アトピー性皮膚炎は、治らないと思い込んでいませんか? 実は治療で、「つるつる・もちもち」の肌を目指せるようになってきたんです。今どきの情報をご紹介します。
教えていただいたのは…
アトピー性皮膚炎は30年間で2倍以上に増加
アトピー性皮膚炎は、かゆみを伴う湿疹が出る慢性的疾患で良くなったり悪くなったりを繰り返します。厚生労働省の「令和2年患者調査」によると、アトピー性皮膚炎の患者数は2017年までの30年間で2倍以上に増加。最新の調査では125万人以上が悩んでいる非常に多い皮膚疾患であることがわかっています。患者数は増えていますが医学も年々進歩しており、新しい治療の選択肢も増加。ですから、気になる症状がある場合は、お医者さんに相談し、正しく対処していくことが大切です。
知ってる? アレルギーマーチとは?
アレルギーになりやすい子どもが成長するにつれて、いろいろなアレルギー疾患に順番にかかっていくことを「アレルギーマーチ」と呼びます。乳幼児期のアトピー性皮膚炎を始まりとして、成長していくにつれ、食物アレルギーや気管支ぜんそく、アレルギー性鼻炎など、さまざまな疾患が順番に発症していくことも。進行を食い止めるためには、最初に発生したアレルギー症状段階で抑えることが重要であると考えられています。
アトピー性皮膚炎は小児の早いタイミングでコントロールしておこう
早い段階で対処することで、アトピー性皮膚炎だけでなく、その後さまざまなアレルギー症状が進行することへの抑制にもなります。また、医療費の補助が手厚い小児のうちが、選択肢の広がった治療法を、より始めやすいということも現実的に考えられるでしょう。
アトピー性皮膚炎の治療の3本柱
1)薬物療法
皮膚で起きている炎症を抑える治療に用いられるのがステロイド外用薬などの薬。ほかに保湿剤などを用いることも。
2)スキンケア
皮膚のバリア機能を保つためには、汚れを落として清潔に保つことと保湿が大切。
3)悪化因子の除去
夏は汗をそのまま放置せずにシャワーで流したり濡れタオルでふき取ること。冬は乾燥しないように加湿すること。
塗り薬でコントロールできない中等症以上の患者さんの治療の選択肢が増えています!
「3本柱」の治療やケアを行っても、良くなったり悪くなったりを繰り返す患者さんも少なくありません。しかし、医学が進歩してここ数年で新しい治療法ができました。注射や飲み薬などの全身療法によって治療の〝ゴール〞に向かって前向きに治療に取り組んでいけるようになってきています。
*年齢によって使用できる薬剤が異なるため詳しくはお医者さんに相談しましょう。
アトピー性皮膚炎の治療の”ゴール“は「つるつる・もちもち」の肌! 諦めなくていいんです!
新しい治療の選択肢が増えたことで、特に小児のアトピー性皮膚炎はコントロールしやすくなってきています。諦めかけていた人も、お医者さんに一度相談してみたら、新しい可能性が見えてくるかもしれませんね。
提供/サノフィ
MAT-JP-2405863-1.0-10/2024 2024年10月作成