留学

「将来、海外の大学で勉強するのが夢」どんな準備が必要?かかる費用は?

2024/06/06

海外の大学で勉強するために!渡航費や生活費など、留学って、どんな準備が必要?親世代の頃からどんどん変化する学校教育、ついていけていますか?今どきの教育・進学事情や新しい教育用語を、専門家にインタビュー取材します。


<教えてくれた人>
・教育スペシャリスト 辻村慎乃介さん
ベネッセ海外進学・グローバル教育事業責任者。世界の大学受験に精通し、海外進学指導の実績は1万2500件以上。自治体の海外進学プログラム支援等も行う。自身も英国の修士号(MBA)を取得。

・ジャーナリスト 宮本さおりさん
夫の米国留学で新聞記者から専業主婦に。帰国後、子育て・教育分野を中心に執筆。『データサイエンスが求める新しい数学力』(日本実業出版社)著者。大学生と中学生の母。

今すぐできる素敵なくらしのアイデアを毎日発信中。お金の貯め方から、時短掃除、洗濯、料理作りなどの家事の知恵、...

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Q 将来、海外の大学で勉強するのが夢です。どんな準備が必要?

グローバルビジネス留学教育の概念モデルの地球儀の卒業帽子、木製の白い背景に鉛筆を持つ本。卒業おめでとうございます、研究は成功につながります。学校に戻る
smolaw11/gettyimages

A 奨学金制度や英語検定について調べておくことが大切です。

海外大へ進学を希望する際は「学費などの経済面」と「卒業後の進路」を必ず考えてください。英語圏の4年制大学の学費はだいたい年間300万円から1000万円、アメリカのアイビー・リーグなどの有名私立大ではそれ以上にかかるところも。そのため海外大進学者の多くは給付型の「奨学金」を利用しますが、受給資格を得るのはかなり狭き門です。

奨学金を申請するにあたっては、学力だけでなく「卒業後に何をしたいか」という将来のビジョンを問われることが多いです。なんとなく留学したいではなく、「何のために留学するか」を明確にし、卒業後の進路を見据えた大学選択をすることが肝心になります。

もちろん、金銭面だけでなく語学の準備も必要です。世界のトップ50位までの大学を狙うのなら、TOEFLスコアは100点から120点が目安。これは、英検1級取得者でも厳しいレベルです。また、日本ではあまりメジャーではありませんが、英語圏の海外大受験で最も使われている英語検定は、IELTSやTOEFLになります。自分の進学したい大学に合わせた英語検定の準備が必要です。

アメリカの大学を目指すのであればSAT(アメリカの高校生が受ける大学進学のための標準テスト)のスコアが必要な場合もあるため、計画的な受験準備が求められます。

海外大への進学にかかるお金、どう準備する?

海外大へ進学する場合、ビザの関係で現地でのアルバイトができないことも。現地で必要な生活費、渡航費、ビザ取得費なども含めて、前もって貯蓄しておくことが大切です。返済不要の給付型奨学金には、現地の大学によるスカラシップのほか、国内の財団等による支援がありますが、いずれも高い学力と志が求められます。(辻村さん)。


●海外大進学を支援する給付型奨学金の例

※ 詳細は各ホームページをご参照ください

なるべく留学のコストを抑える方法はある?

大学院留学海外概念、ノート パソコンの背景に地球地球モデル図に卒業の帽子。成功する学校と研究の鉛に戻って、大学院留学留学プログラム
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最近は、生活コストが安いアジア圏の大学に留学する人も増えています。

アジア圏と言っても、留学生向けの授業は英語で行われることがほとんどです。マレーシアでは3年で学士(大学卒業資格)が取れるため、学士取得後に大学が提携する英語圏の大学に1年間だけ留学するという人もいます。日本国内の大学から交換留学で行く方法もあります。日本の大学に払う学費で海外大の学費が相殺される場合はかなりお得です。大学により相殺にならない場合もあるのでオープンキャンパスなどで確認するといいでしょう。(辻村さん)。


参照:『サンキュ!』2024年6月号「今どきの教育事情どうなってるの?」より。掲載している情報は2024年4月現在のものです。撮影/押尾健太郎 プロップ制作/川村ちゃん 取材・文/宮本さおり 編集/サンキュ!編集部

 
 

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