歯茎がムズムズして気になる!これって何かの病気?!原因と対処法
2021/09/20
お口からのトラブルを予防するための歯医者さんサンキュ!STYLEライターの野尻真里です。
皆さんは歯茎のムズムズが気になる時はありませんか?
実はそれ、歯茎からのSOSのサインかも。今回は気になる歯茎のムズムズについて考えられる原因と対処法について紹介していきます。
歯茎のムズムズの正体
歯茎ムズムズの1番多い原因は、歯茎の炎症、所謂【歯周病】です。
歯周病には2種類あり、歯茎だけに炎症がある状態の【歯肉炎】と、歯の周りを支える組織全体に炎症が起こった場合の【歯周炎】です。
歯磨き怠けや磨き残しによって、歯にプラーク(細菌の塊)がついたままとなることで細菌が繁殖し歯茎に炎症を起こすのが歯肉炎です。歯肉炎からさらに炎症が大きく広がっていくことで、歯の周りの骨などを溶かしていくのが歯周炎です。
基本的に歯周病に自覚症状はないのですが、歯磨き時の出血や歯の浮いた感じ、歯茎のムズムズした痒みを感じることがあります。
また、歯肉炎は妊娠や生理時など女性ホルモンの乱れによって起こることがあります。体調不良や激しい疲れでも生じることがあるため、自身の体を無理させないように過ごすことも大切です。
ムズムズ症状をとるためには
まず、自身で出来ることは、しっかりと歯磨きを行うことです。ムズムズ起こっている部分を避けて磨いていると、汚れが溜まり不潔になります。するとムズムズはいつまでも治りません。
転んで傷や炎症している部分を、洗い流さず不潔にしていたらもっと炎症してしまうのと同じです。歯と歯茎の間に歯ブラシの毛先を入れるつもりで磨くとより歯茎の炎症に効果的だと思います。
歯医者さんに行くとなにをされるの?
歯茎のムズムズが気になって歯科医院に行くと、まず生活習慣や全身の病気などについて問診をとられ、お口全体の状態を見られます。
お口全体のレントゲン写真を撮り、歯と歯茎の間の溝の深さを測ります。これをすることで、歯周病の程度や、今現在どこの歯茎が炎症しているのかが分かります。
これらの結果をもとに、処置を行っていきます。現在ムズムズしている歯には、状態に応じて歯茎の中を洗浄して抗生剤を入れたり、歯石の除去を行ったりすることがあります。
お口の中全体の状態に応じて全体的に治療が必要かどうかの説明もあります。歯茎のムズムズだけで歯を削るなど痛い処置をされることはありません。
健康的な歯茎を保ちましょう
ムズムズ症状の原因、気になったら歯医者さんで見てもらってください。
健康的な歯茎を保つことで、口元が若々しく見えます。
◆この記事を書いたのは…野尻真里
お口からのトラブルを予防するための歯医者さん。ママさん向けの予防歯科セミナーなどを開催し、健康な歯を保つための情報をお届けしています。
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