アラフォーになってにおいも老けてきた!体のさまざまな部位のにおいについて専門家が対策を解説
2024/11/22
アラフォーになって、見た目だけじゃなくにおいも老けてきた!女性と男性、それぞれの気になる悩みとは?専門家が加齢臭の問題にアドバイス。食事やケアを見直すことで改善していきましょう。
- いいにおい成分は減り加齢臭に。それでも生活習慣で改善可能
- 出産後、体質が変わり、髪が乾燥して頭皮がにおうようになった……(39歳)
- 寝起きに口からどぶのようなにおいがして嫌(37歳)
- 生理のとき、デコルテからにおう……。どうして?(40歳)
いいにおい成分は減り加齢臭に。それでも生活習慣で改善可能
「加齢による体の変化が目立ってくる40歳前後から、体のにおいも変わってきます」と望月さん。「若い女性の体からは“スイート臭”と呼ばれる甘い香りがします。その正体はラクトンという成分で、30代で大幅に減少。そのため体臭が変わったと感じる人もいます。また年とともに体内で活性酸素が増えてノネナールというにおい成分が生じ、男女とも加齢臭がするように。でも大丈夫。気になるにおいは、食事やケアを見直すことで改善していきましょう」。
出産後、体質が変わり、髪が乾燥して頭皮がにおうようになった……(39歳)
A 髪の乾燥は鉄分不足のせいかも。頭皮の健康によい食事を取って。
血液中の鉄分が足りないと酸素や栄養を届ける機能が落ち、髪がパサつきがちに。すると体は皮脂を出して髪を乾燥から守ろうとするためにおいも強まります。食事を見直して頭皮の状態をよくすると髪も健康に!
寝起きに口からどぶのようなにおいがして嫌(37歳)
A 口呼吸で寝ているとにおいが強くなります。
鼻呼吸できるテープを貼るのも手睡眠中は唾液の分泌量が減って口内細菌が繁殖しやすい状態に。そのうえ口呼吸だと口が乾いてにおいがきつくなります。対策として寝る前に歯みがきで清潔にするのはもちろん、鼻呼吸を促す口閉じテープを活用するのも◎。
生理のとき、デコルテからにおう……。どうして?(40歳)
A 実は乳輪はアポクリン汗腺が多く、そこからにおいがきている可能性が。
アポクリン汗腺から出る汗はにおいが強いのが特徴。生理中はこの汗腺の働きが活発になるため、胸元がにおうのかも。肉や乳製品を食べ過ぎるとにおいが強くなるので控えめにして、魚や豆類、野菜を意識して取りましょう。
トイレに行く度に下からあそこがフワッとにおう……(39歳)
A 女性はどうしても下着などで通気性が悪くなりがち。ムレをケアして。
デリケートゾーンもアポクリン汗腺が多い上、おりものなどでムレやすいです。締めつけの強い下着やストッキングはムレを増長させ余計におうのでつけるのは必要な日に限定し、普段はコットンなど通気性のいい下着がいいですよ。
くさいと思って振り返ったら誰もいなかった。まさか俺の加齢臭?(41歳)
A 加齢臭だったとしても食事で抑えられます!
新鮮な野菜や果物、緑茶は活性酸素の発生を抑える栄養素や酵素がたっぷりなので積極的に取って。乳酸菌が豊富な食品で腸内環境を整えるのも有効です。肉類は加齢臭の元となる皮脂が増えるので控えめに。
服やタオルが洗濯の後でもくさいと言われる……(42歳)
A 皮脂が落ちず雑菌が繁殖していると予想。漂白剤でケアしましょう。
洗面器にお湯(服は40℃、タオルは60℃が目安)と酸素系漂白剤を入れてつけ置き洗いすると皮脂汚れが落ちやすく。洗濯後干す前にアイロンをかけ熱を加えても。においの原因菌の繁殖を抑えられます。
お酒を飲んだ翌朝に、家じゅうがくさいと家族からクレームを受けた(46歳)
A アルコール分解過程で発生するアセトアルデヒドが原因。ビタミンB、C、亜鉛を取るのがおすすめ。
年とともにアルコールの代謝スピードが落ち、アセトアルデヒドが体内に長く留まってにおいの原因に。そこで代謝を促す栄養素を意識的に取って対策を。亜鉛はあさりやしじみのみそ汁で手軽にとれます。
妻曰く、加齢臭とは違うにおいがあるらしい。獣臭みたいな?(37歳)
A ミドル脂臭「ジアセチル」が原因かも。スカルプシャンプーなどを使ってみて。
ミドル脂臭が特に発生しやすいのは後頭部なので、頭皮の皮脂汚れをすっきり落とすスカルプシャンプーでケアしましょう。洗髪後は髪をぬれたままにせず頭皮までしっかり乾かすと、におい予防に効果的ですよ。
<教えてくれた人>
健康管理士 望月みどりさん
体のにおいに関する記事を数多く執筆。体臭や加齢臭に関するコメンテーターとしてテレビや雑誌などで活躍中。
参照:『サンキュ!』2024年12月号「女と男の見た目と体の悩み、解決スペシャル」より。掲載している情報は2024年10月現在のものです。構成/海老澤まり子(風讃社) 取材・文/神坐陽子 編集/サンキュ!編集部