子どもに言ってはいけない!自己肯定感を下げる3つのことば

2024/06/05

子どもが親のことばから受ける影響は多大です。お母さん方も、子どもの自己肯定感を下げるようなことばは掛けたくないですよね。

子育て・心理分野を得意とするチャイルドコーチングアドバイザーの山名美穂さんに、子どもに言ってはいけないNGワードを3つ教えてもらいました。

子育て・心理分野を得意とするチャイルドコーチングアドバイザー、LABプロファイル(R)プラクティショナー。子...

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1.能力を否定する「そんなことができないの?」

「そんなことができないの?」「これくらい分からないの?」といったことばは、子どもの能力を否定することばです。

間接的に「できないあなたは無能」と言っているようなもの。そのようなことを言われては子どもは傷つきますし、本来持っている力を見失ってしまいます。子どもが「まだ」できないのであれば、能力を引き出す声掛けと関わり方をしてください。どこでつまずいているのか?どうやったらできるか?を一緒に考えましょう。

そして「あなたにはできる」と安心させてあげることも大切です。

また、子どもの年齢や成長などに見合わないものを求めてはいけません。
今発揮できている能力、スモールステップでできそうなことに目を向けて。

2.価値観を否定する「そんなの常識」

「そんなの常識でしょ」「そんな考えはおかしい」なども避けるべきことばです。

これらは、子どもの価値観や世界観を否定することばです。例えば「ゲームより勉強が大切」は、大人の世界では当たり前の常識かもしれません。しかし子どもは、わたし達大人とは少し違う世界観を持って暮らしています。

今の勉強が、将来どのように影響するか?子どもは大人のように見通しを立てられません。またゲームや遊びは、今の子どもに大きな価値のあるものかもしれないのです。

子どものこころのよりどころであったり、友だちとのコミュニケーションツールであったりし得る大切なものを、親の価値観で否定しないようにしましょう。

3.存在を否定する「あなたはダメな子」

「あなたはダメな子だね」といった存在を否定することばは、もちろん使ってはいけません。

みなさんご存じかと思いますが、念のためお伝えさせてください。

他に、どれだけ気持ちが昂っても「産まなきゃよかった」、冗談でも「あなたはもらわれてきた子なんだよ」などと言わないでください。子どもが受けるダメージは測り切れません。一時の感情が、悪意のない冗談が、一生の傷を作ると改めて知っておいてください。

存在否定のことばなど言わない、とお思いのお母さん方。

それでは子どもの「存在を肯定する」声掛けは十分にできていますか。日本の文化的背景もあり「好きだよ」「いてくれて嬉しい」といったことばを、日常的には使わない方もいらっしゃるでしょう。

最初は照れくさいかもしれませんが、存在を肯定することばこそ惜しまずに与えてあげて欲しいと思います。



■執筆/山名美穂…子育て・心理分野を得意とするチャイルドコーチングアドバイザー、LABプロファイル(R)プラクティショナー。子育てを楽にするメソッドを発信している。

編集/サンキュ!編集部

 
 

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