寒さが厳しい季節、冷えた体をどうにか温めたい!体温を上げるには筋肉を動かすのが最も効果的!簡単なストレッチで筋肉を動かすことを習慣にすれば、自家発電のように体に熱をつくることができます。

監修: 医師・イシハラクリニック副医院長 石原新菜
「温活ドクター」として、メディア出演や講演・執筆を行う。2児の母。『読む冷えとり』(主婦の友社)など、著書多...
末端冷えタイプ
特に指先に冷えを感じるタイプなので、手足の指をもんだり、動かしたりして、血流をアップして。寝る前に行えば、手足が冷えて眠れないという悩みも解消できます。
爪もみ
手指の爪の生え際を反対側の手の親指と人さし指で挟み、各指を約10秒ずつギュッと押す。反対の手も同様に。
足指ストレッチ
(1)床に座って、右足を左足の太ももに乗せ、左手の指を右足の指の間に入れてつかみ、ぐるぐると5回ほど回す。反対回しも行う。
(2)右足を伸ばし、左足を立てて両手で足の指をつまみ、指の間を広げる。各指の間を同様に行う。
(3)左手で左足を支え、右手で足指の付け根を手前に倒し、5秒停止。指の付け根から足の裏側に倒して、5秒停止後、元に戻す。
下半身冷えタイプ
下半身冷えの主な原因は、筋肉量不足。体の筋肉の75%は下半身にあるので、足を動かすことが大事。足を上げて少しきついくらいの負荷をかけると、代謝がアップします。
もも上げ
背筋を真っすぐ伸ばして立ち、左の太ももが床から直角になるくらいまで上げる。約5秒キープし、太ももをゆっくり下ろす。これを10回繰り返す。反対の足も同様に行う。
フラミンゴ立ち
背筋を伸ばして立ち、片方の手を壁につける。壁側の足を外向きにして反対の足に付け、片足立ちで1分間キープ後、足を下ろす。反対向きになって、反対の足も同様に行う。
1分間ずつ立つだけで、50分歩くのと同じ負荷が!
内臓冷えタイプ
おなかが冷たい人は、内臓に血液が十分に行き渡っていない状態。股関節を緩めて骨盤周りを動かすと、内臓の働きも良くなります。腹式呼吸は内臓まで刺激が入るので効果的。
股関節ストレッチ
床に座った状態で膝を外向きにして、足裏を合わせる。手で足首を持ち、深く息を吸う。息を吐きながら上体をゆっくり前に倒し、息を吐ききったら、元に戻す。
腹式呼吸
(1)あおむけで膝を立て、両手をおなかの上に乗せる。おなかを膨らませながら、ゆっくりと鼻から息を吸い、約5秒停止。
(2)ゆっくりと口から息を吐きながら、おなかをへこませる。息を吐ききったらおなかを緩める。
全身冷えタイプ
年中体が冷えている人は、朝晩に筋肉をほぐす運動を。あおむけで全身を伸ばすだけでも血流が良くなります。さらに全身を効率良く温めるには、スクワットがおすすめ!
全身伸ばし
あおむけで、両手を上に上げて手のひらを上向きに。つま先を伸ばして、全身を上下に思い切り伸ばす。伸ばし切ったら、一気に脱力する。
スクワット
(1)背筋を伸ばして足を肩幅に広げて立ち、両手を組んで頭の後ろに。鼻で息を吸いながら、お尻を突き出すように膝を曲げる。
(2)口から息を吐きながら、ゆっくりと膝を伸ばし、元の立ち位置に。これを10回繰り返す。
※妊婦や通院中のかたは、医師に相談のうえ行うようにしてください。
<教えてくれた人>
医師 石原新菜さん
イシハラクリニック副院長。「温活ドクター」として、メディア出演や講演・執筆を行う。2児の母。『読む冷えとり』(主婦の友社)など、著書多数。
参照:『サンキュ!』2025年2月号「冷える女は疲れる・太る」より。掲載している情報は2024年12月現在のものです。撮影/片岡祥 モデル/サンキュ!アンバサダー 北脇可奈子 構成・文/宮原元美 編集/サンキュ!編集部