〈どんな植物を選べばいいの?〉これだけで部屋が華やかに!「スワッグ」を作ってみよう

2023/11/21

壁に掛けるだけでパッと華やかな雰囲気を作り出してくれる「スワッグ」。水やりなどの手間がなく、長く楽しめるのが魅力です。作り方も基本を押さえれば簡単。ぜひチャレンジしてみて!

会社員とフローリストの仕事を掛け持ちしながら、実績を積み、21年に独立。フラワースクールなどの詳細は、ホーム...

>>>フラワーデザイナー 下坂のり子の記事をもっと見る

そもそも「スワッグ」とは?

スワッグ(swag)は、ドイツ語で「壁飾り」のこと。花やグリーンを束ね、壁などに吊るして飾る物なので、壁に当たる部分が平らになるように作るのが基本です。

Q どんな植物を選べばいいの?

A 生花の状態で制作し、ドライになる過程を楽しむものなので、乾燥しても花や葉の色が持ちやすい植物を選んで。下記の3タイプを組み合わせるとバランスよくまとまります。

・ メインの花や実もの
・ 土台になる葉もの
・ すき間を埋める細かい花や葉もの

Q どれくらいの期間持つの?

A ドライの状態で半年から1年は持ちます。直射日光が当たる場所は劣化しやすく、湿気が多い場所だとカビが発生しやすいので注意。時々、柔らかいブラシなどでホコリを落とすようにして。

秋のおすすめアレンジ

秋色のケイトウを中心に、葉の大きさが異なる葉ものを2種類。ポンポンのようなクラスペディア、ふわふわした穂のグラミネグラスで動きをつけています。

準備するもの

花ばさみ、(あれば)枝はさみ、輪ゴム、麻ひも約60cm、わら(紙ひものラフィアでも可)

今回使用した植物

・ケイトウ(オレンジ、赤)各2本
・クラスペディア4本
・グラミネグラス5本(スモークグラスでも代用可)
・ユーカリ3本
・ルスカス3本

スワッグに向くその他の植物

●通年使える植物
【花】
・カスミソウ
・バラ ・千日紅 

【実】
・バーゼリア
・シルバーブルニア

【葉】
・アレカヤシ
・レモンリーフ……など

●秋~冬に使える植物
【花】
・ワレモコウ
・秋色アジサイ

【実】
・トウガラシ
・野ばらの実

【葉】
・グレビリアゴールド
・ススキ……など

基本の作り方

STEP1 植物を仮置きし、配置を決める

まず、使用する植物をテーブル上で重ねてみて、どんな配置、ボリューム感にするか、イメージを決める。大きい葉ものを一番下にして花や細かい葉ものを重ね、中央に高さが出るように配置するのがポイント。

STEP2 茎の長さを揃え、余分な葉を落とす

1で決めた全体のバランスに合わせて結び目を決め、結び目から下についている余分な葉を取り除き、茎の長さを揃えてカットする。茎は10~20cm残す(全体の仕上がりサイズによって、茎の長さを調整)。

STEP3 一番下になる葉もので外角を作る

ユーカリは、枝がなるべく内向きになるように配置(枝が外向きだと、仕上がりのバランスが乱れるため)し、スワッグ全体の外角を作る。ユーカリの枝が広がりすぎている場合は、枝分かれする部分でカットして組み合わせる。

STEP4 中心にくる花を段違いに重ねる

結び目を手で押さえながら、中心よりやや下のほうにケイトウの花部分を段違いにずらして重ねていく。ケイトウの茎と茎にすき間を空けるように重ねると、ふわっとした立体的な仕上がりに。

STEP5 ひし形になるよう、残りの植物を加える

ユーカリとケイトウの間に残りの植物を加えていく。スワッグ全体を上から見たとき、ひし形になるように意識すると、バランスが取りやすい。グラミネグラスは、穂と葉を切り離して使えば、葉のシャープな動きも生かせる。

STEP6 茎を輪ゴムで束ね、丸めたわらを結ぶ

すべての植物を重ねたら、輪ゴムを巻いて留め、持ち上げて全体のバランスを見ながら植物の位置を調整する。形が決まったら、結び目に麻ひもを巻きつけ、裏側でループ(引っ掛け用)を作る。仕上げに丸めたわらを結びつける。

<教えてくれた人>
フラワーデザイナー 下坂のり子さん
会社員とフローリストの仕事を掛け持ちしながら、実績を積み、21年に独立。フラワースクールなどの詳細は、ホームページへ(下記の二次元コード参照)。インスタグラム@noriko_shimosaka

参照:『サンキュ!』2023年12月号「秋の『スワッグ』を作ってみよう!」より。掲載している情報は2023年10月現在のものです。撮影/天野良子 スタイリスト/古瀬絵美子 構成・文/宮原元美 編集/サンキュ!編集部

 
 

PICK UP ピックアップ

TOPICS 人気トピックス

RECOMMEND