食器洗いのスポンジ、みなさんはどんなものを使っていますか。ヘタりにくさが売りのものや、モノトーンでインテリアになじむデザイン等々、SNSをのぞけば気になる情報がたくさん流れてきますよね。
それでも「これだ!」と思える商品に出合えない、「スポンジジプシー」さんにおすすめしたいのが、あみたわし。ふつうのスポンジとは少し構造の違う食器洗いアイテムです。
今回は、10年以上の完全ワンオペ育児で培ったラク家事アイデアを発信しているKota(コタ)が、あみたわしの特徴とメリットを3つご紹介します。スポンジ選びでお悩みの方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
あみたわしって何?
あみたわしは、ポリエステルやナイロン素材でできた、メッシュ構造の薄い布状のスポンジのこと。一般的なスポンジが面で汚れをこすって落とすのに対して、あみたわしは編み目の繊維が汚れをかきとりながら落とします。
薄くてやわらかいため、洗うものに合わせて形を変えられるのも特徴のひとつ。サイズは10×20cmほどの小回りがきくものから、大きめの30cm四方のものまでさまざま。100円ショップやAmazon、楽天などのネットショッピングで数百円から購入できますよ。
あみたわしのメリット3つ
1. とにかく衛生的
食器をキレイにするためのものだから、キッチンスポンジには清潔さがマスト。でも、生協の調査によると、日常使いしている一般的なスポンジには、約1億9000万個もの菌が潜んでいるのだとか…!(参考:ユーコープ/「実は雑菌だらけ?キッチンスポンジを調べてみた」より)
菌が繁殖しやすいワケは、栄養分と水分がそろっているから。洗うたびに付着する食べカスや油は、菌にとって格好のエサ。さらに、スポンジの細かい穴に入り込んだ汚れは落としにくく、菌の繁殖を加速させてしまいます。
また、厚みがあって乾きにくい構造も、菌にとっては好都合。1日に何度も使ううえ、シンクはもともと水気が多い場所なので、スポンジは常に湿った状態になりがちです。
そんなリスクを減らせるのが、あみたわし。編み目についた汚れはサッと洗い流せて、内部に汚れが残ることもなく、「菌のエサ」がついたままになりません。布状で薄いため、水切れも抜群。ぎゅっと絞ればすぐに乾くので、菌が好む栄養分と水分を寄せつけにくいんです。
2. 食器洗いの効率アップ
お弁当箱や密閉容器のフタの溝、ザルの目などの洗いにくい部分も、あみたわしならストレスフリー。薄くてやわらかいので、折りたためばスッとすき間に入ります。ザルは包み込むように洗えば、メッシュの繊維が入り込んで汚れをかき出してくれますよ。これ1枚であらゆる食器に対応できるから、食器洗いの効率がぐんとアップ。
また、厚みがないぶん、指先の感覚がたわしにダイレクトに伝わるのも◎。しっかりつかんで洗えて、力を入れればそのまま食器に伝わるので、こびりついた汚れもスピーディに落とせる実感が。汚れが落ちた感触が分かりやすいから、洗い残しを防げるのもメリットです。
3. 耐久性バツグン
ヘタりにくさが選ぶ基準になるほど、ふつうのスポンジは劣化が早いアイテム。泡立ちを良くするために開いた無数の穴が使うたびに少しずつ変形して、ヘタりの原因になってしまうのです。これは構造上避けられないこと。ほかにも、スポンジについた汚れが落ちなくなったり、ぬめりやニオイが気になったりと、交換するタイミングはさまざま。
一方、あみたわしは布を重ねたようなシンプルな構造なので、ヘタる心配がありません。ついた汚れが落としやすく水切れも良いため、不衛生だから交換…という場面も減るはず。ときどき酸素系漂白剤につけ置きすれば、きれいな状態で長く使えます。
泡立ちは?保管方法は?
一般的なスポンジと比べると、あみたわしは泡立ちがいまいちと言われることも。けれど、あみ目同士をこすれば、モコモコとまではいかなくても、洗い物に必要な泡は十分立ちます。
保管方法は、しっかり水を切って吊るしておくだけでOK。わが家では水切りカゴにかけて乾かしながら収納しています。薄いので狭い場所にも収まり、専用の収納ホルダーいらずなのが◎
一度使うともう手放せない!
ヘタりやすい、不衛生など、キッチンスポンジに抱えていたモヤモヤを一掃してくれたあみたわし。
「キッチンスポンジジプシー」になっている方は、ぜひ試してみては。ふつうと違う形に最初は戸惑うかもしれませんが、その使い心地のよさにきっとハマってしまうはず。
■執筆/Kota
元クルーズ船乗組員。狭い船室で、4カ月の乗船勤務をスーツケースひとつでこなした経験から、厳選したモノで心地よく暮らすヒントを発信。10年以上の完全ワンオペ育児で身につけた、ムリなく続けられる家事アイデアの紹介も得意としている。
編集/サンキュ!編集部