もっと早く知っていれば…(涙)11.5万いいね!を集めた「雨でノートが濡れても完全に元通りする」方法が話題に

2023/06/11

ノートの製造・販売を手掛けられている、大栗紙工株式会社(@OGUNO_notebook)さん。

思わぬハプニングでノートを水で濡らしてしまった際の復活方法についてのツイートが11.5万のいいねを集め、話題となっています。

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ツイート主は1930年創業の老舗ノートメーカー

話題のツイート元である「大栗紙工株式会社」さんは、1930年創業の老舗ノートメーカー。視覚過敏や発達障がいの特性があるかたをサポートするユニバーサルデザインのノート「まほらノート」を製造・販売しています。

このノートは発達障害当事者の声を取り入れてつくられたもので、シンプルなデザインでかつ光の反射を抑え、識別しやすい罫線を採用しているのが特徴となっています。

ノートが水で濡れてしまった…!そんな時は

今回話題のツイートは「アクシデントによりノートを濡らしてしまった!」時に役立つ内容。

単純にドライヤー等で乾かすとシワになってしまうノートですが、ある方法で元通りに近いノートへ蘇らせることができるんだとか。

その方法とは、

1.表面の水分をとる(ノートはめくらない)
2.保存袋にノートを入れて、口の部分をあけたまま、冷凍庫へ24時間入れる
3.取り出したら霜を落とし、ペーパータオルで挟み、雑誌に挟みプレスする

たったこれだけで、濡れてしまったノートが復活するそうです!

紙をきれいに乾かす際のポイント

画像提供:大栗紙工株式会社

今回のツイートを発信した担当者に聞いたところ、きれいに乾かすには2つのポイントがあって、ひとつは「ムラなく全体から水分を抜く(冷凍庫の工程)」ことと、そして「湿った状態で圧をかけて紙の繊維を整える(雑誌にはさむ工程)」だそうです。

そうして乾かした紙は、ゴワゴワにならず書き心地も変わらないのだとか。なお、挟む用の雑誌が薄いときは上に重しをのせるときれいに仕上がるそうです。

画像提供:大栗紙工株式会社

消えるペンで書いた文字は復活する可能性も

ただし、今回の方法には以下の注意点もあるそうです。

「冷凍して乾かすという方法には、こすると消えるペンで書いて消したものが再び浮かび上がる等のデメリットもあります。あくまで、鉛筆書きメインの一般的な学習ノートを想定した方法であること、書籍など他のものへの応用はリスクがあることへのご理解をお願いしたいです」とのこと。

鉛筆で書いた一般的なノートにおいての方法なので、その点は注意が必要ですね。

画像提供:大栗紙工株式会社

思わぬ反響にびっくり!

11.5万いいねが集まったこちらのツイートですが、その後の反響などについてうかがいました。

ツイートしたきっかけは大雨

ツイートしたきっかけは「大雨が降った4月の金曜日に新しいノートを濡らしてしまった人に土日があればキレイになることを伝えたかった」とのこと。

新年度が始まり、新しいノートを新調する人も多くなり、慣れない生活でノートを濡らしてしまうことが確かにありそうですよね!

「ノートの会社なら、新しいノートを買ってもらったらいいのに」とコメントも

担当者さんは、反響の多さから土日もTwitterに張り付いて返信を続けたそう。

「ノートの会社なら、レスキュー方法を教えるより新しいノートを買ってもらった方がいいのでは?といった趣旨のリプライが何件かあり、言われて初めて『あ、そうか』と感じました」と話す担当者さん。

「モノづくりの会社としては作った製品がそれぞれの持ち主のもとで大事に使ってもらえることが本望なのです。ノートに書いてあることが皆さんそれぞれの宝物なので、できるだけ助かればという発想しかありませんでした」とのこと。

ノートへの並々ならぬ思い入れがコメントからも感じられますね。

その後も鳴りやまないコメント通知

「ツイート後しばらくの間は『これを乾かすにはどうすれば…』という相談が相次いで、弊社の業務(ノート製造)とは無関係なご質問にもできるだけ回答やコメントを返し続けました」と担当者さん。

届いたコメントには可能な限り返信をし続けたそうです。

「『自治会の回覧板が復活しました』、『高価な教科書を無事に乾かせました』などの報告をくださるかたもいて、お役に立てたなぁと嬉しくなりました」と胸の内を語ってくれました。

現在は麦茶で濡れたノートの復活方法を研究中!?

これからの季節、雨の日が多くなり思わぬハプニングでノートが水で濡れてしまった…そんな時は、ぜひこの方法を試してみれば、大切なノートが復活するかもしれません!

最後に、こちらのツイートに最も多かった質問が「ランドセル内で麦茶がこぼれてしまった時、どうしたらいいか」とう内容だったとか。

「本来の業務の合間でなかなか進んでいませんが、麦茶で濡れた複数のノートを一晩で復活できる方法を模索中で、実験に成功したら、またツイートで発信したい」とのこと。

これからも大栗紙工株式会社さんのツイートから目が離せませんね!

取材協力:大栗紙工株式会社

 
 

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