日差し

日焼けしないのに影響大の紫外線がある!?気象予報士が気をつけている紫外線の種類とは

2024/05/12

初夏を迎え、だんだんと紫外線が気になる日も多くなってきました。

肌がしっかり日焼けする日ほど紫外線の影響が大きく、外に出ても日焼けしない日は紫外線の影響をあまり受けていない…そう思っていませんか?じつは地上に降りそそぐ太陽光のなかには、日焼けをほとんど引き起こさないにもかかわらず肌への影響が大きい…そんな紫外線も含まれているのです。

今回は、気象予報士・防災士・野菜ソムリエとして活躍する植松愛実さんに、要注意な紫外線の種類について教えてもらいます。

サンキュ!STYLE 取材班メンバー。気象予報士として講演・執筆を行うかたわら、野菜たっぷりの作り置き料理を...

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日焼けしなくても、あとからシワやたるみに…

女性

地上に届く太陽光のなかには、さまざまな光線が含まれています。私たちが物の色を見るのに必要な「可視光線(かしこうせん)」や、熱を感じる「赤外線」、そして「紫外線」などです。

さらに紫外線のなかにも複数の種類があり、日焼けを引き起こして短期間で肌の色を変化させる紫外線もあれば、浴びてもほとんど日焼けしない紫外線もあります。

日焼けしないなら大丈夫…と思いきや、その場で日焼けをしなくても、あとからシワやたるみの原因になってしまうため、注意が必要です。

屋内でも屋外でも関係ない!?

窓

日焼けはほとんどしないけど、シワやたるみの原因になってしまう紫外線を、専門的には「UVA」と呼びます(日焼けを引き起こすほうの紫外線は、「UVB」です)。

この紫外線は窓ガラスをとおりぬける性質があるため、屋内でもあまり減少しません。
つまり、家のなかで一日中すごすような日でも対策が必要になってくるのです。

すでにピーク時期!冬の約2倍に

晴れた青空

UVAもUVBも冬より夏のほうがもちろん強まりますが、UVAに関してはピーク期間が長く、だいたい5月頃から8月頃にかけて、冬の2倍くらいの強さが続きます。

そのため、UVAの見えない悪影響を受けてしまってあとから後悔するのを避けるためには、すでに今の時期からしっかり対策することが重要なのです。

日焼け止めは目的にあわせて

日焼け止め

日焼け止めクリームのパッケージを見ると、紫外線対策の効果の度合いとして「PA」と「SPF」という基準が書かれています。「PA」については「+」のマークが何個か書かれ、「SPF」は50とか70といった数字で書かれているのを見たことがある人が多いと思います。

「PA」はUVAつまり日焼けはしないけどシワやたるみの原因になる紫外線への対策、そして「SPF」の数字はUVBつまり日焼けで肌が黒くなったり赤くなったりすることへの対策の度合いを示しています。

すべての紫外線をできるかぎりブロックしたい!という場合は「PA」の「+」の数が多く「SPF」の数字も大きいものを選ぶことになりますが、たとえば室内ですごすことが多い人は「SPF」の数字は高くなくてもいいので「PA」の「+」に注目して日焼け止めを選ぶなど、自分のライフスタイルに合わせて使いたいですね。

■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。インスタグラムは@megumi_kitchen_and_atelier。
編集/サンキュ!編集部

 
 

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