イマイチ貯まらない「家計簿」の傾向がわかった!

2020/01/14

家計を管理するうえで「家計簿」はとても重要。しかし、ちゃんと書いていてもお金が貯まらない……という人も多いですよね。そんなイマイチ貯まらない人の家計簿には、”ある傾向”がありました。家計簿のつけ方を変えるだけで、貯まる人になれるかもしれません!

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<教えてくれた人>
藤川太さん……ファイナンシャル・プランナー。家計診断のプロ集団「家計の見直し相談センター」代表。日々の暮らしや家計に潜む貯まらない理由を鋭く見抜き、やさしくアドバイス。『年収が上がらなくてもお金が増える生き方』(プレジデント社)など著書多数。

傾向1:肝心の予算がなく、支出しか書いてない

⇒予算と残金の記録は必須!
予算がない家計簿は単なる日記。今月使えるお金=予算は必ず明記を。出費をつけたら予算から引き、残金もセットで記録しましょう。〝あといくら〞を見ることで、出費をコントロールでき、予算を守れるやりくりに。

傾向2:「これは食費?」と毎回迷ってつけている

⇒大ざっぱにまとめてOK
家計簿で大切なのは、正確に費目を分けることではなく、予算を守ること。費目分けに悩むより、残金のチェックに時間を使うほうが、貯蓄に効果的です。細かく費目にこだわるよりも、まずはお金を残すことが先決です。

【やりくり費目は3つだけ】
●食費は日用品費と一緒に“生活費”にして大丈夫
予算を「生活費・小遣い・予備費」の3つに。固定費に加え、食費もレジャー費も日用品費も〝生活費〞で統一。生活費は〝◎◎スーパー〞などと店名で管理するのも簡単でオススメ。〝小遣い〞は個人的な出費、〝予備費〞は急な出費用で、この3つの予算分けで充分です。

傾向3:根拠のない、無謀な目標が立っている

⇒「何のために」「いくら貯められるか」を考える
まずは出費を洗い出し、例えば子どもの学費が100万円かかるとわかったら、それをいつまでに貯める必要があるかを整理しましょう。そのうえで現実的にいくら貯められるか考えてみて。

傾向4:クレジットカード代を固定費に書いてしまう

⇒翌月の出費にした時点で問題点がわからなくなる
カードでも現金でも、その月の予算を使うのは同じ。カードは翌月ではなく、使った日の欄に記録しなければつじつまが合いません。カードを使って予算が守れるのは超超上級者なので、なるべく現金だけで過ごしてみて。

傾向5:予算オーバーを小遣いで補塡してしまう

⇒〝予備費〞を設ければ、家計のくずれも防げる
生活費とは別に、予備費を必ず持っておくこと。冠婚葬祭など不意の出費で家計がくずれるのを防げ、貯蓄が長く安定します。使わず取っておけば、家族の楽しみにも使えますよ。予備費からの出費を記録すれば、次の予算立ての参考にも。

傾向6:都合の悪い出費をすべて「雑費」でまとめる

⇒「何に使ったか」わからないと次に生かせません
予算内で暮らすためには、出費の優先順位をつけることが必要。何もかも〝雑費〞で片づけてしまうと、その判断ができません。適切な出費には○、減らすべきは△、なくすべきは×と書いて振り返るのがオススメ。

傾向7:最初は買ったお店や商品名を書くも続かない

⇒まずは使った金額だけ書いてシンプル化する
家計簿は最低でも2~3カ月続けることが大切です。どうしても続かないなら、金額だけ記録して残金のチェックに徹するだけでうまく回ります。まずは使った額だけ書き、内容を振り返るときはレシートを活用すればいいでしょう。

傾向8:反省は書いているが対策を書いていない

⇒〝貯めるために〞何をするか具体的な対策を書く
〝ここがダメだった〞で終わらせず、〝どうしたらいいか〞を具体的にすることが重要。ただ〝クレジットカードの使いすぎをやめる〞ではなく〝1カ月1万円までにする〞など具体的に考えて実践しましょう。

貯めている人は、ざっくりでも残金を確認し、使った内容もしっかり振り返っています。貯まる家計にするためには、まず予算を決めること。そして出費を正直に書いて見返し、来月の対策を立てることが基本です。家計簿をつけることで何を知りたいのか?家計簿をつける目的を明確にすることが、貯まる家計への第一歩ですよ。

参照:『サンキュ!』2月号「2019家計改善プロジェクト」より。掲載している情報は18年12月現在のものです。編集/サンキュ!編集部

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