スッキリおしゃれな家なのに、実はめんどくさがり!それでも片づく秘訣とは?ファッション連載も人気の林智子さんのおうちを訪問。感じよく出しっ放しにすることや、物を増やしすぎないマイルールなどを教えてもらいました。
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- Q 収納で心がけていることってありますか?
- Q 毎日忙しいと思いますが家事がラクになる収納のコツは……?
- Q 家族みんながよく使う物はどうやってしまっていますか?
- Q 帰宅後、自分のバッグや上着はどうしてますか?
Q 収納で心がけていることってありますか?
A ムリにしまい込もうとせず、「感じよく出しっ放し」を大切にしています。
以前は“上手にしまえる自分”を目指していたけれど、やっぱりムリ……そこで視点を変え、“感じよく出しっ放し”にしてみたら片づけなくていいから一気にラクに。コツは、数を絞って素材や色の統一感を出すことです。
入れ物はアンティークやアジアン雑貨たち。カトラリーはそれぞれ同じ種類で統一すると、出しっ放しでもうるさく見えません。このままトレーごと食卓へ。
Q 毎日忙しいと思いますが家事がラクになる収納のコツは……?
A 動線が少しでも短くなるようにしまう場所を考えますね~。
家事って何かする度に、あちこち物を取りに行ってると大変。だから、家事をする場所の近くに、使う物をなるべく集めます。短い動線にしておくことが家事負担の軽減につながるんです!
洗濯物を干す場所もしまう場所も洗濯機のすぐ横。またゴミ袋はゴミ箱の底に収納。これならほぼ動かずに洗濯やゴミ袋の交換が完了します。
Q 家族みんながよく使う物はどうやってしまっていますか?
A 「使う場所の近く」を徹底すると、自分で出し入れしてくれてラク!
家族がよく使う物は、背伸びしたりしゃがんだりせず、サッと取れるように“高さ”を意識して配置。自分のことは自分でやってくれるとストレスがないですし、散らかり予防にもつながります。
調味料はダイニングの椅子に座ったまま、手を伸ばせば取れる棚に。お茶などはキッチンの一番上の引き出しにまとめ、ポットも近くに。かがまずにお茶が淹れられてラクです♪
Q 帰宅後、自分のバッグや上着はどうしてますか?
A リビングから死角の作業スペースに置いちゃいま~す!
やりっ放し、置きっ放しの私を見て夫が「私物をちょい置きできる逃げ場を作った方がいいのでは」とひと言。そんな理由で家を建てる際、この場所を作りました。物の逃げ場があると気持ちもラク!
帰宅したら買い物袋やリュック、上着、帽子や郵便物などもひとまずここに置き、夕食の支度後、定位置に戻します。書類のチェックや仕事もこの作業スペースで。
Q スッキリしたお部屋ですが物を増やし過ぎないためのマイルールは?
A 定期的に、「引っ越しをするつもり」で物を見直すと思い切れます(笑)。
今引っ越しをするなら、これは持っていく?と自問します。すると「新しい家にこれは持っていきたくない」とか「こっちは持っていくよね」など、物の要不要が明確に。服は一度着てみると今の自分に似合うか判断しやすいですよ。
●林さんが年末に捨てた物たち
□ 使わなくなった「収納グッズ」
□ 古くなった「コスメやマニュキア」
□ 多過ぎる「ビニール傘」
□ 壊れた「スーツケース」
□ 薄汚れてきた「白い物」
□ 使用感が出てきた「インナー」
□ お疲れの生地感の「靴下」
□ 毛玉だらけの「コート」
Q おしゃれな部屋にしたい!センスよく暮らしたい!と思ったらどうしたらいいですか?
A 「毎日使う物」を少しずつアップデートすると風景が変わっていくはずです。
少しずつプラ素材を減らしガラスや金属素材に買い替えています。毎日使う物を自分の“好き”に寄せることで気分がアガるし、“好き”が増えることで部屋全体がアップデートされていくと思いますよ。
<教えてくれた人>
ライフオーガナイザー(R) 林 智子さん(47歳)
夫(50歳)、長女(17歳)、犬のまるちゃんの3人+1匹暮らし。住宅1階には林さんの両親が暮らす。ファッション業界での経験を活かし、個人向けに片づけとスタイリングのサービスを行う。カリスマ教育者・井本陽久さんの「いもいも」教室では野外教室講師も務める。
◎HOUSE DATA◎
築3年/戸建て/2世帯住宅の2階/3LDK(110平米)
参照:『サンキュ!』2025年3月号「収納のプロの家に突撃!ルームツアー」より。掲載している情報は2025年1月現在のものです。撮影/大森忠明 構成/竹下美穂子 取材・文/宇野津暢子 編集/サンキュ!編集部