子どもが悩み事を抱えているときに気をつけていることは?「アドバイスよりも聞くことを重視」「ポジティブに変換する」
2022/11/26
子どもが何か悩み事を抱えている。そんなとき皆さんはどんな対応をしているのでしょうか。今回のサンキュ!モニターアンケートでは相談された悩み事の内容や、対応の仕方など、子どもの悩み事について20代~50代のママたちに聞きました。
どんな悩みを相談される?
子どもに悩みを相談されたことがある人に、どのような内容の相談事が多いか聞いたところ、約半数が「友人関係について」と回答しました。
「中学生の頃に、友達が娘のことを好きすぎて、距離が近すぎて困ると相談してきたことがありました」(子ども13歳以上)
「お友達のこと。乱暴な子や意地悪な子に嫌がらせをされたら幼稚園に行きたくないと言う」(子ども3~6歳)
「嫌いな子がいる。どうしたら良い?と相談されました」(長子7歳~12歳・末子3歳~6歳)
それでは、友人関係以外ではどのような内容の悩み事があるのでしょうか。
「中学校に入ってから、試験勉強の仕方を相談してくることが多くなりました」(子ども7歳~12歳)
「娘は恋愛相談が多いです」(子ども13歳以上)
「『勉強のやる気がでない、どうすればいい?』と聞かれます」(子ども13歳以上)
「幼稚園に行きたくない」(子ども3~6歳)
年齢が高くなると、勉強に関する悩みが増えてくるようです。また、女子は恋愛についての悩みを相談するという声も見られました。
相談されたときの対処法
相談をされたとき、どのように対応をすればいいのか迷う場面もあるかもしれません。そこで、皆さんの対処法について聞きました。
「嫌な子とは距離をとり、優しい子と仲良くして楽しく学校を過ごすように言いました」(長子7~12歳・末子3~6歳)
「口を挟まず、最後まで話を聞くこと。それがすごく難しいんですけどね……」(子ども7~12歳)
「子ども自身の思いを手紙に書かせて、次の日に渡すように伝えています。まだ文字が読めないお友達も多いため、親同士が子どものトラブルを知るきっかけにもなっています」(長子3~6歳・末子0~2歳)
「父親からの意見と母親からの意見として2人からアドバイスして、なるべく自分達で解決できるようにしています」(子ども3~6歳)
「学校でおきた場合は、先生にご相談」(長子13歳以上・末子7~12歳)
「なるべく悩みが具体的な行動によって解決するように、悩みをかみくだくように、たくさん話をします」(長子7~12歳・末子3~6歳)
悩み事の内容によっても対処の仕方は違いますが、子どもの話をよく聞く、共感するという回答が多く目立ちました。じっくり話を聞いて、受け止めてもらうことで、子どもの気持ちが落ち着くこともあるかもしれませんね。
悩み事を聞いたとき、どう思った?
子どもの悩み事を聞いたとき親は内心では、どう思っているのでしょうか。相談されたときの気持ちについて聞きました。
「自分が同じことをされた気分になって、つらくなった」(長子7~12歳・末子3~6歳)
「子どものことが愛おしくなります」(長子3~6歳・末子0~2歳)
「隠さずになんでも話してくれたので安心しました」(子ども13歳以上)
「息子には息子の世界があり、日々成長しているんだなぁ、と感心してしまいました。と、同時に困ったときには全力で助けたい、守りたい、とも思いました」(子ども7~12歳)
「心配になるし、不安になりますが、こちらがそういう気持ちでいるとさらに不安になると思うので、ポジティブに変換することを心がけています」(子ども7~12歳)
つらい気持ちでいるわが子を見て、同じように悲しい気持ちになる人が多いようです。一方で、悩みを打ち明けてもらえる嬉しさを感じる人、どうにか乗り越えてほしいと励ます気持ちを持つ人もいました。
対応するときに気をつけていること
悩み事を相談する子どもの心は、とても繊細になっているはず。相談されたときは、どのようなことに気をつけて対応しているのでしょうか。
「忙しくても手を止めてしっかり聞くようにしています。気持ちを受け止めるようにしています」(長子13歳以上・末子7~12歳)
「起こった『コト』に対する意見で、『人』に対することは言わないようにする」(長子7~12歳・末子3~6歳)
「本人のことも相手の子のことも、否定しないように気をつけています」(長子7~12歳・末子3~6歳)
「アドバイスよりも聞くことを重視します」(長子7~12歳・末子3~6歳)
自分の子ども、または相手のことを「否定しない」という回答が多く目立ちました。まずは子どもの話を受け止めることが大切だと考えているからなのでしょう。
悩み事を打ち明けたあとの変化
親に悩みを打ち明け、話を聞いてもらうと、少しは心が軽くなるようなこともあるのではないでしょうか。そこで、悩み事を話したあと、子どもに何か変化があったか聞いたところ、多かれ少なかれ「変化があった」と答えた人が大半でした。
「自分で考え、行動することが増えました」(子ども7~12歳)
「ひととおり話し終えると、スッキリしているように見える」(子ども3~6歳)
「苦手なことにも、自分なりのペースで楽しく取り組むようになったと思います」(長子7~12歳・末子0~2歳)
「困ったときは何でも話していいんだと思ってくれているので、いつも些細なことでも相談してくれる」(長子13歳以上・末子7~12歳)
「お友達とうまくつき合うようになりました」(子ども13歳以上)
悩み事の種類によって変化の仕方も違うようですが、話を聞いてもらうことですっきりしたり、明るい気持ちになったりする子どもが多いようです。
子どもの悩み事について、きちんと向き合い、悩みを克服して成長していけるようサポートしているママたちの様子が伝わってくるアンケート結果となりました。対処法に悩んだときは今回の回答を参考にしてみては。
※『<サンキュ!>子どもに関するアンケート』(2022/09/21~10/11実施、回答者76名)。