私たちの生活は便利なもので溢れていますが、「多ければ多いほど快適になるとは限らない」と整理収納アドバイザーのシンプリストうたさんは言います。ときには「持たない」という選択をすることで家事がラクになり、おうちのキレイキープへの道は開けるそう。
具体的にどんなものを手放して快適になったのか、くわしく教えてもらいました。
フッ素加工のフライパンを手放して5年経過
フッ素加工のフライパンを手放してから5年経過しました。代わりに導入したのは「鉄のフライパン」です。鉄のフライパンといえば、錆びやすくて使うのにはハードルが高いイメージがある人も多いのではないでしょうか。
しかし、じつは中には軽めでサビが出にくいものもあり、一度慣れたら維持が簡単なんです。フッ素加工のフライパンの寿命の目安は、毎日使う場合は1〜2年。長く使うためにサイズ違いのセットで購入する人も多く、かさばりやすいがゆえに収納の工夫も必要になってきます。
一方、鉄フライパンは一生使えるといわれるほど寿命が長く、1つ育てるだけも十分まわしていけます。鉄のフライパンにしてからは買い替えタイミングにも悩まなくなりました。
鉄フライパンにするとキッチンが整う理由
鉄フライパンは適切に手入れすれば一生使えるため、買い替えを前提とするフッ素加工フライパンのように複数枚を抱える必要がありません。お手入れも熱いうちに洗うことが推奨されており、複数の料理も1つのフライパンでまわすことが可能に。
フライパンの数が減ることでキッチンは自然とすっきり整い、フライパン収納のためのスペースやアイテムも最小限で済みます。
フッ素フライパンの場合は、使えば使うほどこびりつきやすくなる傾向に。鉄フライパンの場合は、使うほど油がなじみ、こびりつきにくくなる「育つ道具」として愛着もアップ。買い替えループから抜け出し、必要最小限の道具で調理と片づけがシンプルになることで、キッチンのキレイを保ちやすくなります。
買い替えない選択がおうちを整える近道に
鉄のフライパンは、フッ素加工のものよりも費用は高めではあるものの、手入れをしながら長く使うことを考えればむしろ節約になります。
一言で「鉄のフライパン」といっても種類は様々なので、昔使ってみたけど断念した人は、再トライしてみる価値はありますよ。長く使える道具を厳選することで、キッチンもおうちも自然とすっきり整っていきます。
■執筆/シンプリストうたさん…ズボラでも小さな子どもがいても、スッキリ暮らすためのストレスフリーな方法を提案する整理収納アドバイザー。68平米のマンションで家族4人暮らし。
編集/サンキュ!編集部