちゃうんです!
□まぶしさを感じることがある
□充分寝たはずなのに朝、スッキリしない
□ちょっとしたことでイライラしてしまう
□肩こりや腰痛がひどい
□何かと不安を感じてしまう
□じわじわ体重が増えている
□髪がパッサパサ
□日中、やる気が起きずダラダラしてしまう
□時々、頭痛・目まいがする
□季節の変わり目や天気が悪い日に体調を崩す
【0~2個】整っている→だけど気を付けたい!
素晴らしいです。規則正しい生活を送っているのでは?ただ自律神経は乱れやすいので、できることがないかさらに探してみて!
【3~6個】乱れ気味→生活を見直して!
家事に仕事にと頑張りすぎているのかも。意識的にだらーっとする時間をもってみて。自律神経を整えるために休息も大切なんです。
【7~10個】かなり乱れています→今日から整えましょう!
自律神経失調症など、病気に発展してしまう可能性も。生活や食が不規則になっていませんか?今日から整える生活に切り替えて!
2分で分かる!"自律神経"のキホン
今、意識せずに呼吸をしているのも体温が一定なのも、全て自律神経のおかげなんです。基本かつ重要な機能だからこそ、乱れてしまうと体に不調が!
自律神経のKEYWORD解説
KEY1 交感神経と副交感神経
交感神経は活動の神経で、副交感神経は休息の神経。40代以降の女性は副交感神経の働きがもともと弱い上、感情や行動で乱れやすいので、リセットの仕方を知ることが大切。
KEY2 自律神経のバランス
交感神経と副交感神経は、どちらか一方が過剰に優位になるのではなく、どちらも安定して機能していて、状況や時間に応じて切り替わるのがバランスの取れた状態。
□2つの神経の働きは逆
交感神経が働くと、呼吸や心拍は速くなり、血圧が上がって筋肉は緊張し、行動するときに力を発揮できるようになります。副交感神経が働くとこれとは逆に働き、休息モードに。
□理想の1日のバランスがある!
自律神経は体に備わる体内時計と密接に関わり、日中は交感神経が優位になって心身が活動モードに、夜になると副交感神経に切り替わって休息モードになるのが正常な状態。
KEY3 自律神経の乱れと不調
自律神経のバランスが乱れると、不安や緊張感が高まったり、吐き気、多汗、倦怠感、頭痛、肩こり、手足のしびれ、動悸 、不整脈、目まい、不眠などさまざまな不調が発生する。
参照:『サンキュ!』2023年3月号「ぜ~んぶ自律神経のせいでした!」より。掲載している情報は2023年1月現在のものです。撮影/堤博之、奥村亮介(スタジオバンバン) イラスト・漫画/ハルペイ 構成/岡部さつき、海老澤まり子(風讃社) 取材・文/村越克子、和田美穂 編集/サンキュ!編集部