家の顔とも言える玄関は、つねにキレイでスッキリさせておきたいところ。そのうえで避けて通れないのが靴の収納問題。どんなにキレイに磨かれた玄関でも、バラバラと靴が散らかっていてはスッキリとは言い難いですよね。
そこで今回は、家事代行サービス「カジタク」を展開するアクティアに所属の山口さんに、靴の収納をするうえで押さえておきたい基本ポイントについて教えてもらいました。
■教えてくれたのは・・・片付け名人の山口さん
アクティア株式会社が提供する家事代行サービス「カジタク」に所属する「片付け名人」。定期家事代行、整理収納サービスの経験を活かし現在は新人スタッフの教育を行うトレーナーも担当。整理収納アドバイザー1級ほか、整理収納の資格を多数保有している。
3ステップでスッキリ!靴の収納手順
靴の「収納」は大きくわけて3ステップで進めます。まず、収納を考える前に、現在の靴の状況に問題がないかを見直す。そのうえで、使いやすさを考えて収納を進めていきましょう。
【STEP1】不要な靴を捨てる
靴にはその人の品格が出ます。たとえば、「まだ履けるから」という理由だけでボロボロになった靴を履き続けていたら、他人から見てあまりいい印象は抱かれないでしょう。まず、以下のような基準で靴の要・不要を判断して、量を減らしていきましょう。
・取れない汚れ、臭いがある
・くたびれて見える、みすぼらしく見える
・底面が結構すり減っている
・色や素材がはがれ落ちている
・その靴に合う服がない、出番がない
・履くと苦痛がある、無理がある
【STEP2】人別にまとめて、段ごとに位置を決める
例えば、背の高い人は上段、子どもは下段に。また、身体的なことを考慮して、出し入れしやすい場所を決めていきます。例えば「腕が上がらない」「かがむのが大変」という家族のために高さを配慮しましょう。
片づけが苦手な家族にも、出し入れしやすい場所を優先してあげましょう。
【STEP3】靴の向きはそろえる
靴棚に収めるとき、前向きと後ろ向き、どちらにするかは使う人次第。自分が出し入れしやすいと思うほうを選びましょう。無理に家族全員の靴の向きをそろえる必要はありません。
靴が入り切らない場合はどうする?

前述のSTEP1で靴を減らしたにも関わらず、靴棚に入りきらない……ということは意外とあると思います。そんなときの解決策もご紹介していきます。
対策1:棚板を増やす
物理的に収納スペースを増やす=棚板を増やすのは、シンプルな解決策です。また、やり方も複数パターン考えられるので、汎用性が高い方法と言えるでしょう。
【1】もともとの棚板と同じ大きさの板をホームセンターでカットしてつくってもらいます。棚の両端下にCDケースなどを立ててそこに板をのせるか、または靴の高さに合わせて両端の支える板もカットしてもらいます。
【2】突っ張り棒2本を渡して、簡略的な棚代わりにすることもできます。そこにワイヤーネットを載せればより安定感が高まるでしょう。
【3】コの字ラックを使って、部分的に2階建てにする。あるいは上方の棚板にセットする吊り下げラックを使うことでも部分的に2階建てにできます。
対策2:箱を使う
サンダルやスリッパなど厚みのないものは、ファイルボックスを使って、その中に立てて収納できます。1足ずつジッパー付きの袋に入れておけば、そのまま旅行に持っていけます。手前がパカッと開けられるタイプのシューズケースなら、積み上げても楽に出し入れできます。
対策3:置き場所を変える
冠婚葬祭用の靴や、登山用などの靴、シーズンオフの靴などは、クローゼットや納戸など別の場所に収納すれば、ふだんの靴の収納にゆとりが生まれます。
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