あなたの子宮、冷えてない?セルフチェックで不調の予防
2023/12/29
寒さが本格的になってきました。手足の冷えが気になるかたもいるかもしれませんが、女性であれば気にかけておきたいのが「子宮の冷え」。「子宮の冷え」は、婦人科の病気や生理痛などの不調の原因になりますので、冷えていないかチェックしてみましょう。
今回は、「子宮の冷え」のチェックと改善策について、看護師・薬膳師としての知識を活かした記事を得意とするライターの薬膳ナースけいこさんに教えてもらいました。
どんな人が子宮が冷えやすいの?
子宮が冷えやすいかたは、
・デスクワークなどで座っている時間が長い
・運動不足
・ストレスが多い
など、血流が悪くなる状況や、
・薄着であったり、肌の露出の多いファッションを好む
・水仕事など冷たいものをさわる時間が長い
・冷たい飲食物を好む
など、子宮に限らず冷えやすい状況があります。
また、子宮は腸の近くにあることから腸に便が溜まる便秘も子宮を冷やす原因になります。経血も体外に出れば徐々に冷たくなっていきますので生理用品を長時間交換しないことも「子宮の冷え」に繋がります。
子宮が冷えてない?チェック!
まずは、さわってチェックしてみましょう。
・子宮は恥骨から指3本分ほど上にあります。お腹の上からさわってみて冷たくなっていれば冷えています。
・お尻をさわってみましょう。お尻が冷たい人は骨盤まわりの血流がよくないので子宮が冷えやすい状況です。
そのほかの状況は、
・水っぽいさらさらしたおりものがたくさん出るのは冷えのサインです。
・経血にレバー状の粒や塊が混ざるときは血流が悪く冷えやすいです。
さわって確認する方法は、トイレに入ったついでに行えば、毎日冷えの確認ができますよね。
冷えてたらどうする?
「子宮の冷え」に気づいたら、冷えを改善しましょう。
ただし、妊娠中のかたは温めすぎるとよくないので、担当医に相談のうえアドバイスに従ってください。
【外側から温める方法】
・子宮のあたりと仙骨のあたりを使い捨てカイロなどで温める
仙骨はお尻の割れ目の上にある出っ張った骨です。ここを温めると骨盤内の血流がよくなります。やけどに注意して熱いと思ったら外してください。
【運動して骨盤内の血流をよくする】
・股関節の運動をする。イスや壁に手をついてこけないように体を支えながら、股関節を内回し、外回し、前後に振る、左右に振る
股関節の動きがいいと骨盤内の血流がよくなります。血流をよくして温かい血で子宮が温まる効果が期待できます。
湯船に浸かる、衣類やかけもので温かくする。生理用品はこまめに交換するなど、よく言われていることも実行しながら、上記の方法も行ってみましょう。
■執筆/薬膳ナースけいこ…薬膳師/看護師/経絡ヨガ指導者/薬膳茶エバンジェリスト。知って活用、暮らしに溶け込む健康づくりをテーマに情報を発信中 Instagramは@keiko89zen
編集/サンキュ!編集部