下半身の5カ所を温めると【老けと不調】が消える!冷え取りテク12

2020/01/12

体の老けや不調の隠れた原因となるのが“下半身の冷え”。実は40代は、下半身の冷えが深刻化する年代なのです。そこで専門家に、毎日の生活のなかで手軽にできる“下半身の冷え取り術”を教えてもらいました。40代こそ、下半身から効率的に体を温めましょう。

今すぐできる素敵なくらしのアイデアを毎日発信中。お金の貯め方から、時短掃除、洗濯、料理作りなどの家事の知恵、...

>>>サンキュ!編集部の記事をもっと見る

<監修>
石原新菜先生
医師。イシハラクリニック副院長。漢方医学や自然療法、食事療法などにより治療に当たる。『体は冷えるから太る』(青萠堂)など著書も多数。

40代は“下半身の冷え”で不調になる人が増加

「年齢とともに筋肉量が減る40代にとって、〝下半身の冷えと不調〞には密接な関係があります。なぜなら、熱を生み出す筋肉の約70%が下半身にあり、体温の30%近くを下半身でつくっているから。下半身が冷えることで血行不良が起こり、痛みやこりが発生し、子宮や卵巣、腎臓、腸といった重要な臓器の働きも低下。頻尿、足つり、のぼせ、老眼、白髪、シワ、更年期症状などの老けや不調につながります。足腰の血行が悪くなり下半身の力が衰えることを、漢方では〝腎虚(じんきょ)〞と呼び、40歳ごろから急増。疲れる、太る、老けるなどの悩みがある人は、下半身の冷え取りこそが重要です!」

下半身の5カ所を温めると老けと不調が消える!

●腰:老化は足腰から〞といわれるように、腰の冷えは腎虚を招き、老化を進めて不調に……。まずは腰から温めて!

●下腹:下腹には子宮や卵巣、膀胱など大切な臓器が集中。血行が悪いと臓器の機能が低下し、老けや不調を加速させます。

●腸:腸は免疫細胞が多く集まっているため、冷えると免疫力が低下。風邪をひきやすくなり、便秘や下痢といった症状も。

●太もも:体の中でも大きな筋肉がある太ももは、効率的に熱を生み出す場所。この筋肉量が減ると全身冷えやすくなります。

●足首:足首は筋肉や脂肪が少なく、血管が皮膚の近くにあるため、熱が逃げて冷えやすい部位。冷やすとむくみの要因に。

下半身の冷えチェック!

平熱が36.4℃以下、または1つでも当てはまったらあなたの下半身は冷えています。

□ 足がむくみやすい
□ 足先が冷えてなかなか寝つけない
□ 足先だけ熱をもってあつい
□ 足の裏の色が白っぽい
□ お尻やひざが冷たい
□ 下半身が太りやすい
□ 冬でも冷たい物を飲む
□ 睡眠時間が5時間以下だ
□ 疲れやすく、だるくなりやすい

下半身の冷え取りテク12

ここからは、下半身の冷えを取る12のテクニックをご紹介します。

1:神経の集まる「仙骨に カイロ」で早く温まる

「骨盤の中央部にある逆三角形の骨〝仙骨〞は、骨盤内の臓器につながる神経が集まる場所。腰をカイロで温めると神経を介して内臓の機能が高まり、体がポカポカに。腎虚=不調の改善に効果的」

2:ねぎ・しょうが・七味のトリプル薬味で最強みそ汁に

「腸を素早く温めるには、温め効果のある食材をとること。おすすめは、ねぎ、しょうが、七味唐辛子の3食材を入れたみそ汁。発酵食品であるみそにも温め作用があるので、腸から全身が温まります」

3:「24時間腹巻き」で効率よく全身を温める

「下腹の温めには腹巻きがおすすめ。おなかには多くの血管が集まっているので、腹巻きで覆うと全身に温かい血液がめぐります。24時間つけて血行がいい状態をキープすると、全身冷え知らずに」

4:「座ったまま足上げ」で熱を生み出す体に

「筋肉は体内で最大の熱を生み出す組織なので、筋力アップは冷え改善に必須。きつい運動は必要なく、座ってやる足上げで充分。イスに座り、足を真っすぐ前に伸ばす下ろすを左右10回行って」

5:とろみ料理で腸を長ーく温める

「温かくとろみがある料理は、腸の温め効果大。シチューやスープをとると足先の温度が2℃上がり、1時間後も体温上昇が続くというデータもあります。根菜や肉・豆など、具材が多めだとさらに◎」

6:レッグウオーマーで「足首=冷えの入り口」を温める

「冷え対策を万全にしたいのが足首。靴下は寝るときにはくと、汗をかいて後で冷えるので、足首だけ温めるレッグウオーマーがおすすめです。靴下の先を切ってもOK!」

7:おなかがすいたら“黒いおやつ”を選ぶ

「黒い色の食べ物は、腸を温めるうえ、腎虚=下半身の冷えを改善する効果があります。おやつを食べるときは、黒砂糖やプルーン、高カカオのチョコレート、ココアなど、黒い色の物を選ぶのが正解!」

8:「寝たまま腹筋」で“天然の腹巻き”を強化

「おなかに筋肉がないと、脂肪が厚くなって老け体形に。これを防ぐためには、寝たまま腹筋を強化すること。あおむけになり両ひざをそろえて胸のほうに引き寄せます。10回×1~3セット行って」

9:腰を温める2大食材「ごぼう」と「山いも」を食べる

「腎臓の弱りを改善し、下半身を強くするのに効果的なのがごぼうと山いも。これらは生薬として腎虚を改善する漢方薬にも使われているほどです。きんぴらやとろろなど、毎日の食事で積極的にとって」

10:炭酸入浴剤で足先の冷えが改善

「炭酸ガスには毛細血管を開かせる作用があり、お風呂に入れると素早く血行がよくなります。足先の毛細血管は、細く血流が途絶えてしまうことも多いため、足首の血行を促して復活させて!」

11:「1分フラミンゴ立ち」で下半身の冷えを撃退

「足の筋肉を鍛えて、下半身の冷えを改善するには〝1分フラミンゴ立ち〞が効果抜群。1分ずつ片足立ちをするだけで、ウォーキング50分と同じ運動効果が!手を壁につけて行ってもOK」

12:しょうがは蒸すと温め効果が10倍!

「しょうがの成分〝ジンゲロール〞は、加熱すると〝ショウガオール〞に変化。この成分には胃腸を刺激し、体の中から熱を生み出す働きが。生より蒸ししょうがのほうが10倍温め効果があります!」

★「蒸ししょうが」の作り方 (作りやすい分量)

しょうが大1個(約120g)を皮つきのまま厚さ1㎜に薄く切り、ペーパータオルなどで水分を絞る。天板に並べて100℃のオーブンで約1時間加熱する(電子レンジは発火の恐れがあるのでNG)。冷めたらミキサーやすり鉢で粉末状にし、好みの飲み物や料理に小さじ1を目安に加える。常温で3カ月保存可能。

Have a try!

□下半身の5カ所を温める
□カイロやレッグウォーマーなどのあったかアイテムを取り入れる
□体を温める食材を食べるようにする
□腹筋や足の筋肉を鍛える

参照:『サンキュ!』1月号「あきらめていた老けと不調、“下半身”で解決できます!」より。掲載している情報は19年11月現在のものです。調理/伊藤美枝子 取材・文/和田美穂 編集/サンキュ!編集部

『サンキュ!』最新号の詳細はこちら!

 
 

PICK UP ピックアップ

TOPICS 人気トピックス

RECOMMEND