片づけ系YouTuberで人気沸騰中!古堅純子さんとの掃除の出会いとは?

2025/03/19

掃除は私のエネルギー!合計再生回数1億5000万超えの片づけ系YouTube「週末ビフォーアフター」で人気沸騰。今、日本の片づけ界で一番人気の古堅純子さんの「素」に迫る連載!掃除との出合いについて教えてもらいました。

幸せ住空間セラピスト・家事効率化支援アドバイザー。1970年、神奈川県横浜市生まれ。1998年に家事代行サー...

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彼氏の家を掃除しに行くちょっと変わった青春時代

YouTube番組「週末ビフォーアフター」(毎週金曜日正午配信)で全国のお家を片づけまくり、すっかり「片づけの人」と思われている私ですが、本来自分は「掃除の人」。27歳から27年間、掃除の仕事をやり続けて今の私があるんです。10代後半から20代半ばまでは掃除のイメージとは真逆のバブリーな暮らしをしてました。短大時代はキャンペーンガール、就職後は夜遊びにハマって見た目はイケイケ。でも内面は好きな人に尽くすタイプで、高校生のころから週末は彼氏の家に通って掃除や料理をするような、ちょっと変わった青春時代でした。1人暮らしを始めてからは彼がいつ来てもいいように部屋を整えて。古堅式片づけの重要メソッド「部屋の景色をきれいに」は私の一途な恋愛観から生まれたのね(笑)。
だけどバブリーな生活も楽しいことばかりじゃなかった。20代半ばにつき合った彼氏は束縛がすごくて。自由奔放に生きたい私はその生活から逃れたい一心で、たまたま目にした「高級住宅をお掃除しませんか」の求人チラシが光って見えたの。それでさっそく面接へ。ヴェルサーチ※1のジャケットを着て爪はジョイナー※2みたいに長くて派手な私を見て、面接官はドン引き(笑)。「その爪、危なくない?」と言われたから爪切りを借りてその場で切ったかいあって(?)採用され、27歳で掃除の道へ。週6日、朝9時半から16時まで40~60代のスタッフに交じって全力で働いたの。「純子さんが担当になって家の空気が変わったわ」とお客さまやスタッフに喜ばれ、仕事終わりにハッピーアワーの居酒屋でビールを一杯。「人生って、生きるってこういうことなんだ!」って思ったなぁ。

●バブル用語解説
※1 バブル期を象徴するイタリアのハイブランド。黒地にゴールドチェーン柄などゴージャスなデザインが特徴
※2 1988年のソウル五輪で女子100mなど短距離3冠に輝いたアメリカの陸上選手。鮮やかなマニキュアや奇抜なファッションでも話題をさらった

掃除を仕事にしたら、人生も運も開けていった

こんなふうに掃除との出合いが私の人生を変えました。束縛男とお別れできて最愛のヒロくんと出会い、結婚。掃除の仕事も途絶えず、テレビ出演に本の出版、独立、ユーチューバーとどんどん広がり、天職になりました!
自宅ではキッチンもテーブルも使ったら必ずきれいに拭いて「更地」の状態にリセットするのが私流。物がないと掃除も簡単で、次に使うときにすぐ作業を始められるから心にゆとりが生まれる。それに自分の居場所や愛する家族と暮らす家が清潔になると「明日も頑張ろう!」とエネルギーがわいてくるんです。
主婦って自分より家族や仕事を優先して、誰かのために身も心もすり減らしてしまいがち。余裕がなく家もとっちらかって調子を崩す人も多いよね。だからこそ掃除をいとわず、その効用を実感してほしい。使わない物の整理より、まずはテーブルでもカウンターでもいいからどこか1カ所更地にしてキュッキュッと拭いてみて。スッキリピカピカの空間の心地よさが、きっと心にゆとりと元気をもたらすから!

コンロからシンクまで拭き上げるのが習慣。夕方に急いでご飯を作らなきゃ!というときも即取りかかれて時短に
汚れの有無やきちんと落ちたかをしっかり確認したいから手袋はしない主義。手の感覚をフルに働かせます
動画編集を始める前のアイドリングにも掃除は最適。スッキリして作業がはかどる~

純子ルール 使うたびに更地にしてひと拭きする

テーブルも調理台も使い終わった場所は散らかった物が何もない「更地」に戻し、クロスで拭いてスッキリ。汚れがたまらず清潔を保ちやすいの。

今月の片づけ現場より

純子の相棒マナミ

#206~208【3LDKマンション全出し地獄の家】

最近のマンションに多い3LDKを劇的に片づけた大ヒット動画。この家みたく、使わない物をまとめて寄せる押し入れや納戸がなく悩む人は多いですよね。思いきってリビングの隣室をバックヤードに変え、無理に物を捨てずに片づく家に再生させました!


【片づかない家あるある】物がメチャ多いのに収納が少なくてカオス化

<教えてくれた人>
古堅純子さん
幸せ住空間セラピスト・家事効率化支援アドバイザー。1970年、神奈川県横浜市生まれ。1998年に家事代行サービス会社に入り、掃除・片づけの道に。のちに独立し、のべ2000軒以上の家の掃除と片づけを手がけ「古堅式片づけ」のメソッドを確立。最愛の夫ヒロくんと大学生の息子2人の4人家族。

参照:『サンキュ!』2025年4月号「古堅純子の素」より。掲載している情報は2025年2月現在のものです。撮影/林ひろし、天野良子 取材・文/神坐陽子 編集/サンキュ!編集部

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