足の爪の正しいケアが健康で快適な毎日をつくる~連載『はじめよう!フェムテック』

2023/06/29

2021年10月から、ニッポン放送でスタートした番組『はじめよう!フェムテック』。ベネッセコーポレーションとかます東京の共同企画で、今、社会的なムーブメントになりつつある「フェムテック」を、さまざまな角度から取り上げています。パーソナリティーは、おなじみの伊久美亜紀さんと東島衣里アナウンサー。この連載では、毎週オンエアされた内容を、ギュッとまとめてお伝えします。

番組ではフェムテックに関する、あなたの職場や家庭などでの問題点やポジティブな試みなどを募集いたします。ニッポン放送『はじめよう!フェムテック』宛にメール(femtech@1242.com)でお送りください。

<パーソナリティー>
●伊久美亜紀 Aki Ikumi
ライフスタイル・プロデューサー、企業コンサルタント。大学卒業後、レタスクラブ編集部やハースト婦人画報社を経て、1995年~2022年までは、ベネッセコーポレーション発行のメディア総編集長として『たまひよ』『サンキュ!』『いぬのきもち』など年間約100冊の雑誌・書籍・絵本の編集責任者を務め、2023年に独立。30歳の長女一人。

●東島衣里 Eri Higashijima
長崎県出身。大学卒業後、ニッポン放送に入社。現在は「中川家 ザ・ラジオショー」(金 13:00~15:30)、「サンドウィッチマン ザ・ラジオショー」(土 13:00~15:00)などの番組を担当。最近、女性の健康、そして幸せについて友人と語り合うことが多くなった32歳。

●ゲスト
伴野真希 Maki Bannno
「足と爪の専門店 ばんの~嬉しい楽しい幸せ」代表。2001年にフットケアで勤務を始め、その後自身の店を開業。整形外科医とともにフットケアの専門家として、足から健康について考えることを、多くの人に伝えている。 JPポドロジースクール(足専門家育成スクール)でも、講師を務める。 https://ashi-tsume-banno.com/

まだまだ認知度の低い「フェムテック」を推進して、女性だけでなく社会全体の幸せを目指したい!という意気込みでスタートしたこの番組。今回のゲストは、フットケアの専門家・伴野真希さんです。「足のマッサージには馴染みがありますが、爪にまでは至らなかったです。今回、伴野さんにお話を伺い、足の爪が私たちの健康を支える非常に重要な部分であることがわかりました。爪の大切さがわかると、今後のフットケアや靴選びが変わってきますね」(伊久美)

健康維持と足の爪の関係とは?

■東島アナ「ゲストは、東京・銀座にある“足と爪の専門店 ばんの~嬉しい楽しい幸せ”代表で、フットケアの専門家・伴野真希さんです。伴野さんは、足の爪の悩みを抱えているかたがたに、専門的な知識をもって足から健康を考えることを提案されています。足の爪が体に与える影響は、私たちが思っている以上に大きいのですよね?」

■伴野「はい、そうです! 足の趾(ゆび)も手の指も先端の骨は、爪の真ん中ぐらいまでしかないので、爪がないとぐっと踏ん張って体を支えることができません。爪が短すぎたり、足にお痛みがあったりすると歩行時に違う部位に体重をかけることになり、体重バランスが崩れます。歩行が不安定になります。爪は、長さや形も肝心です」

■伊久美「私もそうですけど、多くのかたは、体の中で足の爪がそこまで重要なパーツであると考えていないと思います」

■伴野「はい。そうですね。足の爪が自分の身体を支えている大切な部位という認識は低いですね。足の爪の長さの1ミリ2ミリで身体を支える足底の面積が大きくなったり、小さくなったりしますので、体重バランスやパフォーマンスが変わってきます」

■伊久美「確かに、ちょっとでも爪周りが痛いだけでも食欲がなくなったり、イライラしたりしますね」

■東島アナ「普段から、自宅で手軽にできる爪のケアはありますか」

■伴野「保湿が一番簡単にできることだと思います。爪専用のオイルなどを使わなくても、残った化粧水などをスプレー容器に入れて、お風呂上りにシュっと吹きかければOKです。爪の周辺を保湿していただくだけで、爪をつくる爪母(そうぼ)と伸ばす爪床(そうしょう)に元気を与えることができます」

■東島アナ「爪の切り方で、気をつけることを教えていただけますか」

■伴野「まず手と足では違いがあります。手の爪は、細かい作業をするので、自分が作業しやすいお好みの長さでよいと思います。ただ足の爪は、自分の体を支えてくれている部分なので、切り方がとても重要です。足の趾と同じぐらいの長さに、スクエア(四角)に切ります。角が残っていると痛くなりますので、両角を落としていただき、“スクエアオフ”といわれる形にしていただくとよいですね。この形は、踏ん張った時に、力の支点となります。与えてくれます」

■伊久美「足の指と同じ長さにする、形は四角、角は丸く!がポイントですね」

正しい靴選びは、まず、正確な足の長さと形を知ること

■東島アナ「靴選びも重要なポイントなのですよね? 詳しく教えていただけますか」

■伴野「お客様に足のサイズを伺うと、ほとんどのかたが “23.5です” などと、靴のサイズをおっしゃいます」

■伊久美「そうですねぇ。靴のサイズで答えます!」

■伴野「つまり、皆さんご自身の足のサイズを知らないということです。正しい靴選びは、まず、自分の足長が何センチなのか知ること。何㎝何㎜まで測っていただきたいです。そして、足の一番幅がある母趾の付け根と小趾の付け根のところの周囲(=足囲)を測定します。よく2E、3Eなどの表記がありますよね。あれは足長と足囲を掛け合わせたものなのです」

■伊久美「恥ずかしながら、2Eなどの表記を見たことはありますが、自分がどれに当てはまるのかは知らないです」

■伴野「足囲は、A、B、C、D、E、2E、3E、4E、F、Gまであり、Aよりもっと細いAもあります。今の若い方は足の幅が細いかたが多いのですが、“靴は大きい方がよい”と思われているのか? 2Eなど大き目の靴を履いているかたが結構いらっしゃいます。間違ったサイズのものを履き続けると足がどんどん歪んで、トラブルが続出することもあります」

■伊久美「足と靴が合っていないということですよね。どこで測定していただけるのですか?」

■伴野「シューフィッターさんがいらっしゃるお店などで、測ってもらうのがよいと思います」

■東島アナ「靴もいろいろな形や素材、重さのものがありますが、靴選びに関するアドバイスをいただけますか」

■伴野「理想は“持って重たい、履いて軽い”です。重さがあると振り子の役割をしてくれるので歩きやすくなります。そして足のサイズに合っていると靴は履くと軽く感じ、合っていない靴は重たく感じます」

■伊久美「持って重いものは、履いても重いのでは?と思いましたが、足のサイズに合っていると軽く感じるのですね」

■伴野「はい。そして履き方も重要です。スニーカーでしたら、しっかり紐を結ぶことです。だいたいのかたは着脱しやすいように、ゆるく結んでいますが大NGです。爪は、体のゆがみや生活習慣、靴の選び方、履き方の被害者なのです」

■伊久美「被害者! 私もちょっと緩く結んでいますが……、自分の爪に謝ります(笑)」

■東島アナ「とはいえ、自分にフィットする靴だけで生活ができるかたはよいのですが、女性は仕事柄、パンプスを履かなくてはならない場合もあると思います。どうしたらよろしいでしょうか」

■伴野「パンプスでも自分の足に合ったサイズを選べば、かなり楽に過ごせると思います。また、親趾が長いかた、第2趾が長いかたなど、個人差があります。靴の先端の形もいろいろとあるので、親趾が長いかたは親趾側が長い形オブリークトゥを、第2趾が長いかたは、真ん中が長いラウンド形・ポインテッドトゥを、5趾が同じ長さのかたはスクエア形を選んでいただくとよいと思います」

■伊久美「今まで、すべての靴の選び方が大NGでした(笑)。これからは、自分の足にフィットするものを探します!」

■東島アナ「私もデザイン重視で靴を選んでいました。そして、プロのかたに足を見ていただくことも大切ですね」

■伴野「はい。子育てや仕事に頑張る女性の皆さんに、毎日、足取り軽く楽しく歩いてほしいので、靴選びは大切にしていただきたいと思います」

合言葉は「はじめよう!フェムテック!!!」

●次回は、一般社団法人 HASSYADAI social 代表理事・勝山恵一さんをゲストにお迎えします。

【番組インフォメーション】
『はじめよう!フェムテック』は、毎週・土曜日15時50分~16時にオンエア。聴き逃しは『radiko』で(※首都圏にお住まいのかたは放送後1週間)お聴きになれます!

●記事まとめ/板倉由未子 Yumiko Itakura
トラベル&スパジャーナリスト。『25ans』などの編集者を経て独立。世界を巡り、各地に息づく心身の健康や癒やしをテーマとした旅企画を中心に、各メディアで構成&執筆。イタリア愛好家でもある。伊久美さんとは28年来の付き合い。https://www.yumikoitakura.com/

●撮影/寿 友紀

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