栄養のプロが教える「自律神経」を整える食事の摂り方
2024/03/09
サンキュ!STYLEライターで分子栄養学カウンセラーの山下みほこです。
・落ち込みやすい
・すぐイライラしてしまう
・なんだか心がざわざわする
こんなことが続くとき、「自律神経が乱れているのかも」と思うことありませんか?
今回はあまり知られていない「食事で自律神経を整える方法」をお伝えしますね!
空腹時は「交感神経優位」
心がざわざわしたり、イライラしたり、自律神経が乱れていると感じている方は、次のことを思い返してみて下さい。
・日頃から食事と食事の間隔が長くない?
・食事は軽食で済ませることが多くない?
空腹の時間が続くと、体は血糖を維持するために「交感神経優位」に働きます。
体が交感神経優位になると、アドレナリンなど「興奮系」のホルモンが分泌されます。
適度であれば「やる気がみなぎる」「仕事がススム」と、一見よいことばかりのように感じますが、過度に働くことで「イライラ」「ざわざわ」「落ち込み」など、心の不調の原因にもなってしまいます。
食べることで「交感神経を緩める」
本来、寝ている時やリラックスしている時に働く「副交感神経」もきちんと働かせるためには、「食べて低血糖を防ぐ」ということがとても大事です。
日ごろから不調を感じている方は、
・朝ごはんは子どもの残りのごはんで済ませていませんか?
・おにぎりだけ、サラダだけ、など少食になっていませんか?
・断食・ファスティングなど食べないダイエットをしていませんか?
食事の仕方を変えるだけでも体が少しずつ変わってきますよ。
分食・補食のすすめ
まずは「必要な量を食べる」ことが大事なのですが、日ごろから少食だったり、欠食をしている人はいきなり量が食べられないと思います。そんな方には「分食」と「補食」がおすすめです。
・1食分を2~3回に分けて食べる。
・食間に小さいおにぎり、バナナ、お芋などで補食を摂る。
こういった対策をすることで、過度に交感神経を働かせる必要がないので、体の負担を軽減できます。
食べることでQOLを上げる
断食・ファスティングなど、「食べない食事法」の書籍や情報が溢れ、流行していますが、本当にそれはあなたに合っている食事法でしょうか?
きちんと食べて、自律神経の乱れを軽減するだけでイライラや落ち込みが減り、いつのまにか疲れやすさまで減っていきますよ。
仕事に、子育てに、家事に、毎日忙しい中でも、食事でしっかりとエネルギー補給をして、自分を大事にして過ごして下さいね。
◆この記事を書いたのは・・・山下みほこ
分子栄養学で子どものココロと体を整えるための情報を発信中。
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。