【子育て相談】不登校の子どもが「ヒマ〜!」と言ったときに親が心がけたいこと
2022/09/25
子どもの不登校経験から、ママも子どもも前向きでハッピーになる生き方の著書を出版。心理カウンセラーの資格を持つrikaさんに教わる【子育て相談】 。
今回は、毎日ヒマそうにする不登校の子どもに対して、今後の何かを提案したいがどうしたらいいか?と悩むママのご相談にお答えしました。
不登校の子どもが「ヒマ〜」と言う
【相談内容】
中学不登校の娘。最初は、私も夫も「学校に行きなさい」と毎日のプレッシャーを与えていたし、娘も嫌がっていたので家庭はピリピリしていましたが、最近は「行きたくないなら仕方ない」と思えるようになってきて、ゲームばかりしていることも本人にまかせていました。
そんななか、娘は最近やたら「ゲームにも飽きてきた〜」と言って、「ヒマだ〜」を連発します。
そんな娘に対して、何か今後に繋がりそうなことを提案してあげたいのですが、何かオススメはありますか?
提案したくなる心理
【rikaさんからの回答】
不登校もある程度の期間が経つと、家で自由にすごしていることに飽きてきた子どもは、「ヒマ〜」と言ってきます。そして、そんな子どもに何かをさせたい!というママはとても多いです。
「そろそろ何かしてほしい」「そろそろ動き出してほしい!」と思うので、そんな気持ちを持つのも当然のことだと思います。
でも、そうなると、
もう学校に行けるんじゃないか?
学校に行かなくても、何かはできるはず!
勉強したら?
もしくは塾いく?
それともスポーツはどう?
プログラミングもいいんじゃない?
と、親が前のめりになって、ついついあれこれ提案したり口出ししたくなります。
提案より大切なこと
でも、子どもに自ら主体的に何かにチャレンジしてもらいたい!と思うなら、
ヒマでヒマでやることがない!
退屈が耐えられない!
何かやりたい!
動きたくて動きたくてしょうがない!
ヒマだーーー!
このような気持ちを自ら体感し尽くすことがとても大切になってきます。
自ら体感し、このヒマな状況をなんとかしたい!と思うようになって初めて、
自分で考える。
自分で行動する。
自分の意思で主体的に動く。
に変わっていきます。
まかせることの大切さ
自分で主体的に行動すると、それによる経験も結果もすべて自分の責任で受け止められます。
やってみて、自分に合ってないことがわかった。
おもしろくなかった。
自信になったから、また何かしたくなった。
やってみたら、さらにこれにも興味が出たからやってみたい。
など、いろんな気持ちが湧いてきます。
もしこれがママに言われてやってみたことなら、それがおもしろくなかった場合、
せっかく進めてもらったのにまたダメだった。
ママのせいでムダなことをした。
ママが必死だから気持ちが萎えてきた。
ということになるかもしれません。
子どもが心身ともに元気になり「ヒマ〜!」を連発すると、何かさせたい!何をさせるか?
どう提案しようか?という気持ちになりがちです。
でもそこで焦らず、子どもが「暇に飽きた!」「退屈すぎて耐えられない!」という感覚を十分味わって、また自ら何かしたくなるのを見守りましょう。
そして、「ヒマすぎて退屈だし何か始めたいけど、何がいいかなあ?」と相談されたら、「何かやりたいことはないの?」と、子ども本人に考えさせ、子どもの気持ちを問いかける質問をしてみてください。
本人からの自発的な意志や行動を引き出すためにも、不登校の子どもの「ヒマ〜」は、飽きるほど味わい尽くさせましょう。
私は多くの不登校の子やママと関わっていますが、オンラインサロンのママたちを見ていても、そのような子どもは自分の意思で一歩を踏み出しています。
■執筆/rika…ハッピーママサロン「rika's cafe」を主宰。子どもの不登校経験から『子どもが不登校になったら読む本ーすべて解決できる""笑顔の処方箋""』(clover出版)を執筆。ママも子どもも前向きでハッピーになる生き方を発信している。
編集/サンキュ!編集部
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