整理収納のプロが教える「おもちゃのお片付け」子どもができるようになるポイントは?

2020/11/02

8歳6歳のお母さん、収納アドバイザーでサンキュ!STYLEライターのayaです。

私はお片づけが大好きですが、母親が大好きだからといって子どもたちも好きになるかと言えば、もちろんそんなことはありません。子どもというのは願わくばお片づけなんてやりたくないし、散らかってようと、埃がかぶっていようと、気にすることはありません。
実は私自身も子どもの時はいつもいつも散らかす子でした。

いずれはお片づけが出来る子になって欲しいという願いを持ちつつも、子ども達はまだまだ全てにおいて学びの初期、お片づけ育に関してももちろん学習過程にある我が家です。それでも私が、

「お片づけしよう。」

と声を掛けると、やらない子達ではないので困らせることはありません。

めんどくさいことだけれど、お母さんが困るだろう、片づけないと出掛けることができないのだろうと、子どもなりに考えて行動出来るようになるには、ポイントを押さえた収納でサポートすることで、少しずつ出来るようになってゆけるものと思っています。

まずはおもちゃを一軍二軍に分ける

おもちゃには必ず一軍と二軍、更には三軍にあたるものも存在します。よく遊ぶ一軍のものはわかりやすいと思いますが、二軍、三軍のものも、遊んでいないからといって処分が出来るかと言えばそうでもないことが多いものです。

よく遊ぶ一軍のものは見える所にそのまま置くか、細かなものは蓋なしのケースに。
二軍、三軍のものは蓋付きのケースに入れて、子ども達が遊ぶスペースの近くに置きます。
すぐ手に取り易く、片づけ易い位置が基本です。工作物を入れておくボックスもあると便利です。

二軍三軍のものも、時折一軍に混ぜて置いてあげると、一軍へ返り咲きすることもあります。

子どもが手が届く位置に置く

子供に合わせた位置に。

子ども達が手に取れる高さ、しかも小さな子の場合は、立ってではなくしゃがんで取れる高さが向いています。

なぜかというと、低い位置にあれば少々の重さならば頑張って戻していますし、おもちゃを取り出して遊ぶことも自分で出来ます。

我が家はよく遊ぶおもちゃほど低い位置にあります。

子どもでも取り出しやすいケースに入れる

出し入れの際に重た過ぎるケース、蓋付きケース、サイズがピッタリすぎるケース、などは子どものおもちゃの収納には不向きだと思います。

軽いもので、おもちゃをざっくり収めることが出来るケースが向いています。

「何でも入れていいBOX」をつくる

何でもボックスというのは、主に工作物を入れておくボックスです。子どもは毎日のように工作をしますが、おおよそは作ることが楽しいようで、作ってしまうとまた次のものへとシフトチェンジしています。本人が気に入っている作品は飾っていますが、それ以外のものは何でもボックスに一時的に収めてしまいます。

子どもへの声掛けのタイミングを見計らう

お片づけをして欲しい時、「片づけよう」や「元に戻そう」と声掛けをすると思いますが、大人側が散らかりが気になるからといってやたらめったに声掛けをしても、子どもは言われ慣れてしまって、素直に聞き入れてはくれません。我が家では片づけの声掛けタイミングはおおよそ2パターンのシーンがあります。

ひとつは、夕ご飯前
もう一つは出かける前です。

それ以外の時は意識してあえて声かけはしません。

一緒に片づける

小さな子どもに任せて完璧にお片づけが出来ることはまずありません。

片づいて見えていても、違う箱に戻していたり、絵本は倒れていたり。でもそれでも構いません。そこはフォローして楽しんで直してあげます。「片づいていることの気持ち良さ」を感じてもらうことを目的としています。

溢れてきたら見直しする

この度はこれだけ処分。

いよいよボックスからおもちゃ(工作物)が溢れてきたら見直しの時です。
週末に子どもと一緒に「いる」「要らない」の精査をしたり、確実に捨てても大丈夫そうな物はこそっと処分することもあります。

ただし、大人が「捨てて大丈夫」と思っても、子どもにとってはそうでないものもありますので、特に小さな物でもこだわりを持つお子様には決して無理をしないようにしてあげてください。

出来たら褒めて、出来ない時はスルー!

最近は「片づけよう」という前に片づいていることも多くなってきました。

「母さん見て!言われる前に片づけたよー!褒めてー!」というお顔をしているときは褒めちぎります!

逆に片づけて欲しいタイミングで声掛けしても、子どもが気が乗らないのか、なかなか片づけないこともあります。そんな時は三段の構えです。

まずは様子見。

それで動かない場合は「お布団敷きたいなあ」とか「お出掛け遅くなるなあ」と、ヒントを与えます。

それでも動かない場合は、「お母さん、先にお風呂入っちゃおう」とか、「お母さん、先に出掛けちゃおう」と、行動を急かします。

もちろんそんなに上手くはいかないこともあります。でも上手くいくこともあります。子どもも親もまだまだ未完成。親子の関係でも、お互いに少しの努力と気持ちの譲り合いで少しづつ信頼が深まり、相手の為の行動が出来るようになっていくものと思います。

片付けができると、もめごとの大半が解消する

片づけるという行為は、次の行動にスムーズに動けることはもちろん、自分にも周りの者とも良好な関係を築けるスキルを身につけることに繋がります。何よりも家庭においては、片づいていることは気持ちが良いですし、家族での揉め事の大半が自然に解消されるよう導いてくれます。

まずは行動、でも焦らない。ゆっくり楽しく片づけてゆきたいですね。

※ご紹介した内容は個人の感想です。

 
 

PICK UP ピックアップ

TOPICS 人気トピックス

RECOMMEND