生死を分けるかもしれない!?災害時の情報を正しくキャッチする方法
2019/09/19
災害が起きたとき、情報も大切なライフラインの1つ。生死を分けることもあるので、正しい情報のキャッチの仕方を調べておきましょう。
<教えてくれた人>
アベナオミさん
宮城県生まれ、宮城県在住。2男1女を子育て中のママイラストレーター。当時1歳の長男を抱えながら東日本大震災を体験。以来、防災意識が高まり、防災士の資格を取得。2016年の熊本地震の際には被災経験を踏まえた応援ツイートが話題に。『被災ママに学ぶちいさな防災のアイディア40』など、防災にまつわる著書や活動も多数。
被災経験のあるママたちが、確実な情報をキャッチするための方法について教えてくれました。
テレビやスマホ
●2018年台風24号
「停電でテレビが見られず、ラジオも持っていなくて、携帯電話の電波も微弱……情報がなくてとにかく不安でした」(サンキュ!アンバサダー なほっちmamaさん)
*当時の状況:自分(40歳)、夫(46歳)、長女(9歳)、長男(7歳)、二男(6歳)、義母(70代)で在宅避難
Advice:ラジオとスマホ、2段構えで情報をキャッチ
「災害が大きいほど情報が入ってこなくなるもの。場所によってはスマホのほうが情報を入手しやすいけど、電波の弱い地域ならラジオがおすすめ」(アベさん)
給水&配給情報
●1995年阪神・淡路大震災
「給水の情報がなかなか入ってこなくて、出遅れたことも度々」(サンキュ!アンバサダー ちはちさママさん)
*当時の状況:自分(14歳)、両親、妹2人(13歳、8歳)で在宅避難
●2016年熊本地震
「配給などの情報をどうやって手に入れたらいいか、わからなかった」(サンキュ!読者 Y・Tさん)
*当時の状況:自分(36歳)、夫(41歳)、長男(10歳)、長女(3歳)
Advice:防災無線や広報車のアナウンスが聞こえないことも……
「スマホで行政のHPをチェックすると確実。あらかじめ給水場所などを調べておくことも大切」(アベさん)
家族・知人の安否
●2016年台風10号
「携帯電話の基地局も電源が落ちて電話が使えないなか、SNSで情報収集。Facebookでつながっている知人が孤立集落の様子を写真つきで投稿してくれ、両親の無事を確認できました!」(サンキュ!アンバサダー fujiyukaさん)
*当時の状況:自分(33歳)、夫(45歳)、長男(2カ月)で在宅避難
Advice:伝言サービス、メール、SNS、年代によって使いやすいものをチョイス
「スマホだけの家庭も増えていますが、使えないときのために、停電していても電話線だけで通話できるシンプルな固定電話を置くのもアリ」(アベさん)
確実な情報キャッチのために「今すぐやるべきことLIST」
□ 行政の災害情報のページをチェック
□ 高齢者と子どもにもわかりやすい連絡手段の確認
□ 家族で避難場所をチェック
□ 連絡先や貴重品の情報を控える
「高齢者家庭には固定電話しかないことが多く、避難所に行ってしまうと連絡が取りにくいもの。避難所から連絡しやすいように、家族の連絡先カードを携帯してもらうなどの対策を」(アベさん)
参照:『サンキュ!』10月号とじ込み付録「防災 本当に困ったこと解決BOOK」より。掲載している情報は19年8月現在のものです。
監修・イラスト/アベナオミ 構成・文/松崎祐子 編集/サンキュ!編集部
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