東野圭吾さん原作のベストセラー小説を映画化した、超話題作「人魚の眠る家」。主演の篠原涼子さんが「台本を何度読んでも泣ける」と語る、胸にせまるストーリーとは?
そこで、編集部を代表し、年間で映画を50本以上見るエンタメ担当・S井ロシアンが、試写会に足を運んできました!
離婚寸前の夫婦のもとに届いた「知らせ」とは
今回、夫婦役を演じている篠原涼子さんと西島秀俊さんは、実は映画初共演。離婚寸前の夫婦役という緊張感のある設定も見どころです。
そんな夫婦のもとに6歳の娘が「プールに溺れた」という知らせが。病院に駆けつけると、医師から「意識がなく眠り続け、回復の見込みがない」と告げられます。娘の死を受け入れられない薫子(篠原涼子)は、生命維持のための「在宅介護」を選択。しかし、この選択がのちに狂気を呼ぶことに……。
奇跡を信じて介護を続ける家族。一方、IT機器メーカーを経営する夫の和昌(西島秀俊)は、自社の最新技術を娘の治療に生かせるのではないかと思いつき、部下である星野(坂口健太郎)に、研究を命じます。やがて研究にのめり込み、行動がエスカレートしていく星野。
最新技術は動かない娘を生き返らせることができるのか…!?前例も、正解もない事態を前に、誰もがそれぞれの正義と奇跡を信じて突き進むさまは、観ている自分の価値観まで、ゆがめられるような気持ちに。
篠原涼子さんの迫真の演技に注目!
自身も2人の子どもの母である篠原涼子さん。子を思うあまり冷静さを欠いていく迫真の演技には、誰もが圧倒されるはず。実際、S井も、狂気と紙一重ともいえる篠原さんの一挙一動に目が釘付けに。渾身のクライマックスシーンは、涙なしには観られません!
また、この映画のメガホンをとったのは、『TRICK』や『20世紀少年』で知られる鬼才・堤幸彦監督。東野作品の映画化は『天空の蜂』以来、2作目です。先の読めない怒涛の展開と、衝撃のクライマックスは、さすが堤作品!誰もが心を揺さぶられること間違いなしです。
S井ロシアンもこの原稿を書きながら、受け止めきれない深い悲しみの気持ちを思い出し、ふたたび目に涙がにじんできたほど。
『サンキュ!』にスペシャルインタビューを掲載
映画『人魚の眠る家』は11月16日(金)全国公開予定。『サンキュ!』12月号(11月2日発売)では、篠原涼子さんへのスペシャルインタビューを掲載しています。映画についてはもちろん、いつまでも変わらない美貌の秘訣についてもお話しを伺いましたよ。ぜひ誌面もお楽しみに!(S井ロシアン)