不調以上病気未満のお悩みは、多くが自律神経の乱れのせい。「寝る前に日記を書く」というシンプルな行為が、実は自律神経を整えることに効果的。たった3行でもOKだから始めやすい!記入例とともにご紹介します。

日記をつけると、1日のストレスや疲れをリセットできるんです
「病気や不調は、自律神経のバランスが崩れることから始まります。多忙な日々の流れに身を任せていると、ストレスや疲れが積み重なり、自律神経が乱れるもとに。その日のうちに悪い流れを断ち切り、自律神経のバランスを整えるために効果的なのが『日記』です。寝る前に日記を書くことで気持ちがリラックスし、体にもさまざまな効果をもたらします。日記をつける習慣を続けると、1日1日リセットでき、心と体を健やかな状態に保てるのです」(小林さん)
3行日記の書き方
【1行目】今日いちばん失敗したこと
嫌だったこと、体調が悪かったこと、会社や夫への不満や悪口などを記すのもOK。悪い感情を吐き出すことで、リセットするきっかけに。
【2行目】今日いちばん感動したこと
うれしかったこと、良かったことなど。なるべく短く、実感のこもった言葉で書いたほうが、より自律神経を整える効果がアップ!
【3行目】明日の目標
目標がなければ、いちばん関心があることなどでもOK。「今日のこと」から「明日のこと」へと気持ちが切り替わり、モチベーションが上がります。
<記入例>
3行日記Q&A
Q 書き方のポイントは?
A 寝る前に書くこと、手書きでゆっくりていねいに書くことが大事!
書くタイミングは1日の終わり、就寝前がベスト。日記に向かうことで自律神経がオフモードに切り替わります。また、スマホなどではなく、手で文字を書くことで頭の中が整理しやすくなります。文字の乱れは自律神経の乱れにつながるため、意識的にていねいに書くと◎。
Q 日記に書くネタがないときは?
A 天気や行事をメモするだけで良し!
特に書くことがないというときは、その日の天気や出来事を書くだけでもOK。日記に向かい、1日の区切りをつける習慣が大事です。
Q 書けない日はどうするの?
A 毎日書かなくてもOKです!
書けない日があっても大丈夫。大事なのは、空白があったとしても、日記を継続すること。日記に向かい、自律神経を整える習慣をつけることで、心身の健康が保たれます。
Q 三日坊主で終わりそう……
A だまされたと思って、2週間は続けてみて!
2週間続けると、目覚めがいい、イライラしなくなったなどの変化が実感できるはず。「なんか調子いい」と感じられれば効果ありです。
「3行日記」私も書いてみた!
●デジタルデトックスが習慣化して、寝付きが良くなった!
これまでは寝る直前までスマホを見ていたけど、日記をつけたらスマホを触らないように。寝付きが良くなり、頭痛が出にくくなりました。また、いつも後回しにしていたことを「明日の目標」に書くことで、小さいことでも実行できるようになり、自己肯定感が高まりました!
さださあやさん(島根県 39歳)
夫、長男(8歳)、長女(6歳)の4人家族。派遣社員としてフルタイムで勤務。
●夜中目が覚めることがなくなり、翌日スッキリ動けるように
子どもを怒り過ぎた日も、日記を書くことで、「次はこうしてみよう」と対策が冷静に考えられるように。以前は、夜中に目覚めて眠れないことがたびたびあったけど、日記を始めてからはぐっすり!翌朝からスッキリ動け、よく眠れるといういいループが続いています。
サンキュ!アンバサダー 堀江麻衣さん(神奈川県 39歳)
夫、長男(9歳)、長女(3歳)の4人家族。長女出産後に、専業主婦に。
<教えてくれた人>
医師 小林弘幸さん
順天堂大学医学部教授。自律神経研究の第一人者として、著書累計は300万部を突破。最新著書は『オトナ女子の不調をなくす自律神経整え方BOOK』(SBクリエイティブ)。
本書は『サンキュ!』20年1月号~ 25年2月号に掲載された記事を抜粋、加筆、再編集したものに新規の記事を加えています。
サンキュ!アンバサダー、『サンキュ!』読者の情報は掲載当時のものです。
不調が続いたり、健康に不安がある場合は、かかりつけ医や医療機関にも相談しましょう。
参照:『サンキュ!』2025年4月号「自律神経セルフケアBOOK」より。掲載している情報は2025年2月現在のものです。撮影/横田裕美子(スタジオバンバン)、奥村亮介、堤博之、上原朋也、キムアルム、天野良子、林ひろし、片岡祥、田村昌裕 構成・文/杉澤美幸、サンキュ!編集部 編集/サンキュ!編集部