不調以上病気未満のお悩み、実は多くが自律神経の乱れのせい!不安や自信のなさなどメンタルの不調も自律神経の乱れが原因の場合も。そこで、自律神経を整え気持ちを軽くするコツを小林弘幸さんがアドバイス!

私たち現代人は交感神経が優位になり過ぎ
寝る直前までスマホを見ていたり、睡眠不足だったり、いつもストレスを抱えていたり。「こういった生活習慣から、現代人の多くは、交感神経が優位になり過ぎています」(小林さん、以下同)。
『サンキュ!』世代は不安になって当たり前
女性は、40代から副交感神経の働きが急速に低下。「ホルモンバランスが変化する年代であり、家事に育児に仕事にと多忙な世代でもあるので自律神経が乱れやすく、不安になって当然なのです」。
自律神経が乱れていると、更年期障害の症状が重くなる
更年期障害は、女性ホルモンの減少によって自律神経が乱れ、それによって起こるさまざまな心身の不調。「元から自律神経が乱れていると更年期障害の症状がより重くなることが分かっているので、今から整えておくことが大切です」。
家事・育児・仕事、完璧を目指さなくていいんです
完璧主義は自律神経に優しくない。「完璧を目指すと心身が緊張しやすいうえ、できなかったときに心が折れてしまい、自律神経が乱れます。時にはサボってもいいと思うくらいの緩さが大事ですよ」。
ストレスの9割は対人関係。我慢する期限を決めよう
対人関係のストレスがある場合は、我慢をする期限を決めましょう。「期限が来ても解決しないなら、関係を解消するための行動を起こしてください。期限を決めると気持ちが前向きになり、自律神経が整いやすいです」。
あなたは悪くないもっと自分に優しくしてあげて
不安やイライラは自律神経の乱れのサイン。「忙しくても、1日15分は好きなことをする時間を取るようにしたり、週1回は多めに眠る日を設けたり。生活習慣でもっと自分に優しくしてあげましょう」。
環境や心を変えるのは難しいけど行動はすぐ変えられる
変えるのはなかなか難しいもの。「例えば体を動かせば血流が良くなり、自律神経が整って心の状態も整います。このように、行動を変えることが心を整える近道です」。
<教えてくれた人>
医師 小林弘幸さん
順天堂大学医学部教授。自律神経研究の第一人者として、著書累計は300万部を突破。最新著書は『オトナ女子の不調をなくす自律神経整え方BOOK』(SBクリエイティブ)。
本書は『サンキュ!』20年1月号~25年2月号に掲載された記事を抜粋、加筆、再編集したものに新規の記事を加えています。
サンキュ!アンバサダー、『サンキュ!』読者の情報は掲載当時のものです。
不調が続いたり、健康に不安がある場合は、かかりつけ医や医療機関にも相談しましょう。
参照:『サンキュ!』2025年4月号「自律神経セルフケアBOOK」より。掲載している情報は2025年2月現在のものです。監修/小林弘幸 構成・文/杉澤美幸、サンキュ!編集部 編集/サンキュ!編集部