親とモメない!実家の片づけ方って?
2018/09/05
近年、問題視されている「実家の片づけ問題」。物を捨てず、片づけに対して消極的な親を説得しているうちに、大ゲンカに発展していた……ということも。そこで今回は、親とモメず、さりげなく片づけへと誘導するコツを教えます。
まずは「声かけ」から!
「片づけ=捨てる」という先入観があるため、「片づけよう」と言うと、親は反発するもの。親の警戒心を解くには、「掃除を手伝うよ」という声がけがおすすめです。
上から目線の言い方はNG。親のプライドを傷つけ、より片づけに消極的にさせます。親を気づかう言葉が片づけを成功させるコツ。
■親を意固地にさせるNGワード
・捨てようよ
・それ、必要?
・いつ使うの?
・汚いよね
・片づけようよ
■親を励ますOKワード
・掃除するよ
・整理しよう
・使いやすくしまおう
・体が心配だから
・これだと不便じゃない?
場所を決める
はじめに、キッチンの引き出しか洗面所、どちらかを親と選びます。そして、消費・賞味期限のあるものから片づけるようにしましょう。思い入れの強い服や雑貨の片づけは、捨てる捨てないでけんかになりがち。一方で、賞味期限切れの食材や古い洗剤などは捨てる判断がしやすく、親とモメません。
ゴミ出しの日を確認
年を取ると、大量のゴミを捨てる行為そのものが負担に。ゴミの収集日や分別など地域のルールを確認しておくとスムーズ。家の中まで取りに来てくれる引取サービスもあります。
*アプリを活用*
各自治体発のアプリ増加中。ゴミの収集日や最新ルールがスマホで確認できます。「○○市 ゴミ分別アプリ」で検索。
道具を用意する
不要品が袋に入りきらない、破れて中身が散らかった、となるとストレスが倍増。ゴミの多い家ほど、小さく薄い袋を使う傾向が。45ℓの厚手のごみ袋とぞうきんを10枚準備して。
片づけ、スタート!
■アイテムごとに分類
しまってあるものをすべて出し、物別に分類します。分散していたものを集めることで、「おたまは4本も必要ないね」など物の多さに気づき、捨てる踏ん切りがつきやすくなります。
■収納スペースを掃除する
棚や引き出しがカラになったら、徹底的に掃除します。すると「きれいになった所に汚いものは入れたくない」という心理が働き、捨てることに前向きになってくれる場合が!
■物の要・不要を相談する
明らかに不要に見えるものでも、「もういらないよね」と一方的に決めつけてはダメ。「この中で大事なものはどれ?」「どこに置きたい?」と親の気持ちを尊重することが重要です。
声かけの仕方や言葉の選び方を気をつけるだけで、親とモメずに円満に片づけができます。はじめはあまり乗り気ではなかった親も、片づいた部屋を見たら、きっと喜んでくれるはずです。
●教えてくれた人
安東英子先生(空間プロデューサー)
私生活では5人の母。5000軒もの家の片づけの悩みを解決し、メディアなどにもひっぱりだこ。『親の家の片づけ』など著書多数。
参照:『サンキュ!』9月号「ほうっておくとヤバイ!『実家の片づけ』」より。掲載している情報は18年7月現在のものです。撮影/片岡祥 イラスト/ Miltata 取材・文/妹尾香雪 編集/サンキュ!編集部
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