「よくできたね」は違う?子どもの自己肯定感が育つ「家族の一員としての目線」とは
2022/12/27
子どもの自主性を育てるために「子どもに任せる・見守る」を意識しているママも多いのではないでしょうか。
子どもの不登校経験から、ママも子どもも前向きでハッピーになる生き方の著書を出版。心理カウンセラーの資格を持つrikaさんによると、「子どもに任せる・見守る」のではなく、「子どもを見張る」になっている方が多いそうです。
今回は、rikaさんに子どもの心が育つママの目線について教えてもらいました。
子どもを任せる、見守るとは?
私は子どもの不登校を経験しています。
その時は子どもにどう対応すればいいかわからなかったので、様々な本やブログを読み漁っていたところ「不登校になる子どもの親は過保護過干渉が多い」という内容をたくさん目にしました。
実際私自身がそうだったので、「子どもに任せましょう」「黙って見守りましょう」という言葉に納得し、「任せる」「見守る」を意識していました。
たとえば、
口出しをせず、本人の自主性に任せるために好きにさせる。
先回りせず、求められるまではこちらからは手を出さない。
など、極力“何もしない”を心がけました。
でもそうなると、過保護過干渉だった私には子育てに何か手を抜いているような物足りなさが。
今はたくさんのママの相談をお聞きしますが、あの時の私のような方がとても多いです。
どんな目線で子どもを見ていますか?
先日も相談者さんとお話する中で、子どもに任せている、見守っているというママが、
息子はこれをやっていた。ヨシヨシ!
今日は食器を運んだ。上出来!
私が言う前にお風呂に入っていた!
ただ、洗濯物を取り込むのはやっていなかった。
とおっしゃっていて、あれ??っと違和感を覚えました。
確かに何も手出し口出しはしていないけれど、それって、息子さんに任せている?見守っている?
いや、一体何目線で見ている……?
評価する目線
たとえば子どもが何かをした時、もしくはしてくれた時。
ヨシヨシ!とか、上出来!など。
子どもを評価する目線になっているのだとしたら、それは紛れもなく、先生・社長・先輩のような上からの評価目線。これは、ちゃんとさせるためにあれこれ口出ししていた時の目線と全く同じ!
きちんとこなせているか?
進歩しているか?
言われなくても動けるか?
見張っている評価目線です。
家族としての目線
子育てで必要な目線とは、家族の一員であるママが、子どもという家族の一員を見る目線。
子どもの行動を観察して、できているかできてないかを見るのではなく、
うれしい。
ありがたい。
助かった。
そんな感情ベースで子どもと関わる。
子どもは、ママに「よくできた」「良し」と評価されているより、「ありがとう」「うれしい」と喜ばれることが、子どもの自信になり自己肯定感もグッとあがります。
「任せる」「見守る」を実践しているつもりが、子どもを見張る「評価目線」になっている自覚があるママは、自分の子どもへの目線を意識してみてください。
「家族の一員として見るママ目線」。
子どもを見る自分も、ママに見られている子どもも優しい気持ちになれる目線です。
そして、今必要なのは、そのママ目線なのです。
■執筆/rika…ハッピーママサロン「rika's cafe」を主宰。子どもの不登校経験から『子どもが不登校になったら読む本ーすべて解決できる"笑顔の処方箋"』(clover出版)を執筆。ママも子どもも前向きでハッピーになる生き方を発信している。
編集/サンキュ!編集部
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