主婦も活躍!「保育」に関する資格の種類・取得難易度・給与を解説
2018/10/29
子育てから少し手が離れ、この先働きに出たい…。子育て経験のある30〜40代女性にうってつけなのは、「保育」にかかわる仕事かもしれません。保育の現場で働くために資格は必要?保育園のほかに活躍の場はあるの?など、気になるポイントを調べてみました。
「保育」に関する資格とは?
子どもと深くかかわり成長を手助けする保育の仕事。実際に働いている人が主に取得している資格をいくつかご紹介します。
保育士資格
保育士は厚生労働省が認定する国家資格です。保育士の仕事は資格がなくてもできるものもありますが、やはり資格を持っていたほうが就職には断然有利! 保育士資格を取るには、保育士を養成する大学・短大・専門学校を出て単位を取得するか、通信講座や独学を経て「保育士試験」に合格する必要があります。
保育士としての仕事は、保育所などで子どもと直接かかわりながら成長をサポートすることはもちろん、子どもを預けるパパ・ママの子育て相談に応えることも大切な役割。自分の子育て経験を生かしながら、やりがいを持って働くことができるとあって、30〜40代で資格取得をめざす女性もたくさんいます。
幼稚園教諭普通免許状
保育士とよく比較されるのが幼稚園教諭。どちらの仕事も子どもの成長にかかわるという点では同じですが、こちらは文部科学省が認定する国家資格です。
幼稚園教諭の免許を得るためには、幼稚園教諭を養成するための大学・短大・専門学校で学び、卒業することが条件とされています。時間もお金もかかるため、30〜40代の女性がこれからめざすには少しハードルが高いかもしれません。通信制の大学などもあるので、「幼稚園の先生になりたい!」という人は、学べる環境を探してチャレンジしてみてください。
ベビーシッター認定資格
ベビーシッターとは、主に利用する人の家に出向いて、乳幼児から小学生くらいまでの子どものお世話をする仕事。子どもを預かる保育施設や人材が不足している今、ベビーシッターは世のパパ・ママたちの強い味方としてニーズが急上昇中!
保育士のような公的な資格はありませんが、全国保育サービス協会では「認定ベビーシッター」という民間資格を発行しています。ベビーシッターに必要な知識やスキルを習得したことの証明になるので、ベビーシッターの派遣会社に登録して働きたい人は、事前に取得しておくといいですね。
保育士のニーズは高まるいっぽう
待機児童があふれている今、保育士のニーズは高まる一方。保育士は50〜60代になっても現場で活躍できるので、30〜40代は資格取得をめざすいいタイミングです。保育関連の職場への就職・転職でも、もちろん大きな武器に! 通信講座でも資格が取れるので、子育て中のママにもおすすめです。
【保育士資格試験】
・受験資格・・・・・・次のいずれか
(1)4年制大学を卒業(または2年以上在籍)し、62単位以上習得した人
(2)短期大学を卒業した人
(3)高等専門学校卒業
(4)高校卒業または同等の資格者で、児童福祉施設で2年以上の保育経験がある人
・受験日程・・・・・・年に2回
(1) 筆記:4月下旬 実技:7月上旬
(2) 筆記:10月下旬 実技:12月上旬
・ 受験料・・・・・・1万2905円
保育士の活躍の場は幅広い!
資格取得後は、保育士としてさまざまな保育現場で働くことができます。保育所はもちろんのこと、認定こども園、企業内・商業施設内の託児所、さらには児童館や母子生活支援施設、児童家庭支援センターといった地域の福祉施設でも保育士は必要とされています。雇用の形もパートや契約社員から、正社員までいろいろあるでしょう。
自分がどんな環境で子どもにかかわっていきたいか、また自分のライフスタイルに合った働き方をイメージしながら、活躍の場を探してみてくださいね。
保育士の給料は少ない!?
“保育士の給料はそれほど高くない”という印象が。ですが、保育士といっても、公立保育士もいれば、私立など民間運営の保育所に勤める保育士もいて、キャリアやスキルも人それぞれ。一概に給料が少ない職業とは言い切れませんし、努力しだいではもちろん昇給アップも見込めます。
実際は、給料面での満足感以上に、子どもとふれあう楽しさや仕事のやりがいを感じて保育士を続けている人が多いようですね。
まとめ
30〜40代ママがこれから就職をするうえで、ハンディとなりやすい出産・育児の経験も、保育の仕事ならむしろ強みとして生かせます。もちろん、これからの自分の子育てに役立つことも多いはず。子どもとかかわることが好きな人、育児で悩むだれかの役に立ちたいと考えている人は、ぜひ保育にまつわる資格を取得して、現場で活躍してください!
※記事の内容は2018年9月時点のものです
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文/有馬未央(KIRA KIRA)
構成:サンキュ!編集部
参考文献・参考サイト
■『これから目指す人・働く人のための 保育の仕事がわかる本』田代和美編著 日本実業出版社