体が冷えると血流が悪くなり、臓器の働きが停滞。冷えタイプ別の当てはまる項目にチェックを付けて、自分が何タイプか診断してみて。冷えタイプ別の特徴や対策で、体を温めて疲れにくく、やせにくい体質へ!
監修: 医師・イシハラクリニック副医院長 石原新菜
「温活ドクター」として、メディア出演や講演・執筆を行う。2児の母。『読む冷えとり』(主婦の友社)など、著書多...
あなたの冷えタイプは?Check
●診断方法
当てはまる項目にチェックを付けて、最もチェックが付いたのがあなたの冷えタイプ。なお、多くの人が複数のタイプを併せ持っていたり、季節によってタイプが変わる場合があります。
TYPE A
□ 手足が冷えがちで、しもやけがよくできる
□ 月経量が多く、生理痛や生理不順になりがち
□ 冷えて寝付きや寝起きが悪い
□ 冷えやすいが、体温は36℃以上ある
□ 顔色が青白く、肌荒れしやすい
□ 比較的やせ型
□ 慢性的に運動不足
TYPE B
□ 下半身は冷えるが、上半身はほてる
□ おなかが張って、便秘になりがち
□ イライラや不安で眠れない日が多い
□ 足がむくんだり、だるかったりする
□ 大量に汗をかいたり、口の中が乾いたりする
□ 体温は比較的高く、36℃以上ある
□ 上半身に比べて下半身が細い
TYPE C
□ 手足はポカポカでもお腹は冷たい
□ 胃腸の不調が多い
□ 夜中によくトイレで起きる
□ 体温が35度台と低い
□ 皮膚がかさつきがち
□ 暑がりで冷たい物をよく飲む、またはいつも薄着でいる
□ 食事を減らすダイエットをよくする
TYPE D
□ 年中寒く、夏でも冷える
□ 食欲不振で胃腸の調子が悪い
□ 疲れやすく、朝起きたときからだるい
□ 水分をよくとる、または果物をよく食べる
□ 体温は35度台
□ 青白く乾燥肌で、髪はパサつきがち
□ 体力がなく、なるべく動きたくない
TYPE A 最も軽症で、30~40代に多い【末端冷え】
【特徴】
体温は割と高いのに末端の手足だけが冷えて、手袋や靴下を利用しても温まりにくいのが特徴です。熱を産生する筋肉の量が少ないことが原因なので、筋力アップが必須。まずは長めに歩く(足裏が刺激されて末端の血流がアップ)、食事でたんぱく質の摂取を強化するなどを心がけて。
【対策】
・たんぱく質(肉の他、魚や豆腐でも)を意識的にとる
・運動を習慣にする(ウオーキング・ストレッチなど)
・睡眠時にレッグウオーマーを着ける
・手浴や足浴をして末端を温める
TYPE B デスクワークの人や更年期の人に多い【下半身冷え】
【特徴】
下半身は冷えているのに、上半身はほてっている状態。40代以上に多く更年期症状に類似していますが、デスクワークなどで下半身の血行が悪い人にもよく見られます。主に足腰の筋力が衰えて、血液が上半身に集中しているため起こります。意識的に下半身の筋力を強化しましょう。
【対策】
・長時間同じ姿勢をせず、小まめに動く
・口の中が乾いても、水分をとり過ぎない
・階段の上り下りなどで下半身の筋力を強化
・夏でも靴下をはくなど、下半身を冷やさない
TYPE C 隠れ冷えタイプで重症度高め【内臓冷え】
【特徴】
手足は温かくてもおなかは極端に冷たく、内臓の機能が低下している状態。冷えの自覚がなく、長期間放置してより深刻度が増している場合も。筋肉量の減少だけでなく、冷えを助長する生活習慣も原因。冷たい飲み物や薄着を控え、「天然の腹巻き」といわれる腹筋の強化も心掛けて。
【対策】
・冷たい飲み物や食べ物を控える
・よもぎ蒸しパッドや腹巻きで腰周りを温める
・香辛料やしょうが紅茶で体の中から温める
・湯船に15分程度つかる(半身浴でもOK)
TYPE D 手足も内臓も冷えていて最も重症【全身冷え】
【特徴】
手足も内臓も冷え切り、いつも疲労度MAX。免疫力や代謝も下がる一方なので、今すぐ生活習慣の改善が必要です。一年中腹巻きなどを身に着け、体を冷やす果物や葉もの野菜は控えて。入浴や有酸素運動を取り入れれば、早ければ2週間で体温が0.5度上がることも。
【対策】
・夏でもストールや腹巻きなどで首や腰を冷やさない
・軽めの有酸素運動(自転車やウオーキング)をする
・体を温める根菜料理(味付けはみそやしょうゆ)をとる
・熱めの湯船(42℃)に肩まで3分つかる→3分間休むを3回繰り返す
<教えてくれた人>
医師 石原新菜さん
イシハラクリニック副院長。「温活ドクター」として、メディア出演や講演・執筆を行う。2児の母。『読む冷えとり』(主婦の友社)など、著書多数。
参照:『サンキュ!』2025年2月号「冷える女は疲れる・太る」より。掲載している情報は2024年12月現在のものです。構成・文/草野舞友 編集/サンキュ!編集部