転勤を言い訳にしない!インテリアも友達も毎回つくってハッピーな日々に

2019/07/02

「これさえあれば自分はハッピーになれる」そんな何かを持っている人って、強いですよね。あなたには、何かありますか? 日々のちょっとしたことを、自分をハッピーにする素に変えてしまう。 そして(きっと)まわりもハッピーにする。そんな人を全国に訪ねてみました。あなたのヒントが見つかりますように。

友人は1人もいないし、家はかなり古い……

1年半前からyomegさん一家が住んでいるのは日本海側の小さな町。なんの縁もゆかりもない土地でしたが、夫の転勤で家族で引っ越してきました。実はyomegさん、転勤が決まったら、あっという間に引っ越しという生活をするようになって10年ほど。その間住んだのは、北海道、茨城、神奈川、東京、福岡......。1年もたたないうちに引っ越しということもあったのだそう。

愛犬と一緒に住めること、夫の職場と小学校が近いことを条件に家探し。見つかったのは、築年以上になる一軒家でした。友人は1人もいないし、家はかなり古い......。

でも、そんな状況を、yomegさんはむしろ楽しんでいるよう。

インテリアも、友達も、毎回つくる。「あきらめる人生」にしないように

まずは、家づくり。2〜3年でまた引っ越すことはほぼ確実だけど、大がかりなDIYを決行。畳をはずしてフローリングを敷いたり、キッチンにタイルを貼ったり。あっという間にカフェのような空間をつくり出してしまいました。「すぐ引っ越すのにどうして?」と聞かれることもあるそうですが、「転勤があるからとやらずにいたら、夫の定年まで、いろいろなことをずっとあきらめる人生になってしまう。インテリアが好きだから、やっているだけです」。以前の住まいも雑誌の取材を何度も受けるほどのクオリティーにつくり上げていたけれど、引っ越してまたすべて一からやり直し。でも「もう一回楽しめる」と、あえてまた古い家を選びました。

友人関係も同じ。引っ越して1年半とは思えないほど、近所の友人に恵まれているyomegさん。互いの子どもや夫も交えてわいわいと時間を過ごすことも多いのだそう。ランチ会で集まったのに、夕ごはんまで作ってみんなで飲み会になっちゃったり。たまたま子どもが同級生というママたちと知り合って「今度、ごはんでも」とあいさつ。それを社交辞令のままで終わらせず、その場で日時を約束。小さくても自分から行動することを心がけてきました。

「遊びにおいでと言われて来てみたら、カフェのような家でびっくりでしたよ〜」と友人たちは笑いますが、家が友人たちの距離を縮めることにも貢献してくれました。大人になってからの友人づくりは難しいうえ、すぐ引っ越しとなると、消極的になってしまいそう。でも、転勤を言い訳にしていたら、家づくり同様、あきらめることが増えるだけ。だから、新たな友人ができるチャンスと前向きに考えています。

「どうせ、○○だから」と言い訳をしながら暮らすほうが、簡単かもしれません。でも、よりハッピーでいたいから、いい面に目を向けて少しずつでも行動。その結果、かわいい家で親しい友人と笑い合える日々を手に入れました。

yomegさんをハッピーにしているのは、yomegさんのあきらめない気持ちなのでした。

#犬の散歩はエクササイズ
以前の家の前に捨てられていたのが、愛犬レイルとの出会い。今では大切な家族の一員。「私の運動不足解消のために神様が遣わしてくれたと夫は言います」

#海のものがおいしい
「日本海側なので魚介がおいしく、同じたらのキムチチゲも奥深い味になります」。食材ひとつからでも、新しい町に住む楽しさを見いだしています

#好きなものぜんぶ置く
おしゃれ空間なのに相撲の置物や木彫りの動物など、不思議なものも同居。「ちょっと変かも?」というものに惹かれるそう。〝好き〞で総括すれば問題なし

#いつでも読書
書店で働くyomegさん。本が大好きで、すぐに手に取れるようスタンバイしておき、空き時間があれば読書。忙しくても、読むこともあきらめません

#トイレこそ冒険
トイレの扉を開けたら衝撃の風景! 元はラメがボロボロ落ちてくる砂壁だったことはみじんも感じさせない、トリックアートのような壮大なDIYです

yomegさん 石川県
夫の転勤で日本各地を引っ越し、現在は小2の娘と夫と3人暮らし。中3の息子はyomegさんの実家で暮らしています。インテリア&DIY好きで、今の家はもちろん、以前の家も数多くの雑誌の取材を受ける完成度。料理と読書も趣味
https://www.instagram.com/marguerite289/

Have a try!

□本を1冊、すぐ手に取れるところに出しておく
□トイレにグリーンを飾ってみる
□床に牛乳をこぼしたら、イライラせずに、「おかげで掃除ができたし、運動になった」と考えみる

参照:『サンキュ!』2018年2月号「わたしのHappyのつくりかた」より一部抜粋。掲載している情報 は2019年12月現在のものです。
撮影/tsukao

取材・文/加藤郷子
出版社にて料理・生活情報誌編集を経てフリーに。得意ジャンルは暮らしまわりいろいろ。趣味は食べること。取材先で見つけた小さな知恵を家で試して、うまくいったらほくそえむこと。著書に『あえて選んだせまい家』(ワニブックス)、共著書に『「北欧、暮らしの道具店」店長のフィットする暮らし』(パイ インターナショナル』、編著書『アートと暮らすインテリア』(パイ インターナショナル)など。

 
 

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