子ども2人のシンママが、32歳で高認試験に合格&大学入学した理由。
2018/05/15
7歳と5歳の男の子を育てるサンキュ!ブロガーのIDUMIさんは、現在32歳のシングルマザー。16年の8月に離婚を経験し、そのとき「自分は何も持っていない」ことに気づきました。そんなIDUMIさんは今年の春、高認試験に合格し、さらに通信制の大学に入学。現在の思いについて聞きました。
離婚を経験したからこそ、前向きになれた
24歳で結婚。2児をもうけて31歳で離婚したIDUMIさん。高校を中退していたこともあり、離婚したときに「自分はなにも持っていない。今までなんとなく生きてきた」と感じたのだそう。そのため、中途半端だった今までの自分に見切りをつけ、一歩踏み出すために「高等学校卒業程度認定試験=高認試験」の合格を目標に勉強することを決めました。
「5年後、10年後、子どもたちにどんどんお金がかかるようになってくるタイミングで職を失ったら……そんな思いからも学歴や就職に有利な資格を取っておきたい。また、子ども対しても恥ずかしくない母親、行動できる母親でありたい。そんな前向きな気持ちが湧きあがってきました」。
試験勉強は子どもたちが熟睡してから独学で実践
高卒資格を取ろうと思ってまずIDUMIさんが考えたのは定時制高校と通信学校でした。しかし時間・金銭面・子どもたちとの時間を考えると難しかったため、高認試験の合格に照準をしぼりました。高認試験の合格を目指すにもいろいろな方法があります。IDUMIさんは、行政や通信学校の方に相談をした結果、テキストを揃えて独学で学ぶことに。
「机にかじりついて勉強するのは15年ぶり。何をどこから勉強したらいいかまったくわからず苦労しましたが、とりあえず過去問のテキストを購入しました。それが試験の2カ月前」。子どもが寝た夜10時くらいには勉強をスタートするも、仕事の疲れもあり気づいたら寝てしまうこともしばしば。しかし、過去問のなかで自分が苦手な部分を洗いだし、そこだけ集中的に勉強。さらにスマホアプリやリスニングCD、YouTubeなどを活用し、すき間時間に勉強しました。
1回目の試験では合格ならず…しかし2度目で見事合格!
IDUMIさんが試験を受けるのは7科目。1度の試験で2日間に分けて全科目受験しました。「実は本当に必死で勉強したな…と思えたのは試験前の1週間だけ。7科目すべて勉強するのは無理だと思い、いくつか捨てました」。試験初日に時計を忘れてしまうというハプニングもあり、結果は7科目中5科目合格。「理想は独学で全科目1発合格!でしたが、そんなにかっこよくはいきませんでした」。それでIDUMIさんは残り2科目については通信学校で単位を取得し、合格を目指すことに。無事今年の春、残り2科目も合格し、高認資格を勝ち取ったのです。
さらなる夢に向かって通信大学に入学
IDUMIさんは高認試験の勉強をしている間に、あらたな夢を持つようになりました。「認定心理士、社会福祉士の資格を取りたいと思い、4月から通信制の大学で学び始めました。仕事・子育て・家事・大学の勉強をすべてバランスよくこなせるか不安もありますが、でも始める前からあきらめたくない。歳をとって『なんであのとき挑戦しなかったんだろう?』って後悔するのだけは避けたいんです」。
IDUMIさんが「今の自分を変えたい」という思いを抱き、そして「実際に行動したこと」は、年齢やタイミング問わずだれでも挑戦可能だということを教えてくれます。
取材・文/スギサワミユキ
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