母親必見!Mattがもつ芯の強さとブレない育ち方とは?
2020/12/09
元メジャーリーガ-の桑田真澄さんのご子息で、アーティストとして大活躍中のMattさんが「サンキュ!web」に登場! 好きなことをとことん突き詰める情熱と、叩かれても自分を貫く強さの秘密に迫りました。
――小学校では6年間野球をやりながら、ピアノとバイオリンも習っていたそうですね。中学生になって野球を辞めて、音楽の道に進まれたときのお話を聞かせてください。
野球は小学生のときもあまり好きではなかったのですが、父との約束で、小学校の6年間は続けてみることになっていたんです。野球は上手かったし走るのも早かったんですが、好きにはなれなくて。期待されると逆に嫌になってしまう性格もあって、途中で辞めたいなって思ったこともありました。すごい重ね着をするユニフォームも、坊主でいなければならないのにも違和感があって。でも、父との共通点は残しておきたかったんです。だから体育祭とかもすごく頑張って、スポーツができるところを見せていました。
――お父様とのつながりであるスポーツは、息子としては続けていたい気持ちもあったのですね。
はい。ただ、中学校に進んだとき、吹奏楽部に入ることにしたんです。それで音楽に集中したくて、まず母にそのことを話しました。母は僕のことをすべてと言っていいくらいわかってくれている人。いつでも僕のことを見ていてくれているので、いいよって言ってくれました、それで父も理解してくれて、パーカッションとドラムを始めることになりました。
――そしてみるみる上達されて、高校は楽器推薦で堀越へ。
そうなんです。なので、高校でも部活は音楽系のところに入りました。まわりは音楽をやってきた子ばかりで、ピアノの先生の娘さんとか、女の子も多かったので、自然と女の子の友達が増えました。そのころ、絵も好きでよく描いていたんですが、それが今のメイクのお仕事に活きているのかなって思います。
――メイクはいつごろから始めたのですか?
大学生になってからなんです。高校までは規則が厳しかったのもあって、あまり興味がなくて。大学生になって、肌をきれいに見せたいなって思い始めて、やってみたらすごく楽しかったんです。顔に絵を描く感覚だったので、美術が好きだったのの延長みたいな感じでした。
――メイクを始めて、好きなファッションを楽しんでいるMattさんに心ない視線を向ける人たちもいたとか。
そうですね。あまりにも叩かれすぎて、見たくないものが目に入ってきて、聞きたくないものが聞こえてきてしまって、自由になりたいって思いました。それで開き直って、気にするのをやめて、好きにやってみたんです、そうしたら、注目されて、人前に立つことができるようになった。「自由に生きること」の大切さがそこでわかったんです。
――自由に生きていたら、味方も増えたんですね。
そうです。自由に生きること、それが幸せの秘訣です!
――Mattさんは音楽活動でのアーティスト名を「Matt Rose」に変更されました。この理由についても教えてください。
Mattという名前はたくさん外国人の方にいらっしゃるので、ネットで検索をかけたとき、僕の名前が出てきにくいんです。それで、ラストネームをつけることにしました。Roseとつけたのは、バラをいただく機会が多くてなじみがあったのと、バラには「美しさ」や「愛
」というイメージがあるので、それを自分も伝える存在でありたいという願いを込めています。芸能活動を始めたころからそれは思っていたことでした。芸能界で最初に始めたブライダルモデルの仕事もそうですし、音楽も、美容も、全部共通して「幸せ」というテーマでつながっていると思います。人に幸せや癒しを与えられる存在になりたいんです。
――Mattさんのご自身のスタイルを貫き通す強さというのはどこからきているんでしょうか?
さきほどもお伝えした「自由」ということとつながるんですが、人の言っていることを気にしていてもきりがないと思うんです。芸能の仕事をしていなくても、みなさん、日々、いろんな他人の意見が耳に入ってくることってあると思います。でもそれを気にしていたら自分がなくなってしまうし、心が死んでしまう。それなら好きなものに向き合って生きるほうがいいと思います。
――好きなものや夢が見つからない人もいらっしゃいますが、そんな人はどうしたらいいでしょう?
自分の心に、本当は何がやりたいのか?ぜひ聞いてみてください。紙に書き出してみるのもいいと思います。自分の心としっかり向き合ってみたら、きっと見えてくるものがあるんじゃないでしょうか。
――Mattさんの今後の夢もぜひ教えてください。
音楽でも美容でも、すべてにおいて、悩んでいる人たちの背中を押してあげられる存在になりたいです! 僕の生き方を見てもらって。みんなが、人のことを気にしてやりたいことをやりにくい雰囲気もある世の中が少しでも、何をやってもOK!自分らしく生きていい!という世界になれば素敵だなって思っています。
撮影/キムアルム スタイリスト/福田春美 ヘアメイク/森下奈央子 取材・文/藤坂美樹