母の変身 -お猿さんからマダムへ-~連載『365日、みんな愛してる!いくみ‘s BAR』 vol.9

2021/03/19

こんにちは、総編集長の伊久美です。ポカポカの休日で気持ちいーい!から、本日はDaytime barということで、プシュッ(^.^)

伊久美亜紀 Aki Ikumi

大学卒業後、ファッション誌、料理誌、の編集部を経て、ベネッセコーポレーションに入社。生活情報誌『サンキュ!』編集長を経て、現在は、K&Fメディア総編集長として『たまひよ』『サンキュ!』『いぬのきもち・ねこのきもち』など、雑誌・直販誌・書籍・絵本・Webメディアの編集責任者を務める。ライフワークは「人付き合い」と「お酒を飲むこと」なので、コロナ禍、新しいスタイルのコミュニティづくりを模索中!

またもや家族の話しで恐縮ですが、
同居している81歳母の話しを聞いていただきたいのです。

先日仕事から帰ると、
暗いリビングのソファーに小さな物体が。

何?誰?慌てて電気を付けると、
薄茶色のセーターを着て背中を丸めてバナナを食べる母の姿が。
「ギャーーー!!」
娘なのに、血の繋がった娘なのに、
衝撃の光景に思わず叫んでしまいました。

お母さん‥‥‥。
お猿さんなの⁉︎ お猿のハクセイなの⁉︎
いやいや、
いくら80過ぎてても小さな老婆過ぎるだろっ(゚o゚;;

若い頃、大手化粧品会社のコピーライターだった母。
デザイナーズブランドを着こなし、
美術館巡りが趣味の、
オシャレな類に入るお年寄りだと思っていたので尚更、
胸がチクチクするようなショッキングな出来事でした。

コロナ禍自粛の徹底で外出しなくなり、
老け込んでしまったようで。
毎日そばにいたのに気がつかなかったんだな(涙)

娘よ(私)、諦めてはいけない!
よし、「脱・お猿さん作戦」だ!

母との付き合いも長い、
ベテランスタイリストの親友にSOS。
彼女の家に連れて行くことに。
楽しくおしゃべりしながら(もちろん対策万全)
華やかなスカーフをさりげなくコーディネート。
お化粧もしてくれて、
あれよあれよという間に見違えるような素敵なマダムに変身!
さすがプロの手、魔法の手!

母の表情もどんどん明るくなり、
そのまま3人でお散歩。
背筋も伸び、普段使う杖も無しで歩く後ろ姿を見ながら、思わず涙が。

ありがとう!親友に感謝。お母さん、よかったね!

その日から、
家の中でも必ずちょっとオシャレして、
身贔屓なようですが、
母、グーンと若返ったようで(^.^)

私も学びました。
自粛モードで人に会う機会が減った今こそ、
気を引き締めねば。
シャンと背筋を伸ばして、
覇気のある毎日にしていこうと改めて!

昼のビールは効きますな。
いい気分になってきたところで、
今日は失礼しますね。(自分勝手かっ)

家族の話しに付き合ってくださって、ありがとうございました。

またお会いしましょう。
皆さま、愛してます!



文/総編集長 伊久美亜紀

 
 

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