「洗っていれば大丈夫」ではない⁉あなたは【頭が臭いやすい人】ではありませんか?
2024/09/25
自分の「頭の臭い」を気にしたことはありますか。実は、「毎日、頭を洗っていれば大丈夫」とは言い切れないんです。
頭が臭う原因や、臭いを制御・予防する方法などを、医療法人友広会 AGAメディカルクリニックの医師である山本和幸氏に聞きました。
- Q.頭が臭ってしまう原因には、どのようなものがありますか
- Q.頭が臭いやすい人の特徴にはどのようなものがありますか
- Q.自分の頭が臭っているかをセルフチェックする方法はありますか
- Q.頭の臭いを予防したり、臭いを抑えたりするためにできるセルフケアはありますか
Q.頭が臭ってしまう原因には、どのようなものがありますか
頭の臭いは、頭皮環境の悪化や頭皮疾患などが原因で起こります。
頭皮環境を悪化させる原因として、洗浄力の強すぎるシャンプーの使用や、すすぎ不足といった不適切な洗髪習慣が挙げられます。
不規則な生活やストレスも、頭皮に余分な油分を生み出し、臭いの元となります。
食生活が頭皮環境に与える影響も大きいです。特に脂質や糖質の過剰摂取は、体内の代謝バランスを崩して皮脂分泌を促すため、頭が臭う原因となります。
脂漏性(しろうせい)皮膚炎や粉瘤(ふんりゅう)などの頭皮疾患が、臭いに繋がることもあります。これらの疾患は頭皮の健康状態を損ない、細菌の繁殖を促進させて不快な臭いを引き起こします。
Q.頭が臭いやすい人の特徴にはどのようなものがありますか
まず、バランスの悪い食生活を送っている人は、頭が臭いやすくなります。特に脂っぽい食事や糖分のとり過ぎは、皮脂の分泌を促して頭皮の臭いを強くする原因となります。
睡眠不足やストレスも頭皮環境を悪化させて、臭いを引き起こす原因となり得ます。不規則な生活を送っている人や、ストレスを抱えている人は注意が必要です。
シャンプー後に髪をしっかり乾かさない、洗髪の頻度が少ないといったことも臭いを助長させます。適切な洗髪習慣のない人も、頭が臭いやすいと言えるでしょう。
なお、男女差で言うと、男性のほうが臭いやすい人が多い傾向があります。これは、女性に比べて男性のほうが臭いの元となる皮脂の分泌量が多いためです。
Q.自分の頭が臭っているかをセルフチェックする方法はありますか
自分の頭の臭いをセルフチェック方法としては、タオルでの確認が簡単です。頭皮を軽く拭いたタオルの臭いを嗅いでみると、頭の臭いの有無がわかります。
長時間使用した帽子や枕カバーの臭いをチェックするのも効果的です。指で頭皮をこすって、その指の臭いを嗅ぐ方法もあります。
これらの方法で頭皮の状態を確認し、臭いが気になるようであれば、適切な頭皮のケアや生活習慣の改善が必要です。
Q.頭の臭いを予防したり、臭いを抑えたりするためにできるセルフケアはありますか
頭の臭いを予防・抑制するためには、正しい頭皮ケアと健康的な生活習慣を心がけることが重要です。具体的には、次のようなセルフケア方法が効果的です。
まず、適切な洗髪習慣を持ちましょう。頭皮に優しいシャンプーを選び、指の腹でマッサージしながら丁寧に洗って、十分にすすぐことが大切です。
さらに、頭皮マッサージを日常的に行うと、血行を促進させて頭皮環境を改善できます。
頭皮の健康を保つためには、バランスの取れた食事を心がけるようにします。特に、ビタミンB群やビタミンCを含む食品を積極的に摂取するといいでしょう。
ストレス管理も重要です。ストレスは皮脂分泌を促進するため、リラックスする時間を設けることをおすすめします。適度な運動も効果的です。
これらのセルフケアを継続的に実践することで、頭の臭いを効果的に予防・抑制できます。
Q.頭の臭いが気になるときに、やってはいけないことはありますか
頭の臭いが気になるときに、避けるべき行動はいくつかあります。
洗浄力が強すぎるシャンプーを使用するのは避けましょう。頭皮の乾燥を招きます。頭皮は乾燥させすぎるのもよくありません。適度な保湿を心がけ、頭皮環境のバランスを保つことが大切です。
反対に洗髪の頻度を極端に減らすことも、皮脂や汚れの蓄積を促進するので避けてください。
脂質の多い食事や暴飲暴食も控えるように心がけましょう。これらは皮脂の過剰分泌を促し、頭皮の臭いを悪化させる原因となります。
また、「湯シャン」を急に始めることは控えてください。「湯シャン」は頭皮環境を整えるのに効果的ですが、開始直後は臭いやベタつきが一時的に悪化する可能性があります。
教えてくれたのは・・・
取材/文:山名美穂(Instagram「@mihoyamana」)
編集:サンキュ!編集部