払ってる実感がないのが危険!「見えない支出」でお金がドンドン減っていく!?

2020/07/20

私たちの暮らしには「見えない支出」というのがあるのを知っていますか?お財布に入っている現金は減っていく様子がわかりやすいですが、カード払いやATMの手数料などは気づいたら減っていることがあり、気づきにくいんです。そんな「見えないお金」のワナにはまらないためのポイントを伝授します。

「見えないお金」はこんなところに!

●「ポイントため目的」のカード払い
「ポイントため」を主軸にすると、「倍増デーだから」などの理由をつけて必要以上のものを買ってしまう羽目に。たまったポイントには、その分支出が隠れているのです。カード払いは公共料金など固定支出内で抑えるのがおすすめ。

●ケータイのオプションサービス
契約時に「1カ月間無料だから」とつけられたオプションサービス。料金は毎月自動的に引かれるのでつい見逃してしまいがち。でも、見て見ぬふりをして放置していると、月々は少額でも年間では結構な支出に!

●隠れ小遣い
妻の小遣いを決めず、ママ友とのお茶代や洋服代をやりくり費から出している人も多いはず。予算があいまいだから自由に使ってしまい、食費は節約しているのに、月末になると「なぜかお金がない!」と嘆くことになりがち。妻の小遣いを決めて「使えるお金の枠」を明白にすることで、スイーツなどのお楽しみにも心置きなく使え、やりくり費も守れます。

●電子マネーのオートチャージ
今や電子マネーの利用範囲はあらゆる場所に広がっています。自動的にカード払いでチャージされる仕組みを使うと、お金が減っていく実感がゼロ。支払い明細も確認しにくいため、使途不明金の温床になりがちです。

●ATMの手数料
銀行の時間外やコンビニを利用した際のATM手数料は最低でも108円。低金利時代の今、100万円を1年間預けても利息はわずか10円※。1回の引き出しで、利息の10倍以上払うと考えると、いかに無駄かがわかります。お金を下ろすのは月1回のみに!「あといくら使えるか」ゲーム感覚でやりくりするとやる気アップ!
※金利0.001%の普通預金、税込みで計算。

“見えないお金”の出費を減らすためには?

1. オートチャージ、カードのリボ払いはやめる
2. 忘れている、毎月引き落としのオプションを見直す
3. 「払うお金」は大きく、「使えるお金」は小さく計算する(*)

*「1日たった300円」でも、年単位で計算すると大きな額に。一方、予算は日割りで計算すると少額になり、現実に使える額がわかるので節約モードに。

見えないお金は、支払いの痛みを感じないのが恐ろしいところ。「いつの間にかお金がない!」ということにならないよう注意しましょう。

■教えてくれた人…
松崎のり子さん(消費経済ジャーナリスト)
生活情報誌の副編集長として20年以上、節約・マネー記事を担当。「貯蓄成功のポイントは、貯め方よりお金の使いぐせにある」との視点でアドバイスを行う。自身も5年間で1000万円を貯めた達人!

参照:『サンキュ!』8月号「使っても貯まるやりくり力を身につける!」より。掲載している情報は18年6月現在のものです。撮影/小野田陽一 構成/宮原元美 取材・文/神坐陽子 編集/サンキュ!編集部

『サンキュ!』最新号の詳細は こちら!

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