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「面倒くさいし、お金もかかる!白髪をなんとかしたいです」年齢別の対策を、毛髪診断士が教えます

2023/11/15

激動世代のアラフォー~アラフィフ。赤裸々な悩みにお答えします!アンケートによると悩んでいる人がいちばん多いのが白髪。老け感が増すだけに何とかしたいけれど、白髪染めを頻繁にするのもつらい……。2人のプロが解決!

<教えてくれた人>
・毛髪診断士 伊熊奈美さん
美容ジャーナリスト。毛髪診断士・毛髪技能士。毛髪科学とヘアケアに精通し、女性誌などでも人気。新刊も話題。

『脱白髪染めのはじめかたでもいきなりグレイヘアは無理!』(グラフィック社)

・美容師 横田有里恵さん
東京・世田谷の『美髪堂』の代表。白髪や薄毛など髪や頭皮の悩みを解決するセルフケアをYouTubeで発信し、人気。

【35歳】白髪が分け目や前髪など、目立つ場所に出現!なんで主張が強いの~?(ゆりやんさん 神奈川県)

女性は頭に白髪を見せる。白髪の断片を持つ髪、染色を必要とする毛根
Alina Humeniuk/gettyimages

A.紫外線がよく当たる所だから。帽子や日傘で対策しましょう(伊熊さん)。

白髪が分け目や前髪などに多いのは、紫外線がよく当たる場所だからです。紫外線を浴びると活性酸素が発生し、それが髪の色素を作る色素幹細胞や、髪のもとを作る毛包幹細胞にダメージを与えるのです。帽子や日傘などでできるだけ紫外線を防ぎましょう。


●白髪の主な原因は5つ!
1 ストレス
2 紫外線
3 加齢によるめぐりの悪化
4 繰り返すヘアカラーによるダメージ
5 遺伝

【36歳】白髪を受け入れられず、見つけたらすぐ抜いています。それはダメ?(RINKOさん 福岡県)

A.抜くとほかの髪にも影響大!目立たない髪型にするのも◎(伊熊さん)。

髪は1つの毛穴から3本ほど生えているので、白髪を抜くと毛根にダメージが加わり、他の髪にも悪影響が及ぶので抜くのはNG。抜くのでなく、髪型やヘアアレンジを変えて目立たなくするのがおすすめです。


●マッシュショートがおすすめ
ポイントは分け目がないこと。白髪は生え際や分け目に多いので、前髪を下ろして分け目のない髪型にすれば目立ちにくくなります。

【43歳】リモートワークになってから、白髪がどっと増えた!なぜですか?(ちいかわ好きさん 東京都)

職場で爽やかなビジネスウーマン
key05/gettyimages

A.座り中心の生活でめぐりが悪化したせい(伊熊さん)。

東洋医学で髪は"血余"と言われ、毛細血管に豊かな血液が行き渡ることが美髪の条件。在宅勤務だと運動不足になる上に、画面を凝視することで頭皮がこって血流が悪くなるので白髪も増えやすいんです。運動をして血流を促し、息抜きタイムを作って!

【44歳】出産してから、白髪は増えるし髪質も変わってパヤパヤに。艶髪に戻りたい~!(Greenさん 長野県)

A.髪の材料となる「赤の食材」「黒の食材」を食べて(伊熊さん)。

40代になると女性ホルモンが減ってくるので白髪や髪質の変化など髪の老化が始まります。東洋医学では赤や黒の食材が、艶やかな黒髪を作るのに良いとされているので、普段の食事に意識して取り入れるのがおすすめ。

●たっぷり取りたい赤・黒食材
【赤の食材】
・牛肉、ラム肉、豚肉
・にんじん
・鮭
・まぐろ、カツオ
・クコの実

白い背景に白いプレートに新鮮な生の牛肉ステーキ
karimitsu/gettyimages

【黒の食材】
・しいたけ、きくらげ
・黒ゴマ、黒豆
・のり
・ゴボウ
・なす

【49歳】白髪が増えてきたので2週間に1回染めてたら、髪が枯れ木のようになってきました……(いわたまりこさん 東京都)

A.40歳を超えると カラーリングで髪がめちゃくちゃ傷む!2カ月に1回以下に抑えるのが鉄則です(伊熊さん)。

ヘアカラーに含まれるアルカリ剤は、髪のキューティクルを開く上、髪の外側の天然の保護膜も失わせます。40代はただでさえ髪の老化が進むので、白髪染めを頻繁に行うと髪の内部の成分が流出して、内側がスカスカに。白髪染めは2カ月に1回以下と肝に銘じて。


●これで"脱白髪染め"できる!
1 白髪を生かした"ハイライトカラー"にする

毛束を一定間隔で少量ずつ取り、筋状に明るいカラーを入れるハイライト。白髪をハイライトとして生かすこともでき、髪の傷みが少なめ。頭頂に増えてきた方におすすめ。

2 髪に優しい"ヘナ&ハーブ染め"にする
樹木の葉で染めるヘナなら刺激なく白髪を染められます。自宅で手軽に染められる商品も増加。ただ、髪に艶が出るものの、色のバリエーションが少ない面も。

3 家でできる"ヘアカラートリートメント"を上手に使う
髪の内側まで"染める"白髪染めに対し、表面に"塗る"形式なので傷みにくい。コツは乾いた髪に塗り込み、ラップで髪を覆ってシャワーキャップで密着させること。

4 "インナーカラー"など、白髪が多い部分をあえておしゃれに染める

白髪が多い部分は、ブリーチで色を抜いたような状態。それを逆手に取り、好きな色に染めるのも手。もみ上げに多い人はおしゃれな"インナーカラー"に挑戦してみて。

【42歳】気づかいのできるタイプの娘が「白髪すごっ!」と……。白髪を食い止めたいです!(ぽぽさん 東京都)

A.「減シャン」と「頭皮マッサージ」で素の髪を元気にしていきましょう(横田さん)。

一般的なシャンプーにはコーティング剤が含まれ、指通りのいい髪にはなりますが、素の髪は実は傷んでいきます。また、頭皮をきれいにしようと皮脂を取り過ぎてしまうと、より皮脂が分泌され、白髪も増えるという悪循環に。2つの方法で素の髪を元気にしましょう。


●減シャンの仕方
シャンプーする時間をまずは半分に。
まずシャンプーの時間を減らしましょう。2分ほどしていた人は1分に、1分だった人は30秒に。また、頭皮をゴシゴシこすらずに髪の上から洗うのもポイント。これでも十分汚れは落ちます。最初は髪がパサパサしたように感じますが2、3カ月で変化が出ます。

髪の上から泡立てるようにもぞもぞ洗って。


●頭皮マッサージの仕方
頭皮には老廃物がたまっていて、これが毛根を圧迫して健康な髪を作るのを邪魔します。頭皮マッサージをすれば老廃物が排出されて、白髪予防や薄毛の改善につながり、髪の根元も立ち上がるようになります。

【1】リンパを流す準備として、首を横に倒して10秒キープ

左手を右の側頭部に当てて、頭を左に倒し、右の首をグーッと伸ばして10秒キープ。反対側も同様に。肩は動かさず首だけ倒して。


【2】指の腹で強めに、下から上に指を滑らせる。斜め前など、全方向同じことをする
両手の指の腹を頭に当て、強めに圧をかけながら下から上へと毛流れに逆らって押し滑らせます。両手をずらして全方向同じようにして血流をUP。

毛穴の向きを上にするようなイメージ。

【3】両指を組んで、つむじまわりを両指で挟む
頭頂部のつむじまわりで両手の指を組み合わせる。頭皮を中央に寄せるイメージで指の腹でぎゅっぎゅっと押しほぐします。

最後に1をしてリンパを流す。

1日2分以上を目安に。



※『サンキュ!』モニターおよび読者アンケートによる(21年8月、12月、22年8月実施。n=668人)

参照:『サンキュ!』2022年12月号「体と見た目の悩み解決スペシャル」より。掲載している情報は2022年10月現在のものです。撮影/堤博之 モデル/町田円香 構成/岡部さつき(風讃社) 取材・文/和田美穂 編集/サンキュ!編集部

 
 

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