すごく物が多いのになんで使いやすいの!?とある主婦のキッチンの秘密4
2022/02/26
物が多くても4つのルールがあればすっきり使いやすいキッチンになるんです!カフェのように素敵なキッチンを整えるコツはシンプルなルール。出しっ放しにしてみたり、あえて仕切りをつくらなかったり、様々な工夫を教えてもらいました。
<教えてくれた人>
フードコーディネーター・カフェライター 渡部和泉さん(東京都 47歳)
夫、長女(9歳)と3人暮らし。『コーヒーショップをつくる』ほか、著書多数。https://www.cafemel.com/watanabeizumi
◎House Data◎
持ち家一戸建て/2LDK/約100平米/築5年
もう1回使いたいポリ袋さえ、置き場所を決めているから物にも動きにもムダがない!
まるでカフェのように素敵な渡部さんのキッチン。お気に入りの道具を飾っているように見えて、実はとても合理的です。例えば、よく使うざるなどを窓辺に掛けているのは、サッと戻しやすいことに加え、多少ぬれていてもそこで乾かせるから。かわいいホーローやガラス容器の中には、再利用したいポリ袋やペーパータオルの切れ端をしのばせています。ベストなしまい方を工夫して、おしゃれとラクを見事に両立させていました。
手が離せない調理中はアレクサが活躍!
「電気をつけて!」「3分計って」など、スイッチのオンオフやタイマーとして使うほか、朝は「家を出る時間だよ」、夜は「宿題は終わった?」と、毎日決まった時間の娘への声かけもアレクサにお任せ。
ごはん作りをラクにする下味冷凍を実況中継!
毎日の夕飯の支度は、取りあえず下味だけつけた肉or魚+野菜で、ローテーションすれば簡単。
1 メイン食材を4日分買う
何を作るかまでは決めず、よさそうな肉と魚を約300gずつ購入。
2 4つとも違う味つけにする
今回は、塩こうじ、しょうゆ+みりん、カレー粉+塩、ケチャップ+ナンプラー。
3 100均のバットにのせる
漬けるのはポリ袋が手軽。右上から豚ヒレ、牛こま、手羽中、さわら。
わかりにくい物だけラベルを。
4 バットごと冷凍室に入れる
使う日の朝冷蔵室に移動。野菜と蒸す、グリルで焼くなどの簡単調理に。
出す・しまうルール
【一軍は出しっ放し、二軍は近くの引き出し】
時々使う調味料と粉類は、引き出しの1段目に見渡せるようにしまうのが使いやすい。詰め替えは最小限にし、袋のままでも埋もれない&中身が出て汚れないように、ひと工夫。
●袋のスパイスはまとめて立てると使い忘れない
●粉類はチャック式袋に入れると汚れない
●びんを逆さに置くと上から中身がわかる
●ふだん使いの食器は引き出し1段分だけ
食洗機で洗えて盛りつけしやすい白いプレートや、ご飯用、汁もの用の食器をよく使います。来客用などはリビングの食器棚で別管理。
●しょっちゅう使う塩、砂糖、油は飾りながらしまう
毎日何度も使う物は、出しっ放しが断然ラク。砂糖と塩はびんに詰め替えをしてすっきり見せ、油類はトレーを敷いて液垂れ対策。
【乾かしながらしまう】
●水滴が残りがちな物は出しっ放しにする
洗ったあと、水滴が残りがちな泡立て器やざるなどは、わざわざ拭いたりせず、窓辺につるして乾かしながら収納。ステンレス素材だから見えていてもごちゃごちゃしません。
●よく使うキッチン雑貨は扉の中の一等地にしまう
出しておくとごちゃつく物は、ワンアクションで手が届くつり戸棚内の低い位置に、隠す収
納!届きやすい扉裏もフル活用します。
扉の内側にマグネットでラックを設置!
●乾きにくい物専用の水きりスペースを設置
シンクの前に小さな水きりカゴを設置。保存容器や水筒は、ここに置きっ放しで乾かしているから、ノンストレスです!
仕切るルール
【あえて仕切らない場所をつくる】
●引き出しの中に「仲間のいない小物入れ」をつくる
クリップやペンなど、少しの数しか必要ない小物類まで細かく仕切ると、かえって使いにくいので、ざっくりと缶の中へひとまとめに。
●「何でも箱」があればカウンターがごちゃつかない
キッチンカウンターは家族が「ちょい置き」しやすい場所だから、いっそのこと何でもしまえる箱を用意。デンタルフロス、のりなど、何か置かれたら取りあえずこの箱にポイッ!
捨てるルール
【捨てる前に「もうひと働き」させる】
●空きびんを保存容器として積極的に利用する
自分にできる範囲でプラスチックを減らすため、手作り調味料や残り物を保存する際、なるべく空きびんを再利用しています。
●スーパーでもらうポリ袋は専用容器に入れて再利用
すぐに捨てるのはもったいないので、1カ所にまとめておきます。使いたいときにサッと取り出せるから、ゴミ捨て用などとして再利用が可能に。
●掃除用のウエスは透明の容器にしまう
ウエスは油汚れの拭き取りなどに活用。1枚では大きすぎて、カットしたペーパータオルの残りも、この容器に入れておけば忘れずに使えます。
買うルール
【「買う理由」を明確にする】
●シンプルで洗いやすいから保存容器はホームコーディ一択
フチに溝がなく、水がたまりにくいところが気に入って、イオンで買える「ホームコーディ」に統一。重ねやすいから収納面でも◎。
●新鮮なうちに飲みたいからコーヒー豆のストックは2袋までに
夫婦ともにコーヒー好きで道具は多いけれど、豆は買いすぎないように。袋のままカゴにオープン収納し、飲みきってから次を買います。
100均でリピ買いBEST 3
1 サイズがちょうどいい取り皿
白だから何にでも合わせやすく、厚手で丈夫。
2 目が細かい排水口用ネット
ゴミを通さないから安心して使えます。
3 2色セットのスポンジ
食器洗い用として10日ほど使ったら、シンク洗い用に回し、クタクタになるまで使い切ります。白と黒を交互に使っているから、食器用とシンク用を混同しません。
参照:『サンキュ!』2022年3月号「いつもきれいな家が決めている4つの『整うルール』」より。掲載している情報は2022年1月現在のものです。撮影/加藤新作 取材・文/石川理恵 編集/サンキュ!編集部