アジアの女性が彼女の胃の痛みハード彼女は目覚める夜中彼女が眠る間。

生理がバラついてきた…誰にも言えない40代の生理の悩みをプロが解決!

2023/12/24

生理の痛みやイライラがひどくて、周期も最近なんだか安定しない……人にはあんまり言いたくない体の悩みに専門家がアドバイス。経血量の変化やPMSなど気になる症状があれば、婦人科を受診してみるのも◎。

<教えてくれた人>
産婦人科医 善方裕美先生
よしかた産婦人科院長。日本産婦人科学会専門医。婦人科系の不調に、通常の治療に加え、食事や運動、代替医療など多方面からアプローチ。

アラフォーは生理の状態が変化する世代

読者の生理に関する悩みは、経血量や周期や日数のことから、PMS(月経前症候群)、生理痛、更年期のことまでさまざま。

「女性ホルモンのエストロゲンは、30代前半をピークにゆるやかに減少していき、40代になるとさらに減ります。それによって今までと経血量や生理の日数、周期が変わったり、更年期症状が出始めたりといった変化が起きます。これらは加齢に伴う自然な変化です。また、生理痛やPMSがひどいという悩みも多いようですね。今はさまざまな治療法がありますし、また、病気が隠れている可能性もあるので、我慢したり、ほうっておいたりせず婦人科の受診を」。

Q 10日でまた生理になったり、3日で終わったりするようになった。もしや閉経が近い?

(ポミポミさん 東京都 40歳)

カレンダー,赤鉛筆
Yusuke Ide/gettyimages

A 生理がバラつきだすのは、閉経が近いサインです。

卵巣の機能が終わりに近づくと、生理周期や日数がバラつくようになるので、閉経が近いサインと考えられます。少量の経血が続くこともあれば、生理がしばらく来なかったり、また来たりなど、閉経前の生理のバラつきは人それぞれ。自然な変化なので体調に問題なければ様子を見てOK。

Q いつ生理がくるかわからず、いつも生理用品を持ち歩くのが面倒……

(MIZUKIさん 埼玉県 44歳)

オーガニックコットンサニタリーパッドとタンポン
shironagasukujira/gettyimages

A 常に生理用品を持ち歩くのは、閉経期の女性の身だしなみです。

40歳以降は閉経が近づく年代なので、生理周期が乱れてくるのは自然なこと。ナプキンなどの生理用品を持ち歩くのは、ある意味、閉経期の女性の身だしなみです。心配なときは、吸水ショーツをはくのもよいと思います。あと何年かで生理が終わりを迎えるのですから、もう少しだけ頑張ってくださいね。

Q 30分でナプキンがいっぱいになるほど経血が出ることがあり、「まるで、おしっこかよ!」と、トイレで自分にツッコミを入れることが……

(ひなママさん 滋賀県 38歳)
A 貧血になったり、病気の可能性もあるので婦人科へ。

このように経血量が多いと、強度の貧血になって、ともすれば輸血が必要になってしまう場合も。また、子宮筋腫や子宮内膜症などの病気が隠れている疑いもあります。経血量が多い過多月経は、低用量ピルなどで治療できるので、婦人科を受診しましょう。

Q 生理前に暴飲暴食をしたとき、冷えたとき、ストレスが多いときには、3日間、薬を飲まないとつらいほどの生理痛に

(うっちーさん 千葉県 39歳)

takasuu/gettyimages

A すべて生理痛をひどくする要因。生理前はこれらを避ける努力を

生理が起こるときに分泌される、子宮を収縮させるプロスタグランジンという物質の作用が強い人や、子宮筋腫や子宮内膜症などの病気があると生理痛が強くなりますが、生活習慣の乱れでひどくなることも。暴飲暴食、冷え、ストレスも生理痛を悪化させる要因なので、生理前はこういったことは避けるようにして、おなかまわりを温めたりして調子を整えて過ごしましょう。

Q 生理前のイライラがひどくて夫婦ゲンカになることも。生理後、メンタルが落ち着いたとき落ち込みます……

(Y・Nさん 長野県 39歳)

引数を持つアジア カップル
Rawpixel/gettyimages

A 生理前のメンタル不調(PMDD)で離婚に至るケースも。早めに対策を。

生理前にイライラがひどくなり、生理が来ると落ち着くなら、PMSでもメンタルの症状が強く出るPMDD(月経前不快気分障害)と考えられます。生理が始まれば落ち着くとはいえ、PMDDが原因で離婚に至った夫婦も。低用量ピルや漢方で治療できるので、婦人科で相談を。


●生理前にこんな症状があればPMDDかも
□ 感情が不安定になる
□ いら立ち、怒りの感情があり、対人関係のトラブルが増える
□ 突然悲しくなる、涙もろくなる
□ うつっぽくなったり、落ち込みやすくなる
□ 集中力が低下する
□ 疲れやすく、気力がわかなくなる
□ 過眠、または不眠になる
□ いつもは楽しく感じることに興味が持てない

Q 生理の1週間前くらいから下腹部に独特のキリキリとする痛みが出ます。あと、やたら眠くなる

(ふわリンゴさん 宮崎県 41歳)

腹痛を持つアジアの女性
kazuma seki/gettyimages

A 低用量ピルや漢方薬で改善可能です。

生理前の不調をPMSと言い、下腹部痛や眠気もその1つ。生理前にはエストロゲンとプロゲステロンという2つの女性ホルモンが増え、この大きな変動がPMSの原因。低用量ピルで排卵を抑えればホルモンの乱高下がなくなり、PMSの症状がラクになります。漢方薬でも治療できるので婦人科で相談してみて。

Q 経血量が前より全然少ないし、早く終わる。女として終わってしまうようで、なんだか寂しい……。

(さゆぴーさん 広島県 49歳)

彼女の腹痛や骨盤の痛みに痛みを持つアジアの女性.主婦は、月経のけいれんに苦しんで自宅のリビングルームのソファに座っている間、胃の上に圧迫する手。
5432action/gettyimages

A 生殖のミッションが終わるだけ。「今までお疲れ!」と自分をねぎらって。

70~80歳でも女性として生き方がカッコいい人も多いですよね?閉経は生殖のミッションが終わるだけで、女性として終わるというわけではないです。今まで毎月の生理や妊娠・出産で大変だったと思いますが、それを終えた自分を"今までお疲れ!"とねぎらい、これからは人間力を高めていきましょう。

Q 最近、ちょっとイラッとするだけで「もしや更年期?」「でも、私昔から短気だし」と、いちいち思い悩みます。更年期っていつからなのか予告してほしい

(うさぎさん 東京都 45歳)
A 平均的な更年期は45~55歳。この時期の不調は更年期症状かも。

更年期とは閉経をはさんだ前後それぞれ5年を指し、日本人の平均閉経年齢は50.5歳なので、45~55歳は平均的な更年期の時期といえます。ですから、この年代で出る不調は更年期によるものの可能性大。イライラしやすくても生活に支障がないなら問題ありませんが、支障が生じたら婦人科へ。ホルモン補充療法や漢方薬などで治療できます。

●こんな不調は更年期症状かも
□ めまい
□ 手足の節々が痛む
□ むくみ
□ 手足が冷える
□ イライラ・怒りっぽい
□ 不安感・うつ
□ ほてり・のぼせ 
□ 汗をかく
□ 眠れない
□ 動どう悸き・息切れ
□ 疲れやすい
□ 肩こり・腰痛
□ 頭痛


参照:『サンキュ!』2021年12月号「あんまり人に言いたくない体の悩みをこっそり解決!」より。掲載している情報は2021年10月現在のものです。構成・文/和田美穂 編集/サンキュ!編集部

 
 

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