アウター、手袋、マフラー、耳あて、タイツ...。冬は身につけるものがいちばん多くなる季節。そのぶん、出かける前の支度にバタバタしたり、帰宅後にモノが散らかったりといったプチストレスも増えますよね。
一定期間しか使わない季節アイテムは、「とりあえずここに...」と、空いているところになんとなく置いてしまいがちですが、それがストレスの元凶になっているかも。定位置を決めてあげるだけで出しっぱなしが減って、探し物や忘れ物の予防にも効果的です。
今回は、10年以上の完全ワンオペ育児で培ったラク家事アイデアを発信しているKota(コタ)が、防寒アイテムの収納アイデアをご紹介。小6と小3の娘、夫の4人家族で暮らすわが家の実例もまじえてお届けします。
防寒アイテムの収納でお悩みの方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
アウターの定位置は生活動線上に
いちばんの大物、アウターは「どこで着る/脱ぐ」を意識して定位置を決めるのがコツ。間取りだけでなく、家族それぞれの動きを思い浮かべながら場所を選んでみて。
わが家は、玄関は1階、生活スペースはすべて2階という間取り。玄関に作り付けのコート収納がありますが、娘たちのアウターはあえて2階のリビング近くに。2人ともリビングでランドセルを背負う直前にアウターを着るので、ランドセルのそばにある方が好都合なんです。
この配置なら、朝の支度はもちろん、帰宅後の片づけもスムーズ。リビングでランドセルをおろした後、洗面所へ向かう通り道でアウターを戻せるから、脱ぎっぱなしを防げます。
子どものアウター収納に愛用しているのは、無印良品の「壁に付けられる家具 3連ハンガー」(3,490円~)。フックにかけるだけの簡単収納で、お片付けが苦手な次女でも大丈夫。子どもの身長に合わせて好きな位置に取り付けられて便利です。さらに、モノをかけていないときはフック部分を収納できるため、邪魔にならないのも◎。
一方で、大人のアウターは出かける直前に着て、帰宅したらすぐに脱ぐので、玄関にある作り付けのコート収納が定位置。
こんなふうに、収納場所や方法は家族全員同じでなくてもOK。それぞれの習慣やお片付けレベルに合わせて、定位置を決めるのがポイントです。
使うタイミングが同じ小物はセットで定位置化
たとえば、子どもが登校前に身につけるもの(手袋×マフラー×耳あて)や、大人が外出時に使うもの(ストール×カイロ)など、防寒アイテムはいくつか組み合わせて使うことが多いですよね。
使うタイミングが同じアイテムは、バラバラにしまわずセットで定位置を決めるのがおすすめ。
わが家の場合、子どもの登校セットは、玄関に置いたカゴが定位置。靴を履くタイミングで身につける防寒アイテムをここにまとめておけば、着け忘れを防げます。出し入れしやすいカゴ収納なら、忙しい朝もサッと取り出せて、疲れている帰宅後はポイっと投げ込むだけでOK。
大人の外出セットは、玄関の作り付け収納にまとめて。扉を開けたときにセットで目に入ると、「これも持って行くんだった!」と気がつけるから、出かける前の「うっかり」がなくなります。
タイツ・レギンスは「立てられる」定位置に
たたんでも崩れやすく、引き出しの中でぐちゃぐちゃになりがちなタイツやレギンス。こうしたアイテムは、ひと目で見わたせて取り出しやすい、立てられる定位置をつくるのが最適。
「どうやって立てるか?」が悩みどころですが、わが家で使っているのは、無印良品の「高さが変えられる不織布仕切ケース・中・2枚入り」(790円)。
3サイズあるうち、幅15cmの中サイズは、たたんだタイツやレギンスを並べるのにちょうどいい大きさ。ぎゅうぎゅうになりすぎず、すき間もできすぎない絶妙な幅で、収めたアイテムがケース内で倒れたり横に広がったりしにくいのが◎。
もともとは、引き出しやボックスの中を仕切るためのグッズですが、自立するしっかりした素材なので、単体で使ってもOK。著者は洗面所の可変棚にそのまま置いて、自分のタイツ類を収納しています。使わないときは折りたためるから、場所を取らないのもいいところ。
防寒アイテムの「住所」を決めて、冬のプチストレスを減らそう!
寒くなるにつれて、身につけるものが増える冬。使う頻度が急にアップする季節限定アイテムこそ、優先的に定位置を決めてあげると、探し物や忘れ物が減って、それにまつわるイライラも軽減できるはず。
家族の暮らし方に合わせて、「今のわが家」にちょうどいい定位置を見つけてみてくださいね。
■執筆/Kota
元クルーズ船乗組員。狭い船室で、4ヶ月の乗船勤務をスーツケースひとつでこなした経験から、厳選したモノで心地よく暮らすヒントを発信。10年以上の完全ワンオペ育児で身につけた、ムリなく続けられる家事アイデアの紹介も得意としている。
編集/サンキュ!編集部