【悩めるオトナ女子の保健体育】vol.10髪の弱り
2017/06/09
夏になると髪の毛がパサパサになりがち。「髪が弱ったな…」と思うかたもいるのではないでしょうか。美容外科医でもあり、1児のママでもあり、雑誌『サンキュ!』の読者モデルでもあるアンソニー玲奈さんに、「髪の弱り」について教えてもらいました。
Q 髪が弱る原因はなんでしょうか。
主な理由はホルモンバランスです。
年齢を重ねると髪の毛は変化していきます。
更年期が始まる40代から女性ホルモンは徐々に減少し成長期が短くなります。また、肌(頭皮)のターンオーバーが乱れ、ヘアサイクルも乱れてしまいます。年齢の影響によりホルモンバランスは変化するので、髪が弱くなりがちです。
また、頭皮が乾燥すると、ターンオーバーに影響し、髪が弱くなります。
Q フケが出やすくなるのはなぜでしょうか。
フケは頭皮が乾燥して剥がれ落ちた角質です。頭皮が乾燥しているとフケが出やすくなります。
夏は頭皮や髪が紫外線のダメージを受けやすい時期で、乾燥もしやすいので注意してください。
Q 産後の人も髪が弱くなる、抜けやすい、乾燥する、など言われますが、原因はなんでしょうか。
毛髪は、成長期、退行期、休止期という3つの期間を繰り返しています。
妊娠中は成長期を維持する働きがある「エストロゲン」という女性ホルモン量が多く分泌されますが、産後エストロゲンの分泌量が正常に戻るため、妊娠中に抜けていなかった髪の毛が一気に抜け始めます。
また、産後は夜泣きや授乳で寝不足になり、ストレスも溜まりやすい時期。バランスの摂れた食事を摂るのも中々難しいですよね。
睡眠不足やストレスによって自律神経のバランスが崩れて血行不良を引き起こし、頭皮の乾燥やヘアサイクルの乱れの原因となります。様々な要因が重なり髪の毛のダメージは進みます。
Q髪が強くなる、頭皮が強くなる、フケが出にくくなる方法を教えてください。
夏は意外と乾燥しやすい季節なので、シャンプーをしすぎると皮脂が不足し、乾燥しやすくなります。
暑い時期はなんどもシャンプーをしたくなりがちですが、シャンプーは一日一回以上は控え、なるべく無香料で刺激の強くないシャンプーを使いましょう。
また、シャンプー後は頭皮を保湿することにより乾燥を防げます。
(私はMT スカルプセラムを使っています。)
夏は帽子をかぶって頭皮を紫外線から守りましょうね。
アンソニー玲奈:
1985年生まれ、東京出身。父はシンガポール人。夫、娘(1歳)の3人暮らし。大学病院勤務を経て現在は湘南美容外科クリニック池袋院勤務。メディア紹介実績「マイナビニュース」、「すっぴん美人推進委員会」、「4meee!」、「NICOLY」他。17年より雑誌『サンキュ!』専属読者モデルとしても活躍中。