元ミニマリストだからこそ気づけた!物が増えても「無理せず家が整う」3つの秘訣

2025/05/20

無理なく片づけられる&好きな物を大切にするのがミディアリスト。古い家に引っ越してかわいい雑貨や古道具に囲まれながら、心地いい空間をキープする秘訣とは?無理せず家が整うマイルールや秘訣を教えてもらいました。


<教えてくれた人>
『サンキュ!』読者 nabeさん(福井県/39歳)
夫(42歳)、長男(9歳)の3人家族。実姉と一緒に、雑貨店mikke(https://mikke-kurashi.com)を経営。インスタグラム@nabe_ie

◎house data◎
持ち家一戸建て/8DK(約140平米)/2階建て/築約80年

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一度なくしてみたからこそ“自分が心地よく感じる物の残し方”がわかった

昨年、祖父母が暮らしていた古い家を引き継いだnabeさん。以前から愛用していた自然素材の物や古道具が、元々この家にあったかのようになじんでいます。

今では、好きな雑貨や家具に囲まれた暮らしですが、8年ほど前まではミニマリストだったそう。「ゆるりまいさんに感化されて、服や雑貨、家具まで手放し、ガラーンとした部屋で生活していました。

物の出し入れや管理はすごくラクだったけど、極端に減らし過ぎたせいか、だんだん物足りなさを感じるように……」。心を豊かにしてくれる物は残したほうがいいと実感し、少しずつ物が増えていきました。

「食器や調理グッズは見た目が好みの物を選び、出しっ放し収納に。片づけのストレスもなく、快適です。かわいい雑貨や古道具など、見ていて気分が上がる物は今後も増えていくと思っていますが、服や生活用品などは必要最小限で増やし過ぎないように意識しているところは、ミディアリストに当てはまるのかなと感じています」。

元々持っていた自然素材の物が古い家にしっくりなじみ、気持ちが落ち着きます

物と私のhistory

25歳 結婚当初は、室内に雑貨や服があふれていた

27歳 ゆるりまいさんの本に影響を受け、ミニマリストに目覚める

30歳 長男誕生後、徐々に物が増え始める
子どもの物が増えるにつれてミニマムへのこだわりが緩み、好みのかごや雑貨などを集めるように。

32歳 福井に移住し、団地暮らしに。翌年、雑貨店をオープン
nabeさんの実家がある福井に引っ越し。58平米の団地で、好きなテイストの物に囲まれた程よい物量を維持。

団地暮らしの頃の部屋

38歳 現在の家に引っ越し

無理せず家が整うマイルール

(1)出しっ放しにする物は、木・かご・アルミ素材で揃える

(2)放置しがちな物は、とりあえずかごに入れて隠す

(3)空間に対して6割くらいの物量を保ち、余白を作る

物が増えても、心地いい空間を保てる秘訣とは

食器や調理グッズなど見た目が好みの物は出しっ放し収納にして気分を上げる。空間に対し6割くらいの物量にし、余白を作ることが大切というnabeさん。物が増えても、無理せず家が整い、心地いい空間を保てる秘訣を3つ教えてもらいました。

秘訣1 毎日使う物は、素材感を揃えて出しっ放しにする

「棚や引き出しの中にしまい込むと、片づけが面倒だから、毎日使う物は出しっ放しが基本です」。木やガラス、陶器、かごなどの素材、色味を揃えているから、ごちゃつき感がなく、スッキリした印象に。

キッチンは入居前にリフォームし、白+茶色で全体を統一。「家電の存在感が好みではないので、冷蔵庫も小さい物を選んでいます」
調味料類を並べたラックは、祖父が本棚として使っていた物。「高さもちょうど良く、お気に入りです」
KIPROSTARの業務用ワゴンの上には、ビンに入れた米や麦茶を。お菓子のストックなどはかごで分類して取り出しやすく
食器類は白い陶器とガラス製で揃え、必要最小限の物だけ

シンク下は、あえて扉なしに。ワンアクションで取り出せる

団地住まいのときもシンク下の扉を外して使っていたので、リフォーム時に扉がないシンク台を選択。ゴミ箱、引き出しケースがスッキリ収まっています。扉の開閉がないので、たまに使う物の出し入れもラク。

秘訣2 生活感が出る物は、好きな物で隠しながら出し入れしやすく

「生活感が出やすい実用品は、できるだけ見せたくない。でも、奥のほうにしまい込むと出し入れしづらいので、かごや紙袋に入れて隠しています」。かごや紙袋を利用すると、容量が少ないので物を詰め込み過ぎることもありません。

押し入れはふすまを外してオープン収納に。出し入れの便利さだけでなく、湿気がこもらないのでカビ対策にも
押し入れの天袋には、使用頻度が低い物を配置。このかごの中は、来客時に使う割り箸、紙皿などを収納
布団の横に置いたかごは、パジャマの一時置き場。畳まずに投げ込むだけでOK
引き出しケースの手前は、よく使う靴下や下着類を。紙袋を仕切り代わりにすることで、ケースの無機質さをカバー

かごや袋でつるして収納すれば、場所を取らずスッキリ

よく使う帽子などは、引き出しにしまうより、表に出しておいたほうが便利。布の袋や網バッグ、かごに入れて壁や長押(なげし)につるしておけば、床やテーブル上が散らかることもなく、サッと取り出せます。

秘訣3 収納グッズは、今ある物で工夫して“好き”を妥協しない

便利なグッズでも、好みのテイストでなければ取り入れません。「例えば、木の棒を洋服掛けにしたり、出前用のおかもちを収納に活用したり、好きな物をどうアレンジするか考えるのが楽しいんです」。

この家にあった木の丸棒を長押につるし、ハンガーラック代わりに。服は、好きなテイストが決まっているのでこの枚数を常にキープ
木の箱にミラーをのせた鏡台。「こけしを添えるだけで、心が和みます」
透明な瓶をマスク入れに。残りの枚数も一目でわかります
「おかもちのアルミ素材や形にときめきます」。お絵かき用の紙を収納しています
こちらのおかもちには、細かい文具やケア用品などを収納

遊びのピークが過ぎたおもちゃは、別用途にも使えるボックスに保管

時々しか遊ばなくなったブロックやフィギュアは表に出さず、持ち運びしやすい無印良品の頑丈ボックス、パルプボックスで一時保管。おもちゃを卒業したら、別の物の収納として活用する予定。

古い家に引っ越してから増えた物もある

元々この家にあった大きい収納家具は処分しましたが、好みの物は残しています。「家が広くなった分、好きな物に対するキャパも広がっている感じがします」。

趣味のギターをつま弾く時間もより楽しく♪

【いす・ソファ】この家に元々あったソファや古道具のいすがあるだけで落ち着く

レトロなファブリックのソファは、家の2階に眠っていた母の嫁入り道具。ダニ処理をしたうえで再利用しています。ロッキングチェアは、古道具の青空市で、500円でゲットした掘り出し物!

【ガラス細工小物】どこか懐かしい動物たち。見るだけで心がときめく

「団地暮らしのときは、雑貨をゆったり飾るスペースがなかったけど、この家に来てコレクション癖が復活しました」。実家にあった物や古道具屋で買ったガラス細工の動物たちを少しずつ収集。

【子どもの図画工作品】子どもの創作意欲をかき立てる物は、無理に減らさない

長男は絵を描いたり、工作したりするのが好きなので、いつでも作業できるようにテーブル上にペンなどの道具を配置。「作品も捨てられないから、ファイリングした物がどんどん増えています」。

ミニサイズに縮少し、冊子にして保存!

【本・漫画】家族のコミュニケーションになる本は、増えてもOK!

ミニマリスト時代に本はほとんど処分。「本当に好きな本は手元に置いておきたくて、買い直した物も。家族が好きな漫画があると、会話が弾むのでたくさん所有してもよしとしました」。





参照:『サンキュ!』2025年5・6月合併号「ミディアリストのすすめ」より。掲載している情報は2025年3月現在のものです。撮影/林ひろし 構成・文/宮原元美 編集/サンキュ!編集部

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