【チェックリスト付き】七五三の着物はどう選ぶ?着付けに必要なモノも合わせて解説
2018/11/03
七五三ではわが子がいちだんとかわいく見えるよう、素敵な着物を着せてあげたいものですよね。でも、着物ってふだん着る機会が少ないし、選び方もよくわからないというママは多いのでは?
そこで、写真館「ウスダフォトスタジオ」で衣装を担当する田中あかねさんに、七五三の着物選びのポイントについて教えてもらいました。
3歳の女の子の着物を選ぶ際のポイント
何を着てもかわいらしい3歳の女の子。基本的にはお子さんに似合うもの・好みのものを、ママ目線で選んであげればよいと思います。もし悩んだら次のポイントを参考にしてみてくださいね。
小柄な子には【小さめの柄】がおすすめ
小柄でかわいらしい女の子に似合うのは、柄が比較的小さめのもの。淡いピンク色の小花柄などは、可憐(かれん)でやさしげな印象を与えてくれますよ。
背が大きい子には【大きめの柄】が似合う
背が大きめの女の子なら、柄が大きく華やかなものがよく似合います。また、写真のように色柄がはっきりとした着物は、健康的な肌の色の子、目鼻立ちがはっきりした子にもおすすめ。
正統派を好むなら【鹿の子絞り】
伝統の絞り染めである「鹿の子(かのこ)絞り」が施された着物は、昔からの定番。特に赤い色の総絞りは華やかで、七五三のお祝いにぴったりです。正統派を好むならこれで決まり!
個性を出すなら【濃い色】の着物
3歳の着物では赤色・淡いピンク系が圧倒的に人気で、種類も豊富。そんななか、濃い色の着物はほかの子とちょっと違った着姿になりますよ。柄も個性的なものが多く、おしゃれ好きな女の子におすすめです。
7歳の女の子の着物を選ぶ際のポイント
7歳ともなると本人の好みもはっきりしてくる年頃。親子で一緒に選ぶ場合は、ママの意見だけではなく、お子さん本人の要望も取り入れながら、とっておきの一着を見つけられるといいですね。
色白の子には【パステルカラー】が似合う
肌に透明感がある色白の子には、水色・淡い紫色といった寒色系、淡い黄色・ピンクなどのパステルカラーが似合います。淡い色の着物は小花が描かれたものが多く、7歳の女の子が着ると可憐(かれん)で清そな雰囲気にまとまりますよ。
背が高い子は【大きめの柄】で華やかに
身長が高い女の子の場合、着物の面積が大きくなる分、柄が小さいと余白が目立って寂しい印象になりがち。大きめの柄やはっきりした色を意識して着物を選ぶと、素敵な着姿になりますよ。
【大人びた着物】でお姉さんぽく!
7歳のお祝いでは、少し背伸びをしてお姉さんぽく着物を着こなすのも素敵。特に目鼻立ちがはっきりとした女の子には、成人式の振りそでのようなあでやかな着物もよく似合います。
3歳と7歳、着物に違いはあるの?
3歳では「被布」を着る
3歳の場合、着物の上に「被布(ひふ)」と呼ばれるベストのようなものを着るのが一般的。人によっては着物に「作り帯」を締めるケースもありますが、3歳だと慣れない帯に本人が疲れてしまいます。そのため、着物をつけひもで簡単に結び、上から被布を着ることでその部分を隠しているのです。
7歳の七五三は「ひも落としのお祝い」ともいわれ、着物のつけひもをはずし、一人前の女性として帯を締め、成長をお祝いします。
着物の素材もチェック
3歳の着物は軽くて動きやすいポリエステル素材のものが多いですが、7歳の着物は「正絹(しょうけん)」と呼ばれる絹100%の着物を取り扱うお店も。正絹の着物は、派手さはないものの繊細で品がよく、お子さんの美しさを際立ててくれます。価格はポリエステルと比べて高い場合が多いですが、七五三の特別なお祝いだからわが子に正絹の着物を着せてあげたいという人は、ぜひお店などでその違いを確かめてみてください。
七五三の着物、何を準備すればいい?
七五三の着付けで、一般的に必要とされるものは下記のとおり。レンタル衣装店などを利用する場合は、お店で借りられるもの・自分で準備するものをあらかじめ確認しておきましょう。
<3歳・7歳共通>
□着物
□肌じゅばん(キャミソールなどでもOK)
□すそよけ
□長じゅばん
□半襟
□重ね襟(着物についている場合は不要)
□腰ひも(3本)
□足袋
□草履
□バッグ
□髪飾り
□タオル(補整用)3枚
<3歳>
□被布
<7歳>
□長じゅばん
□三重ひも
□帯
□帯揚げ
□帯締め
□しごき
□はこせこ
□扇子
□伊達締め
□帯枕
□帯板
□襟芯
着物をレンタルするときの注意点は?
着物はとてもデリケート。ちょっとしたことが原因で、汚れたりほつれたりすることもあるので扱いには気をつけましょう。3歳くらいの小さなお子さんだと、立ち居振る舞いに気をつけることはむずかしいので、撮影のときにはパパやママがそばで介添えをしてあげてください。
まとめ
子どもの成長を実感できる七五三は、家族にとって大切なお祝い。着物選びに失敗することがないよう、早い段階から大まかなイメージを固めておくといいですよ。
どうしても着物選びに困ったら、お店の人に気軽に相談してみましょう。「かわいい系」、「かっこいい系」、「淡い色が好み」、「人と同じようなものは嫌」など、具体的な希望を伝えると、お子さんにぴったりの1着をセレクトしてもらえるかもしれませんよ。
教えてくれた人・・・・・・田中あかねさん
東京都大田区の写真館「ウスダフォトスタジオ」の衣装担当。豊富な衣装のなかから、一人一人に似合う衣装選びのアドバイスを行う。プライベートでは2児の母。
取材・文/有馬未央(KIRA KIRA)