キッチンには調理小物や調味料など、多くの小物が集結しますが、中には置かなくても困らないものもあるそう。むしろ、キッチンにあると損する可能性があるとか。
整理収納アドバイザーのシンプリストうたさんが「キッチンに置くのをやめたもの3つ」とあると損する理由を教えてもらいました。

1.大中小のフライパンセット
フライパンを購入するときは、セットでお得な「大中小のフライパンセット」を買う人も少なくはないのでは?しかし、セット購入は果たして本当にお得なのでしょうか。
大中小とそれぞれ使用頻度は異なるため、劣化スピードもそれぞれのサイズで異なるでしょう。まだ使えるフライパンがあるのにも関わらず、一番消耗が激しいフライパンに合わせて全てを買い替えると、損してしまう可能性も。
「フライパンのセット買い」をやめ、大きめの鉄のフライパン1つと卵焼き器だけにしたところ、作業効率もアップして買い替えの手間もカットすることができました。
2.深ザル
麺や野菜の水気を切るときに使う「深ザル」ですが、必ずしも「丸くて深い形状」にこだわる必要はありません。無印良品の「ステンレスメッシュトレー・大(1,490円)」は、高さが4.5cmと一般的な深ザルに比べると浅めですが、野菜の水気を切るのには十分です。
麺も4人分くらいは一気に水切りができ、意外と深ザルでなくても代用できます。四角形でスリムな形状なので、立てる収納も可能。なくすだけで収納スペースが大幅に節約できるので、「深いザル」で貴重なキッチン下の収納スペースを占領してしまうのはもったいないですよ。
3.しょうゆ差し
普段のお料理の足しにあると便利な「しょうゆ差し」は、毎回キッチンに戻す人も多いですが、キッチンに置くのをやめてリビングの一角に置いてみたところ毎回の出し入れ作業がぐんとラクになりました。
生活感が気になる人は、デザイン性の高いものが多い「陶器のしょうゆ差し」がおすすめ。インテリアと馴染み、ぱっと見しょうゆ差しだとは気づかないほどです。
「しょうゆ差し」は、よくよく考えれば食卓でしか使わないため、その付近に置いていた方が断然効率的。都度キッチンに戻していては、片づけ時間で損をするでしょう。
減らす・代用・別場所移動ですっきりさせる!
今までキッチンに置くのが当たり前だと思っていたものでも、いざなくしてみると「意外と困らなかった」ということはよくあること。変化を恐れずに、「ない生活」を試してみる前向きな気持ちが大事です。
完全になくすことは難しいものでも、「減らす」「代用する」「別場所に置く」などの手段をとることで、快適さとすっきり空間を両立できるキッチンを目指すことができるでしょう。
■執筆/シンプリストうたさん…ズボラでも小さな子どもがいても、スッキリ暮らすためのストレスフリーな方法を提案する整理収納アドバイザー。68平米のマンションで家族4人暮らし。
編集/サンキュ!編集部