「都市型コンポスト」って知ってる?生ゴミを肥料に変えてみよう!

2020/05/17

サンキュ!STYLEライターで整理収納アドバイザーの藤野ことです。

みなさんはコンポストをご存知でしょうか?コンポストとは、生ゴミや落ち葉などを微生物によって分解させてできる堆肥(たいひ)のことです。家庭菜園やガーデニングで使える良質な肥料となります。

庭やベランダにコンポスト容器を置いて生ゴミを入れてかき混ぜるだけ。コンポスト容器さえあれば、とっても簡単に肥料がつくれます。生ゴミ処理機と違って電気代もかからず、とってもエコ。この記事ではわが家が導入した「都市型コンポスト」について紹介しています。

コンポスト容器を用意する

コンポストを作るためには容器が必要です。

以前はミミズがよいと聞き、ミミズコンポストにしていたのですが、ミミズにとって心地よい環境をつくるのが私には大変でした。というわけで、引っ越しをきっかけにミミズコンポストを処分。

しばらくは生ゴミをそのまま燃えるゴミに出していました。そうなると環境への配慮という意識が薄れていき、生ゴミも大量。まだ使えそうな野菜の茎や葉まで捨てるようになっていました。

そこでマンションのベランダに置けて、管理もむずかしくないと評判だった「都市型コンポスト」を導入することにしました。この「都市型コンポスト」はコンポストとは思えないようなおしゃれ感があります。使い方も簡単で、基材の入った紙袋を専用のバッグに入れるだけ。生ゴミを入れて混ぜれば、2カ月ほどで堆肥ができあがるというものです。

生ゴミを入れていく

(ちょっと見た目のよくない画像ですみません・・・)
生ゴミを投入して基材と混ぜます。野菜クズ、卵のカラ、コーヒーかす、肉や魚の骨などの生ゴミならばほぼ何でも入れて大丈夫です。

最初は生ゴミがそのまま残っている感じがして、「本当に堆肥になるの?」と懐疑的でしたが、時間が経つにつれて分解されていくのがわかるようになりました。

基材の色も黒く変化していき、生ゴミもかなり分解されています。ふだんは袋を折りこんで、専用バッグのファスナーをしっかり閉めています。おかげで虫も入りこまず、雨の日に水が入ってビショビショなんてこともありません。

生ゴミを入れるのをやめて熟成させる

約2カ月経った状態です。スペアリブの骨だけは分解されにくいようで、まだ形として残っていました。ですが、ほかの生ゴミはかなりいい感じに堆肥化しています。ここで、生ゴミの投入をやめて熟成させます。

バッグには新たに届いた基材を入れて、また最初から生ゴミを入れていきます。取り出したほうは袋が少しだけ破れてしまったので、ビニール袋に入れて保管することにしました。毎日、両方をそれぞれかき混ぜていきます。熟成させているほうは、3週間ほどでたい肥として使えるようになるそうです。

「都市型コンポスト」を始めて気づいたこと

コンポスト生活を始めてまだ2カ月半ほどですが、気づいたことがいくつかあります。
メリットとデメリットを紹介しますね。

コンポストのメリット

「都市型コンポスト」を始めて感じたメリットは以下のとおりです。

・コンポスト導入前に比べて、生ゴミが8〜9割も減った!
・野菜の皮や芯もできるだけ使う工夫をし、生ゴミ自体を減らす意識が持てた。
・土いじりをする(コンポストをかき混ぜる)ことで、外出できないストレスが解消される。
・ガーデニングや家庭菜園用の肥料を買う必要がない。
・生ゴミのニオイがないので屋内でもできる。

環境に配慮し、食品ロスに対する意識をより強く持てたことがとてもよかったと思います。

コンポストのデメリット

一方で、やはりデメリットもあったので挙げてみます。

・分解を早めるために野菜クズを細かく刻むのが手間に感じるときがある。
・ガーデニングや家庭菜園をやらない人には向いていない(堆肥の使い道がない)。

ガーデニングをやっていなくても、自宅に庭がある人なら庭にまけるので問題ないと思います。
マンション住まいのわが家はガーデニングをずっと中断していたのですが、これを機に家庭菜園を始めてみようかと考えています。

コンポストで環境に優しい生活を

料理をするうえで、どうしても生ゴミは出てしまいます。ですが、生ゴミは水分量が多いため燃えにくく、焼却処理が大変なんだそうです。そのため、ほかの燃えるゴミに比べて、焼却時に発生するCO2は膨大。

私たちが家庭の生ゴミを減らす意識を持つことで、地球の環境を守っていくのはとても大切なこと。エコな生活の選択肢のひとつとしてコンポストを始めてみるのもよいのではないでしょうか?コンポストに興味を持った人がいたら、ぜひ導入を検討してみてくださいね。

◆記事を書いたのは…藤野こと
整理収納アドバイザー、ライター。資格を活かして、快適に過ごすための家事・収納の仕組みづくりを考案中。整理収納のノウハウと主婦の知恵を発信しています。

 
 

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